“悔悟:かいご” の例文
“悔悟:かいご”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治12
江戸川乱歩3
宮沢賢治2
三遊亭円朝1
浅野和三郎1
“悔悟:かいご”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
自然科学 > 植物学 > 植物学4.2%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
このおんなもすぐさまそれとがついて、んだ心得違こころえちがいをしたとこころから悔悟かいごして
「さようさ」と老師は打ち案じたが、「悔悟かいご致して善道につくと、もし誓言致すようなれば放逐ほうちくなされてもよろしかろう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「一に、先帝の高徳をしのび、それの報恩のためと、またみずからの悔悟かいごをなぐさめんとする念も、正直、ないではありません」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彭義は大いに後悔して、獄中から悔悟かいごの書を孔明へ送り、どうか助けてくれと、彼の憐愍れんびんに訴えた。玄徳もその陳情を見て、
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに叡山えいざんを焼き払って、自分の態度は、厳然と示してある。よって、しばらく彼らの反省と悔悟かいごをわしは待っていたのだ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この上はみずから重井との関係を断ち翻然ほんぜん悔悟かいごしてこの一身をば愛児のためにささぐべし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
彼女が「おもはゆげに」罪を謝したと云う「道阿弥話」の記事は、いかに此の夫人が己れの悲しむべき過失を悔悟かいごしたかを語っている。
ばばは、いきなりお通の体を抱きあげてさけんだ。悔悟かいごのいろが、ばばのおもてには溢れていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
迂作、この一篇も、悔悟かいごの古塔を巡礼しながら、古典に曳く鐘の余韻に、今日は末世か創世か、もいちど、無常の真理を聴こうと思うものであります。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等が向上進歩すべき唯一の望みは、ただ悔悟かいごと、高級霊の指導と、又一歩一歩に、罪深き悪習慣から脱却すべき永遠の努力とより以外には絶対にない。
と、老先生は、ちと、むずかしい顔をしたが、羅門の悔悟かいごが、偽りではないらしいと見て、
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重治はよろいのたもとを探って、べつに一通の書面を取出した。そして、凝然ぎょうぜん悔悟かいごに打たれている官兵衛の手へそれをそっと渡して告げた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「願わくば、悔悟かいごの兵らに、王威の恩浴を垂れたまえ」と、軍門に降ってきた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「都合よくね」明智は意味ありげな調子だった。「何も悔悟かいごしているものに罪をきせることはないのだからね。死ぬ者貧乏だよ。それにあいつは希代の悪党なんだから」
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あなた方は、では、私が今その恐ろしい罪悪を悔悟かいごして、懺悔ざんげ話をしようとしているかと早合点なさるかも知れませんが、ところが、決してそうではないのです。
赤い部屋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
数等を減刑せられ、無事出獄して、大いに悔悟かいごする処あり、つい円頂黒衣えんちょうこくい赤心せきしんを表わし、一、二度は妾が東京の寓所にも来りし事あり
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
傷は、日にましてくなって行ったが、お信も、それを心にむらしかった。兄に対して、何か、悔悟かいごと、叱責しっせきを、恟々おどおどと待つ気ぶりも見える。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると前の論士が立ちあがりました。大へん悔悟かいごしたような顔はしていましたが何だかどこかき出したいのをこらえていたようにも見えました。しょんぼりだんに登って来て
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
とのさまがえるはホロホロ悔悟かいごのなみだをこぼして、
カイロ団長 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
と見なし、また尊氏兄弟は、それへの悔悟かいごと罪ほろぼしのために、ここに、恒久の平和を祈って、人類の苦悩迷妄を救うべき一大寺の建立こんりゅうを思い立ったものであると、宣誓していた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こっちは悔悟かいごして、坊主にでもなろうと云うんだ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
罪人ざいにんもその過去を悔悟かいごするであろう。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
しこうして今は何となく悔悟かいごの色あり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
宅助はまず九分までお米の悔悟かいごを信じた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三郎は泣く泣く悔悟かいごをちかわされた。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)
「わかりません、まったくわからぬ女です。……が、察しまするに、これまで自分が考えていた足利の大殿というものと、目に見た殿とは、まったくちがっていたと、いたく悔悟かいごねんに打たれたものと思われまする」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博士の悔悟かいご
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「僕誓ってもいいです、」とアリョーシャは叫んだ、「兄は十分にこのうえもない誠意をもって、あなたに悔悟かいごの念を表わすはずです。あの広場で膝をついてまでも……無理にそうさせます。でなかったら、もう僕の兄じゃありません!」
「うむ、なるほどなア! そうなくっちゃならねえ筈だ」と万吉も、お綱が悔悟かいごした真情にたれて、思わずこう共鳴してしまったが、そうなるといよいよかれは、お綱がスリの足を洗うためにも、あの約束を固く守ってやらなければならない負担を強く感じる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「私はシカゴ畜産組合の顧問でも何でもない。ただ神の正義を伝えんが為にここに来た。諸君、諸君は神を信ずる。何がゆえに神に従わないか。何故に神の恩恵おんけいこばむのであるか。すみやかにこれを悔悟かいごして従順なる神のしもべとなれ。」
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
同じですよ。さうは思ひませんか。で、貴方の悔悟かいごされたのは善い、これは人として悔悟せんけりやならん事。けれども残念ながら今日こんにちに及んでの悔悟はすでおそい。間の堕落は間その人の死んだも同然、貴方は夫を持つて六年、なあ、水はくつがへつた。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
拙者儀、領内の女共を掠めて、不埓の所業仕候段慚愧ざんきに堪えず候間、重なるわが罪悔悟かいごのしるしに、出家遁世仏門しゅっけとんせいぶつもん帰依きえ致し候条、何とぞ御憐憫ごれんびんを以て、家名家督その他の御計らい、御寛大の御処置に預り度、右謹んで奉願上候。
どこやらの溝池どぶいけでコロコロとかわず鳴音なくねを枕に、都に遠い大和路の旅は、冷たい夜具やぐの上——菜の花の道中をば絶望と悔悟かいごつ死の手に追われ来た若者……人間欲望の結局に泣いて私は、かわずの菜の花にひびかせて歌うに聴きとろけつつ……
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
日頃綺麗きれいになでつけた頭髪が、逆立つばかりに乱れたさま、断末魔そのものの如き手足のひっつり、飛び出した眼球、これ以上にき様のない程開いた口、若しおせいの身内に、悪魔そのものがひそんででもいない限り、一目この姿を見たならば、立所たちどころ悔悟かいご自白すべき筈である。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あゝ悪い事をしたと悔悟かいごして出家になるも、即ち即心即仏じゃ、えゝ他人を自分の身体と二つあるものと思わずに、欲しい惜しいの念を棄てゝしまえば、争いもなければおこる事もない、自他の別を生ずるによって隔意かくいが出来る、隔意のある所から、物の争いが出来るものじゃ、先方むこうに金があるから取ってやろうとすると
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)