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如何様
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いかよう
ふりがな文庫
“
如何様
(
いかよう
)” の例文
旧字:
如何樣
人々口を開けば正義といい、人道という。正義、人道は古来
吾人
(
ごじん
)
の標置する高き理想であるが、これを
如何様
(
いかよう
)
にして実現すべきか。
永久平和の先決問題
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
かの戦争に
如何
(
いか
)
なる意義があったか、如何なる効果をかの戦争の犠牲に由って持ち
来
(
きた
)
したか、戦争の名は
如何様
(
いかよう
)
に美くしかったにせよ
婦人と思想
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
この様な大悪事を(彼自身
如何様
(
いかよう
)
に弁護しようとも)
企
(
たくら
)
む程の彼ですから、生れつき
所謂
(
いわゆる
)
奸智
(
かんち
)
に
長
(
た
)
けていたのでもありましょう。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
かつまた高貴の品物に
搦
(
から
)
む愛着や慾念の表裏が
如何様
(
いかよう
)
に深刻で険危なものであるということを語っている点で甚だ面白いと感ずるのみならず
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
得心の上でございませんければ、それはなんで
如何様
(
いかよう
)
ともお話も致しましょうが、今が今どうも御挨拶も出来かねますことで
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
追々正義家の為に相用ひ申すべく喜び入り候。尊家の御事御国の御事、
如何様
(
いかよう
)
にも御所置も
之
(
これ
)
有べき事
如何
(
いかが
)
御座候や。
志士と経済
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
アンドレイ、エヒミチは
院長
(
いんちょう
)
としてその
職
(
しょく
)
に
就
(
つ
)
いた
後
(
のち
)
かかる
乱脈
(
らんみゃく
)
に
対
(
たい
)
して、
果
(
はた
)
してこれを
如何様
(
いかよう
)
に
所置
(
しょち
)
したろう、
敏捷
(
てきぱき
)
と
院内
(
いんない
)
の
秩序
(
ちつじょ
)
を
改革
(
かいかく
)
したろうか。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「なるほど——こいつは参り申した、その一千〇八年前は
如何様
(
いかよう
)
の時代でござったか、それを承りたいのでござる」
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
一行は赤でもなく白でもなく、親分「岩」に率いられてその胸三寸次第で
如何様
(
いかよう
)
にも突入していったのだった。
キド効果
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
自分のこのたびの恋情が
如何様
(
いかよう
)
に熾烈の度を加へるにしても、自分と女との交渉がこれまでのところ
恰
(
あたか
)
も
裃
(
かみしも
)
をつけた道学者の如く四角張つた身構えにあり
雨宮紅庵
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
理窟をいはば
如何様
(
いかよう
)
にもいはるるものにして、人の意見とか議論とかいふもの、表面はいかめしき理論や証拠やの物具もて固めをるといへども、その裏面を探れば
仏教史家に一言す
(新字旧仮名)
/
津田左右吉
、
小竹主
(著)
一箇条宛致
二
合点
一
、
急度
(
きっと
)
相守可
レ
申候、若此旨相背候はば、
如何様
(
いかよう
)
の
曲事
(
くせごと
)
にも可
レ
被
二
仰付
一
云々。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
同志は
如何様
(
いかよう
)
の余裕ありて、かくは
豪奢
(
ごうしゃ
)
を尽すにかあらん、ここぞ
詰問
(
きつもん
)
の試みどころと、葉石氏に向かい
今日
(
こんにち
)
の宴会は妾ほとほとその心を得ず、磯山氏よりの急使を受けて
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
をりをりは和歌を
誹
(
そし
)
る人に向ひて、さて和歌は
如何様
(
いかよう
)
に改良すべきかと尋ね候へば、その人が首をふつて、いやとよ和歌は腐敗し尽したるに、いかでか改良の手だてあるべき
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
翻訳は
如何様
(
いかよう
)
にすべきものか、其の標準は人に依って、
各
(
おのおの
)
異ろうから、もとより一概に云うことは出来ぬ。されば、自分は、自分が従来やって来た
方法
(
しかた
)
について述べることとする。
余が翻訳の標準
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
私たちが
如何様
(
いかよう
)
に自分の住む
此
(
こ
)
の近代の都市を誇称しようとも、そして昼夜のあらゆる時を通じて
其処
(
そこ
)
に渦巻くどんな悪徳や鋭ぎ澄ました思想によつて
昂奮
(
こうふん
)
し
偽瞞
(
ぎまん
)
されてゐようとも
水に沈むロメオとユリヤ
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
然
(
しか
)
る上は拙老より
篤
(
とく
)
と本人へ申聴かせ
何卒
(
なにとぞ
)
して料簡を入替えさせ
度
(
たく
)
、万一
改俊
(
かいしゅん
)
不致候わば
如何様
(
いかよう
)
にも成敗
可仕
(
つかまつるべく
)
、もし又本人に於て向後を
屹度
(
きっと
)
相慎しみ候節は、幾重にも御勘弁願上候。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
負ふべき
旨
(
むね
)
明記しあれば既に御承知のはずなりと
手強
(
てごわ
)
く申出で容易に譲らざる模様なればわれはこの喧嘩相手甚よろしからずと思ひそのまま打捨て
如何様
(
いかよう
)
に
申来
(
もうしきた
)
るも一切返事せざりき。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
如何様
(
いかよう
)
