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ぷんかん
この
話が、わずか、三
分間か、五
分間にしか
過ぎなかったけれど、
二人には、たいへんに
長い
時間を
費やしたごとく
思われました。
餘り
變るので
何が
何だか
譯が
解らなくなつて
了つたわ!一
分間と
同じで
居ないのですもの!けど、
最う
今は
元の
大きさよ
更に
數十
分間其の
儘に
忘られて
居たならば
彼は
其の
時自分が
欲したやうに
冷たい
骸から
蘇生らなかつたかも
知れなかつた。
忽ち
電鈴鳴り、
發射框動いて、一
分間に七十八
個の
魚形水雷は、
雨の
如く、
霰の
如く
發射せらるゝのである。
不思議な
顫動が
何か
必死的な
感じで二三
分間つづくと、
蜂はやがて
穴のそとへ
出て
來た。
ものの
半道とは
上らないのに、
車の
齒の
軋り
強く、
平地でさへ、
分けて
坂、一
分間に一
寸づゝ、
次第に
雪が
嵩増すので、
呼吸を
切つても、もがいても、
腕車は一
歩も
進まずなりぬ。
一
分間黙して
両手で
膝を
擦っていた
郵便局長はまた
云出した。
三
人の
兵士はそれを
見ながら二三
分間彷徨して
居ましたが、やがて
徐かに
他の
者の
後に
隨いて
進んで
行きました。
「いくら
眠るからといって、そんなによくも
眠れたものだ。
俺たちは、まだ、十
分間と
一ところにじっとして、
眠った
覚えがない。」と、
河水は、いいました。
一
分間默して
兩手で
膝を
擦つてゐた
郵便局長は
又云出した。
「
達ちゃん、ありがとう。じゃ、十
分間ばかりね。」