“没落”のいろいろな読み方と例文
旧字:沒落
読み方割合
ぼつらく90.0%
つぶれ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
民さんはそのころの仲間である名士の子供を二三言った。生家は没落ぼつらくして、今では妹の嫁ぎ先きが池袋で果物屋をしているのがあるきりだという。
石ころ路 (新字新仮名) / 田畑修一郎(著)
寺男の話では鵙屋の家はとうに没落ぼつらくしてしまい近年はまれに一族の者がお参りに来るだけであるがそれも琴女の墓を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「だが、あのご大家も、地所金蔵かねぐら、みんな三井にられて、とうとう没落つぶれたんだってね」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)