“かいご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悔悟67.3%
解悟7.7%
開悟5.8%
改悟3.8%
解語3.8%
会晤1.9%
海後1.9%
回護1.9%
悔寤1.9%
誡語1.9%
諧語1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女が「おもはゆげに」罪を謝したと云う「道阿弥話」の記事は、いかに此の夫人が己れの悲しむべき過失を悔悟かいごしたかを語っている。
解悟かいご アルトゥロ・グラアフ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
克己こっき復礼ふくれいを主眼とする孔子の教えも転迷てんめい開悟かいごを唱道する仏の教えも、神者愛也かみはあいなりと説くキリストの教えもみなこの目的に達するための種々の方便に過ぎぬ。
理想的団体生活 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
しだいしだいに呼吸こきゅうがおとろえて、あけがた、うすあかりが東にほのめくころ、この改悟かいごの義人は、十五少年とケートとインバスにまもられて、その光ある最後の息をひきとった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
もし江戸にいださば朱門しゆもん解語かいごの花をさかせ、あるひは又青楼せいろう揺泉樹えうせんじゆさかえをなし、此隣国りんごく出羽にうまれたる小野の小町が如く美人びじんの名をもなすべきに
旧社分散シ索居さっきょノ嘆ナキあたハズ。たちまち書ヲかたじけなくシ、大集ノ刪定さんていしょくセラル。忙手繙読はんどくスルニ一堂ノ上ニ相会晤かいごスルガ如シ。楽ことニ甚シ。すなわち一夕ニシテ業ヲフ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
其の者より承り候処、度々京師にて家里へ会晤かいご。詩の議論も致候処、此節純然星翁の家法を奉じ候由なり。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
海後かいごさんたら、そんなに何遍も礼ばかりいうて、おら、返辞がなくなるがな」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海後かいごさん、まだよござんすか」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「演者自身の局部は回護かいごの恐れがありますから、わざと論じません。かの金田の御母堂の持たせらるる鼻のごときは、もっとも発達せるもっとも偉大なる天下の珍品として御両君に紹介しておきたいと思います」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いや、比干と紂王ちゅうおうとの場合は血縁でもあり、また官から云っても少師であり、従って己の身を捨てて争諫し、殺された後に紂王の悔寤かいごするのを期待した訳だ。これは仁と謂うべきであろう。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
武士訓とは、いうまでもなく武士道徳の誡語かいごである。武士のたしなみ、武士のなすまじきこと、武士の勤むべきことなど、総じてこれから武門の中堅たろうとする若輩におしえたものである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小説の命題などについても、わたくしは十余年前井上唖々子いのうえああしを失い、去年の春神代帚葉翁こうじろそうようおうを聞いてから、爾来じらい全く意見を問うべき人がなく、又それ等について諧語かいごする相手もなくなってしまった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)