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ぼつらく
ふりがな文庫
“
沒落
(
ぼつらく
)” の例文
新字:
没落
舞台
(
ぶたい
)
はいふまでもなく
櫻
(
さくら
)
の
園
(
その
)
の女
主
(
しゆ
)
人ラアネフスカヤの
邸宅
(
ていたく
)
の
廣間
(
ひろま
)
で、時は
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
、その
地
(
ち
)
方の名家もやがて
沒落
(
ぼつらく
)
といふ
悲
(
かな
)
しい
運命
(
うんめい
)
の前にあるのだが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
沒落
(
ぼつらく
)
一歩手前——といふそれは感じでした、學問好きで働きの無い丹三郎は、何も彼も賣り盡して、明日の當ても無い一日々々を暮して居たのでせう。
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
不良
(
ふりやう
)
少女
(
せうぢよ
)
の
沒落
(
ぼつらく
)
」といふ
標題
(
みだし
)
の
下
(
もと
)
に、
私達
(
わたしたち
)
が
前後
(
ぜんご
)
しての
結婚
(
けつこん
)
を×
誌
(
し
)
あたりに
落書
(
らくがき
)
されてから、みなもう
丸
(
まる
)
三
年
(
ねん
)
を
過
(
すご
)
しました。Kさんがまづ母となり、あなたも間もなく母となりました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
怨む者はないか、奉公人の身持、伜と娘の縁談、あのお町といふ娘のゐた大名屋敷、先代の成瀬屋の
沒落
(
ぼつらく
)
した時の樣子、殺された番頭傳六の身持、身寄——
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父親の怪我やら家の
沒落
(
ぼつらく
)
などで、その當時にしては
嫁
(
ゆ
)
き遲れになりましたが、それが今では幸せになつて、父親の介抱を一と手に、甲斐々々しく賃仕事をして
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
詳
(
くは
)
しく言つたら際限もねえ。俺は福屋の爲に
沒落
(
ぼつらく
)
した、本家福屋の伜だと言つたら、お前にも判るだらう。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは新鳥越の菱屋が
沒落
(
ぼつらく
)
の時、番頭の金藏奴うまく立廻つてうんと取込んで置いたに違ひありません
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫は生前、加島家の
沒落
(
ぼつらく
)
を歎き、どの樣にしても伜文次郎を武士に仕立て、家名を擧げることを心掛けて居りましたが、伜は
柔弱
(
にうじやく
)
な生れで、武家奉公などは思ひも寄りません
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
母親はそれを苦に病んで父の後を追ひ、その後を
襲
(
つ
)
ぐ者もなく、鎌井家は
沒落
(
ぼつらく
)
、お六は再び惡者に引戻され、美貌と器用さを重寶がられて、浮ぶ瀬もなく惡事に
沈淪
(
ちんりん
)
して居たのです。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この
成瀬屋
(
なるせや
)
の先代の娘で御座います。成瀬屋が
沒落
(
ぼつらく
)
したとき、少しの縁故をたどつて、さる大名屋敷に奉公に出て居りましたが、五年前私が引取りました。先代への義理で御座います。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
沒落
(
ぼつらく
)
させたのは、井筒屋と孫井筒屋のせゐだと思ひ込んで居るし、お喜代との間を割かれてゐるぢやないか。あの男が下手人でなきや、主人三郎兵衞は自分で自分の首を
絞
(
し
)
めたことになるぜ
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前は傳六を
怨
(
うら
)
んだ。そして成瀬屋一家の者を怨んだ。お前の父親をむづかしい
公事
(
くじ
)
(訴訟)に引入れて
沒落
(
ぼつらく
)
させ、首を
縊
(
くゝ
)
るやうな目に逢はせたのは、傳六と總右衞門の
惡企
(
わるだく
)
みだと知つてゐた」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「高力家の
沒落
(
ぼつらく
)
は?」
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
沒
部首:⽔
7画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“沒”で始まる語句
沒
沒收
沒義道
沒分曉漢
沒却
沒交渉
沒日
沒藥
沒頭
沒分曉