“くわいご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悔悟83.3%
魁梧16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悔悟くわいごに似た思ひが、重くかぶさり、泥沼に引きずりこまれてしまつた気がした。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
れは刑罰けいばつといふものが本人ほんにん悔悟くわいご基礎きそとしなければならぬとかんがへるはう一人ひとりであつた。ころされてしまへば、いることもあらためることも出來できない。したがつて、死刑しけいけいでないといふふうかんがへた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
かちやりと云つたのは、珈琲コオヒイさじが手から皿の上へ落ちた音らしい。自分は黒いモオニングを着た容貌魁梧くわいごな紳士と向ひ合つた儘、眼をいて夢を見てゐたのである。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それで書いたのが、この何枚かの愚にもつかない饒舌ぜうぜつである。だから孟浪杜撰まうらうづざんせめむしろ今自分の前に坐つてゐる、容貌魁梧くわいごな紳士にあつて、これを書いた自分にはない。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)