な人物かと申しますと、若い折は露西亜人を装いまして
彼得堡
(
ペトログラード
)
に入り込み、
明石
(
あかし
)
大佐の配下に属してウラジミル大公の召使に住み込み、軍事探偵の仕事を致しておりました者で
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかし少しにても経済的のことならば改むるに
憚
(
はばか
)
らずそれらは御考にて
如何様
(
いかよう
)
とも
可被成
(
なさるべく
)
候。ただ隔月刊行の事は小生絶対的反対に有之候。隔月にするようならば廃刊のまさるに
如
(
し
)
かずと存候。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
独立敢て新事例を開く私の
考
(
かんがえ
)
は塾に少年を集めて原書を読ませる
計
(
ばか
)
りが目的ではない。
如何様
(
いかよう
)
にもしてこの鎖国の日本を
開
(
ひらい
)
て西洋流の文明に導き、富国強兵
以
(
もっ
)
て世界中に
後
(
おく
)
れを取らぬようにしたい。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
知らず、休戦の尽くる明朝は、
如何様
(
いかよう
)
に吾等の上に明け来たるや。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
其の方
如何様
(
いかよう
)
に陳じても天命は
遁
(
のが
)
れ難い事で有る、其の方は監物の妾
村
(
むら
)
と申す者と密通致し、村の腹へ宿したる鐵之丞を家督に直さんが為に
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
而
(
しか
)
して、これを率いるものは、
彼
(
か
)
の倨傲自ら
処
(
お
)
るカイゼル、ウィルヘルム二世である。欧州大戦は
如何様
(
いかよう
)
に終結すべきか。
列強環視の中心に在る日本
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
如何様
(
いかよう
)
にして斬られ、いかような
創
(
きず
)
が致命傷になっているか、ということを知りたい心に駆られたものでしたが、見るとこの男の致命傷というのは、たった一カ所で
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
勿論駄夫はその事を知つてゐたが、それが
如何様
(
いかよう
)
な手紙であり、又、その消息をとりまいて、この侘びしい竹藪の家ではどんな評定が開かれたかも彼は知らずに過してゐた。
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
如何様
(
いかよう
)
に陳じても
遁
(
のが
)
れん処であるぞ、兎や角陳ずると厳しい処の責めに
遇
(
あ
)
わんければならんぞ、よく考えて、
迚
(
とて
)
も
免
(
のが
)
れん道と心得て
有体
(
ありてい
)
に申せ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
然
(
しか
)
らば、この中心が憲法を実施されて後に
如何様
(
いかよう
)
に変ったか。我輩の予期するところでは、もはや長く続くべきでない。今より大変化が来るべきであるとした。
勢力の中心を議会に移すべし
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
如何様
(
いかよう
)
の
手並
(
てなみ
)
を彼が現わすかということが
玄人
(
くろうと
)
仲間の
研究物
(
けんきゅうもの
)
であったということと、もう一つは、机竜之助は甲源一刀流から出でて別に一派を開かんとする野心がある
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
兵馬は、実に、これだけのきり手を、
如何様
(
いかよう
)
に想像し、如何様に判断すべきかに苦しみました。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と長二は此の先婆さんが
如何様
(
いかよう
)
のことを云出すやも分らず、次第によっては
実
(
まこと
)
の両親の身の上、又は自分の恥になることを襖越しの相客などに聞かれては不都合と思いましたから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
如何様
(
いかよう
)
な立派な家にも必ず
雪隠
(
せっちん
)
があると同じように、何処の国でも蓋を開けてみれば幾らかは臭いところがあるが、それを日本人は正直に台所の隅々までほじる癖があるのは、却っていけぬ。
現代の婦人に告ぐ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「そのお人と申すのは、
如何様
(
いかよう
)
の人にござりしや、少々思い当ることもあれば」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しかしながら世界の全人類の中に資本家階級に属する者と、
然
(
しか
)
らざる下層民の階級に属する者との数の比較は
如何様
(
いかよう
)
になるか。言うまでも無く前者は少数であって、後者は極めて多数である。
永久平和の先決問題
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
それは先方へ話して金高が分りさえすれば何うにでも成る
此処
(
こゝ
)
を通り掛ってお助け申した以上は…何さそれは多分でも有るまいから、此処においでになる
大夫
(
たいふ
)
が
如何様
(
いかよう
)
とも致して進ぜられる
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文「恐入ります、言訳にならぬは承知の上、
如何様
(
いかよう
)
とも御処分を願います」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あたかも日本にも今一大疑獄が起り
醜穢
(
しゅうかい
)
耳目
(
じもく
)
を
掩
(
おお
)
わしむるものがあるが、支那はこれが昔からで、他人がそのために
如何
(
どう
)
なろうとも、国家がそのために
如何様
(
いかよう
)
な運命に陥ろうとも関知せぬのだ。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
如何様
(
いかよう
)
に人心が動揺し出したかという径路から略叙しなければならぬ。
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“如何”で始まる語句
如何
如何樣
如何程
如何那
如何許
如何成
如何敷
如何計
如何云
如何処