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又々
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また/\
叩く
者有偖は役人後を追來りしかど更に心も
落付ず返事さへ
碌にせざれば表には
又々叩早く此處をお
開下されと云ふを聞けば女の聲なる故
不思議に思ひ
少し
戸を
翌廿三年の七月になると、
未だ
妄執が
霽れずして、
又々江戸紫と
云ふのを出した、
是が九号の
難関を
踰へたかと思へば、
憐むべし、
其の
歳の
暮十二号にして、
又没落
彼は
泳がんと
爲るものゝやうに
兩手を
動かして、
誰やらの
寐臺にやう/\
取縋つた。と
又も
此時振下したニキタの
第二の
鐵拳、
背骨も
歪むかと
悶ゆる
暇もなく
打續て、
又々三
度目の
鐵拳。
これからは
又々斷食、
此日も
空しく
暮れて
夜に
入つたが、
考へると
此後吾等は
如何になる
事やら、
絶望と
躍氣とに
終夜眠らず、
翌朝になつて、
曉の
風はそよ/\と
吹いて、
東の
空は
白んで
來たが
はい/\
有難うございます、誠にお
檐下を
拝借するばかりでも、
私は
有難いと
存じますのに、
又々お
強請申して、お
煙草の
粉末を願ひましたところ、
却つてお薬を
下されまして、はい
有難う
存じます
申入れ八方を尋ぬるに彌七の
行方更に知れず
神鬮判斷などゝ心配する中新町よりは
度々催促に
預り殊の
外難儀なすに
依又々東堀へ
行勘兵衞へ
懸合處未だ一
向手掛りも無き由を
廿四年中に
雑誌編輯の手を洗つてから、
茲に
年を
経ること九年になります、
処が
此の九の字が
又不思議で、実は
来春にも
成つたら、
又々手勢を
率て
雑誌界に打つて出やうと
云ふ計画も有るのです
お
常も
側から
種々口車の
楫を取しかば
又々加賀屋へ
到り
段々の
仔細を