“また/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
又々55.6%
亦々11.1%
亦復11.1%
又復11.1%
複々11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく廿にぢう三年の七月になると、妄執まうしうれずして、又々また/\江戸紫えどむらさきふのを出した、これが九号の難関なんくわんへたかと思へば、あはれむべし、としくれ十二号にして、また没落ぼつらく
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
同月二十三日亦々また/\評定所ひやうぢやうしよに呼び出さる大岡殿端近はしぢかく席を進まれ大目附御目附立合にて留役衆吟味ぎんみ書を改めて差出さるゝに大岡殿やがて白洲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二枚かさ唐繻子たうじゆす丸帶まるおびをしどけなくむす白縮緬しろちりめん長繻袢ながじゆばんを着せし姿すがた天晴あつぱれ富豪ふうか後家ごけと見えければ重四郎亦々また/\惡心あくしんを生じ幸い後家と有からは何卒どうぞれて暫時しばらく足休あしやすめに致したしと思ひ夫より言葉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
将門が都から帰つて来て流石さすがに謹慎して居るさまを見るに及んで、怨を晴らし恥辱をそゝぐは此時と、良兼等は亦復また/\押寄せた。其年八月六日に下総境の例の小貝川の渡に良兼の軍は来た。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この兇漢が一旦いったん自分が罪に陥し入れた岩見を、夜分に又復また/\刑事にばけるような危険を冒して、岩見を連れ出したのは何のためでしょうか。それは恐らく岩見のあとをつける為めです。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
(前略)不運は何故なぜかくまで執拗しつえうに余に附纏つきまとふことに候や。今春は複々また/\損失、××銀行破産の為め少しばかりの預金をおぢやんに致し候。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)