分間ぷんかん)” の例文
このはなしが、わずか、三分間ぷんかんか、五分間ふんかんにしかぎなかったけれど、二人ふたりには、たいへんになが時間じかんついやしたごとくおもわれました。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あまかはるのでなになんだかわけわからなくなつてしまつたわ!一分間ぷんかんおなじでないのですもの!けど、いまもとおほきさよ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
さらすう分間ぷんかんまゝわすられてたならばかれとき自分じぶんほつしたやうにつめたいむくろから蘇生よみがへらなかつたかもれなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たちま電鈴でんれいり、發射框はつしやかううごいて、一分間ぷんかんに七十八魚形水雷ぎよけいすいらいは、あめごとく、あられごと發射はつしやせらるゝのである。
不思議ふしぎ顫動せんどうなに必死的ひつしてきかんじで二三分間ぷんかんつづくと、はちはやがてあなのそとへた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ものの半道はんみちとはのぼらないのに、くるまきしつよく、平地ひらちでさへ、けてさか、一分間ぷんかんに一すんづゝ、次第しだいゆきかさすので、呼吸いきつても、もがいても、腕車くるまは一すゝまずなりぬ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
分間ぷんかんもくして両手りょうてひざこすっていた郵便局長ゆうびんきょくちょうはまた云出いいだした。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
にん兵士へいしはそれをながら二三分間ぷんかん彷徨うろ/\してましたが、やがてしづかにものあといてすゝんできました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「いくらねむるからといって、そんなによくもねむれたものだ。おれたちは、まだ、十分間ぷんかんひとところにじっとして、ねむったおぼえがない。」と、河水かわみずは、いいました。
河水の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
分間ぷんかんもくして兩手りやうてひざこすつてゐた郵便局長いうびんきよくちやうまた云出いひだした。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
たっちゃん、ありがとう。じゃ、十分間ぷんかんばかりね。」
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)