魁梧くわいご)” の例文
かちやりと云つたのは、珈琲コオヒイさじが手から皿の上へ落ちた音らしい。自分は黒いモオニングを着た容貌魁梧くわいごな紳士と向ひ合つた儘、眼をいて夢を見てゐたのである。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それで書いたのが、この何枚かの愚にもつかない饒舌ぜうぜつである。だから孟浪杜撰まうらうづざんせめむしろ今自分の前に坐つてゐる、容貌魁梧くわいごな紳士にあつて、これを書いた自分にはない。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)