“ぼつらく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沒落52.4%
没落42.9%
没落騒動4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沒落ぼつらく一歩手前——といふそれは感じでした、學問好きで働きの無い丹三郎は、何も彼も賣り盡して、明日の當ても無い一日々々を暮して居たのでせう。
寺男の話では鵙屋の家はとうに没落ぼつらくしてしまい近年はまれに一族の者がお参りに来るだけであるがそれも琴女の墓を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
過日あの没落騒動ぼつらくがあった時に、おなじ横浜に早くから目をつけて来たが、茂木氏のような運をつかみ得ないで、国許くにもとに居るときよりは、一層せちがらい世を送っている者たちはこう言った。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)