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しんぺえ
ふりがな文庫
“
心配
(
しんぺえ
)” の例文
萬一
(
まさか
)
の
時
(
とき
)
が
心配
(
しんぺえ
)
だからねえ、
後
(
あと
)
の
者
(
もの
)
の
厄介
(
やくけえ
)
に
成
(
な
)
りてえつちな
皆
(
みんな
)
おんなじだんべぢやねえか、ねえこつちのおとつゝあんさうでがせう
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
あの
娘
(
こ
)
の事なら、器用にあきらめた方がいいよ、町内の良い
娘
(
い
)
が一人ずつ片付いて行くのを
心配
(
しんぺえ
)
していた日にゃ、命が続かねえぜ
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お前はちっとも
心配
(
しんぺえ
)
するこたねえや。己たちゃ間違ったこたぁしねえよ、己たちはな。
第
(
でえ
)
一、お前は今度の仕事をやり
損
(
そこ
)
ねた。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
うん、もう寢ようおもつとつたんやが、おらあ
心配
(
しんぺえ
)
ごとがあるけになあ、今日も借りとつた金の利息納めんいうて松本の虎——それ藤澤の差配を
黎明
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
何んとハア
貴方
(
あんた
)
さまゆえにお嬢さまは、相談ずくとはいいながら吉原へ
這入
(
へえ
)
って、誠にハア何うも
心配
(
しんぺえ
)
して居さっしゃったが、その
甲斐
(
けえ
)
があって
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
『そだつてお前、
過般
(
こねえだ
)
も下田の千太
爺
(
おやぢ
)
の
宅
(
どこ
)
で、巡査に
踏込
(
ふんご
)
まれて
四人許
(
よつたりばか
)
り
捕縛
(
おせえ
)
られた風だし、俺ア
真
(
ほん
)
に
心配
(
しんぺえ
)
で……』
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「なアに、こんなもの。——おっ
母
(
かあ
)
、
心配
(
しんぺえ
)
しねえでもいい。あんまり近寄ってくれんな。今、刎ね
返
(
け
)
えしてみせる」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
心配
(
しんぺえ
)
するねえっ」文次は急に巻き舌に変わった。「いどころは俺が知ってらあ」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「何も
心配
(
しんぺえ
)
しるでねえ。
己
(
うら
)
が
汝
(
にし
)
の分まで稼いでやるだから。」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
汝
(
わ
)
りや
何時
(
いつ
)
でも
何
(
なん
)
ちつた、おとつゝあげは
決
(
けつ
)
して
心配
(
しんぺえ
)
掛
(
か
)
けねえからつて
云
(
ゆ
)
つたんぢやねえか、そんでも
汝
(
わ
)
りや
心配
(
しんぺえ
)
掛
(
か
)
けねえのか
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
作「静かにたって、
大丈夫
(
でえじょうぶ
)
だ
人子
(
ひとっこ
)
一人通らねえ土手下の一軒家田や畑で
懸隔
(
かけへだ
)
って誰も通りゃアしねえから
心配
(
しんぺえ
)
ねえよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
だもんであんまりいろんな問題持ち出しちゃ、まとまるめえって
心配
(
しんぺえ
)
があったからわざと引っこめておいたのよ。
鰊漁場
(新字新仮名)
/
島木健作
(著)
「
心配
(
しんぺえ
)
するなってことよ。それよりゃ、てめえの頭痛もちでも
癒
(
なお
)
すがいい、
灸
(
きゅう
)
でもすえてな」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その話はもうよせよ。奴さんは死んじまったんだし、幽霊になって出て来もしねえよ。少くも昼のうちは出て来はしめえ。そいつは聞違えっこなしだ。
心配
(
しんぺえ
)
は身の毒さ。さあ、ダブルーン金貨を
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「余計な
心配
(
しんぺえ
)
だ」
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
痛
(
え
)
てえか、そんでもたえしたこともねえから
心配
(
しんぺえ
)
すんなよ」おつぎは
火
(
ひ
)
に
薙
(
な
)
ぎ
拂
(
はら
)
はれた
穢
(
きたな
)
い
卯平
(
うへい
)
の
白髮
(
しらが
)
へそつと
手
(
て
)
を
當
(
あて
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
刃物
(
きれもの
)
も悪かったか横に
殺
(
そ
)
いだぐれえだから
心配
(
しんぺえ
)
はねえ、
浅傷
(
あさで
)
だったは
勿怪
(
もっけ
)
の
僥倖
(
さいわい
)
、
何
(
なん
)
にしても此処に居ちゃアいけねえから、早く船へお乗んなせえ。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ただ
心配
(
しんぺえ
)
なのはどうも松本の親爺も先生とおらのことうすうす感づいて來とるらしいんぢや。」
黎明
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
「餘計な
心配
(
しんぺえ
)
だ」
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それが
心配
(
しんぺえ
)
でござります、そんだから苦労でござりますから、斯うやって
此処
(
こけ
)
え
参
(
めえ
)
ったのです、どうか
軽躁
(
かるはずみ
)
な事をして
参
(
めえ
)
るような事がござりましたら
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
焼け死んだような事があったら、
貴方
(
あんた
)
の身の上は何処へ連れて
参
(
めえ
)
ったら
宜
(
い
)
いか知んねえから、それが
心配
(
しんぺえ
)
でなんねえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半五「困るなアそんなことを云って、己が今
心配
(
しんぺえ
)
して居る処へ泣込んで来て、ほんとに困るなア、なに半治が
手込
(
てごめ
)
