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しゅぎょう
ふりがな文庫
“
修業
(
しゅぎょう
)” の例文
からすさん、
私
(
わたし
)
は、三
年
(
ねん
)
の
間
(
あいだ
)
、
空
(
そら
)
の
上
(
うえ
)
へ
飛
(
と
)
んでゆく
稽古
(
けいこ
)
をしました。そして、いまは、
雨
(
あめ
)
にも
風
(
かぜ
)
にもひるまぬ
修業
(
しゅぎょう
)
を
積
(
つ
)
みました。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて
年季
(
ねんき
)
があけて、いよいよ国ぐにをまわって
修業
(
しゅぎょう
)
して歩こうというときになりますと、
親方
(
おやかた
)
が小さなテーブルをこのむすこにくれました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
きっと石太郎は、学校がひけると、毎日是信さんとそういう情景をくり返しながら、
屁
(
へ
)
の
修業
(
しゅぎょう
)
をつんでいるのだろう。まったくかれは屁の名人だ。
屁
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
支那
(
しな
)
の
四川省
(
しせんしょう
)
の奥で
修業
(
しゅぎょう
)
をしたと云うんだ。気合をかけると
己
(
じぶん
)
の
脈
(
みゃく
)
がとまるよ、
仰向
(
あおむ
)
いて胸を
反
(
そ
)
らして力を入れると、
肋骨
(
ろっこつ
)
がばらばらになるそうだ。
仙術修業
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
人間は手足を動かしても一種の興味を感じ得らるるものだ、いわんや心を動かして興味のないということがあるものか、昔は
修業
(
しゅぎょう
)
に出ることを遊学というたよ。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
月日たつにつれ自然
出家
(
しゅっけ
)
の念願起り
来
(
きた
)
り、十七歳の春
剃髪
(
ていはつ
)
致し、宗学
修業
(
しゅぎょう
)
専念に
心懸
(
こころがけ
)
候
間
(
あいだ
)
、寮主雲石殿も末
頼母
(
たのも
)
しき者に
思召
(
おぼしめ
)
され、
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
深切
(
しんせつ
)
に御指南なし下され候処
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こうして、このつらいお
弟子
(
でし
)
修業
(
しゅぎょう
)
のおかげで、わたしは少年時代に、たいていの
困難
(
こんなん
)
に打ち勝ってゆく力を
養
(
やしな
)
うことのできたのは、あとで思えばひじょうな幸福であった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
はい、
万々一
(
まんまんいち
)
わたくしが
負
(
ま
)
けるようなことがございましたら、それこそわたくしの
頂
(
いただ
)
いておりますお
役
(
やく
)
も
位
(
くらい
)
も
残
(
のこ
)
らずお
返
(
かえ
)
し
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げて、わたくしは
童子
(
どうじ
)
の
弟子
(
でし
)
になって、
修業
(
しゅぎょう
)
をいたします。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
が、
一人
(
ひとり
)
の
幼児
(
おさなご
)
が
母胎
(
ぼたい
)
に
宿
(
やど
)
った
時
(
とき
)
に、
同一系統
(
どういつけいとう
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
がその
幼児
(
おさなご
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
又
(
また
)
は
司配霊
(
しはいれい
)
として
働
(
はたら
)
くことは
決
(
けっ
)
して
珍
(
めず
)
らしいことでもない。それが
竜神
(
りゅうじん
)
として
大切
(
たいせつ
)
な
修業
(
しゅぎょう
)
の
一
(
ひと
)
つでもあるのじゃ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ところで壮士坊主というのはもちろん学問を
修業
(
しゅぎょう
)
するだけの学資金がない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
決してキリスト教から
遠
(
とおざ
)
かろうとはしませんけれど、氏の
元来
(
がんらい
)
が、キリスト教より、仏教の道を
辿
(
たど
)
るに適して居ないかと思われる程、近頃の氏の仏教
修業
(
しゅぎょう
)
が、いかにも氏に
相応
(
ふさわ
)
しく見受けられます。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
『——
修業
(
しゅぎょう
)
して来い、両三年』
御鷹
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのうちに、
上
(
うえ
)
のほうの
子供
(
こども
)
たちは、六
年
(
ねん
)
の
修業
(
しゅぎょう
)
を
終
(
お
)
えて、
学校
(
がっこう
)
から
出
(
で
)
てゆきました。そして、また、
幼
(
おさな
)
い
子供
(
こども
)
たちが、
新
(
あたら
)
しく
入
(
はい
)
ってきました。
学校の桜の木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
鉋太郎
(
かんなたろう
)
が
答
(
こた
)
えました。これは、
江戸
(
えど
)
から
来
(
き
)
た
大工
(
だいく
)
の
息子
(
むすこ
)
で、
昨日
(
きのう
)
までは
諸国
(
しょこく
)
のお
寺
(
てら
)
や
神社
(
じんじゃ
)
の
門
(
もん
)
などのつくりを
見
(
み
)
て
廻
(
まわ
)
り、
大工
(
だいく
)
の
修業
(
しゅぎょう
)
していたのでありました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
わたしがあれに
授
(
さず
)
けている世間の
修業
(
しゅぎょう
)
は、あれにとって、あなたがたといるよりもずっといい、はるかにいいのだ。あなたはあれに教育を授けてくださるでしょう。それはほんとうだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
さて、ろくろ
細工
(
ざいく
)
の
職人
(
しょくにん
)
がしごとをならいおぼえて、いよいよ
修業
(
しゅぎょう
)
の旅にでかけようというとき、
親方
(
おやかた
)
は、おまえはたいへんよくはたらいたからといって、ふくろをひとつくれました。そして
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
私
(
わたし
)
は、けっして、うそをつきません。
山
(
やま
)
にいて、いろいろほかの
人間
(
にんげん
)
のできないことを
修業
(
しゅぎょう
)
しました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昔
(
むかし
)
から、その
島
(
しま
)
へいってみたいばかりに、
神
(
かみ
)
に
願
(
がん
)
をかけて
貝
(
かい
)
となったり、三
年
(
ねん
)
の
間
(
あいだ
)
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
で
修業
(
しゅぎょう
)
をして、さらに
白鳥
(
はくちょう
)
となったり、それまでにして、この
島
(
しま
)
に
憧
(
あこが
)
れて
飛
(
と
)
んでゆくのであった。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“修業”の意味
《名詞》
修業(しゅうぎょう、しゅぎょう)
学問・技芸を習って身に付けること。
(出典:Wiktionary)
修
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“修業”で始まる語句
修業者
修業場
修業式
修業盛
修業三昧