にすると、なに酔って居るんだろう」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
早「えゝ
嘸
(
さぞ
)
まア力に思う人がおっ
死
(
ち
)
んで、あんたは
淋
(
さみ
)
しかろうと思ってね、
私
(
わし
)
も誠に案じられて
心配
(
しんぺえ
)
してえますよ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
長「直にったって大騒ぎなんで、
家内
(
うち
)
に少し
取込
(
とりこみ
)
があるんで、年頃の一人娘のあまっちょが今朝出たっきり
帰
(
けえ
)
らねえので、内の
女房
(
やつ
)
も
心配
(
しんぺえ
)
してえるんでね」
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多助も
父様
(
とっさま
)
が
帰
(
けえ
)
らねえって
心配
(
しんぺえ
)
して、五八も案じているし、村でも
心配
(
しんぺえ
)
して、
見舞
(
みめえ
)
に来やすから、何も追剥に逢う筈はねえが、久しぶりで往ったんだから
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
角「あゝ云う事をいう、マアおかみさん
心配
(
しんぺえ
)
しねえが
宜
(
い
)
い、仕様のねえ
婆
(
ばゝあ
)
だ、四十
面
(
づら
)
をさげて飛んだ事をいやアがって、マア
貴方
(
あんた
)
心配
(
しんぺえ
)
しねえがようがんす」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
花「
心配
(
しんぺえ
)
ありません
末期
(
まつご
)
の煙草だ、死んだら呑めませんワ、一服やりましょう、
誰
(
たれ
)
か火を貸しておくんなせえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに
願掛
(
がんがけ
)
が利くだねえ、亭主が道楽ぶって他の女に
耽
(
はま
)
って
家
(
うち
)
へ
帰
(
けえ
)
らぬ時は、女房が
心配
(
しんぺえ
)
して、何うか手の切れる様に
願
(
ねげ
)
えますと願掛すると利くてえ、妙なもので
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「それは忰も嫁も
心配
(
しんぺえ
)
打
(
ぶ
)
っていますが、他の者じゃアなし、毒な虫をお前様に六百ずつで売って、何ういう事で間違えでも出来やアしねえかと
心配
(
しんぺい
)
してえます」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
婆「なに
心配
(
しんぺえ
)
しねえでも宜い、私ア
帰
(
けえ
)
ってまた
後
(
あと
)
から
金右衞門
(
きんえもん
)
どんとこの婆アさまが来ると云ったが、お
前
(
めえ
)
も
老
(
と
)
る年じゃアあるし、
大切
(
でえじ
)
にしなけんばなんねえからね」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それからまア何うかしてと思って居ましたけれども、太田へ
参
(
めえ
)
ったことを聞きましたから、また
此方
(
こちら
)
へでも
来
(
き
)
めえか、ひょっとして軽躁な事がありはすめえかと
心配
(
しんぺえ
)
して
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宅
(
うち
)
の
者
(
もん
)
に
心配
(
しんぺえ
)
を掛けて本当に困るじゃアねえか、
阿母
(
おっか
)
アはお
前
(
めえ
)
を探しに一の鳥居まで往ったぜ、親の心配は一通りじゃアねえ、年頃の娘がぴょこ/\出歩いちゃアいけねえぜ
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
やかましく云えば
意故地
(
いこじ
)
になって家へも帰んねえようにする
彼
(
あ
)
れが気象でござりまして、あんな我儘な気象、あんたも知っての通り誠に
心配
(
しんぺえ
)
して、まア縁が切れても男の未練で
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
前
(
めえ
)
らが
熊女
(
くまおんな
)
先生でがすかねえ、
何処
(
どこ
)
の者にしろ、金がねえば仕様がねえで、村でも
何
(
ど
)
うかしべえから
心配
(
しんぺえ
)
しねえで
居
(
お
)
るが
宜
(
い
)
いだ、此の村の奥へ十丁べえ
参
(
めえ
)
りやすと寺があるだ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馴染
(
なじみ
)
もねえ所へ預けるのも
心配
(
しんぺえ
)
だから、身代の手堅い処がと、段々
考
(
かんげ
)
えたところが、春見様が
宿屋店
(
やどやみせ
)
を出しておいでなさると云うから、
買出
(
かいだ
)
しするにも安心と
考
(
かんげ
)
えてまいりました
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大芳の若棟梁は今に立派なものになんなさる、親方さんも
好
(
い
)
い養子をもらい当てゝ仕合せだ、あゝ
甘
(
うめ
)
え塩梅しきに
行
(
ゆ
)
けば実子がなくっても
心配
(
しんぺえ
)
することはないなどと申して居ります。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一寸
(
いっすん
)
のびれば
尋
(
ひろ
)
ッてえこともあるんだ、
左様
(
そう
)
くよ/\
心配
(
しんぺえ
)
して身体でも悪くしちゃア詰らねえからなア、まさか間違ったら其の時にまた
何
(
なん
)
とでも仕ようがあらアな、え、何うするって
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
汝
(
われ
)
が
大
(
えか
)
くなったで知れらア、
心配
(
しんぺえ
)
せねえでも
宜
(
え
)
い、お
母
(
ふくろ
)
さまが置くも置かねえもねえ、何うしても男と女はわるさアするわけのものだ、
心配
(
しんぺえ
)
せねえでも
宜
(
え
)
い、どうせ
聟養子
(
むこようし
)
をせねえばなんねえ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“心配(
不安
)”の解説
不安(ふあん、en: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
(出典:Wikipedia)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
配
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“心配”で始まる語句
心配事
心配家
心配性
心配相
心配筋
心配負
心配遊
心配無用