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ゐぶつ
ふりがな文庫
“
遺物
(
ゐぶつ
)” の例文
私はちよつと
苦
(
にが
)
い笑ひになつた。おばあさんの貯金帳には次兄の
遺物
(
ゐぶつ
)
を賣り拂つたお金が、三百圓そこそこしか殘つてゐない筈だつた。
おばあさん
(旧字旧仮名)
/
ささきふさ
(著)
『すると、あの
石
(
いし
)
の
斧
(
をの
)
や
石
(
いし
)
の
鏃
(
やぢり
)
や、あれ
等
(
ら
)
と
同時代
(
どうじだい
)
の
製作
(
せいさく
)
ですか』と
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると。『
然
(
さ
)
うです、三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
のコロボツクル
人種
(
じんしゆ
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
です。 ...
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
石鏃は石器時代
遺跡
(
ゐせき
)
に於て他の
遺物
(
ゐぶつ
)
と
共
(
とも
)
に
存在
(
ぞんざい
)
するを常とすれど、左の諸所にては山中に於て
單獨
(
たんどく
)
に發見されし事有るなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
臺所から十歩ばかりで井戸がある。井戸は
舊
(
きう
)
時代の
遺物
(
ゐぶつ
)
と謂ツても可い車井戸で、流しの板も
半腐
(
はんぐさり
)
になツて、
水垢
(
みづあか
)
と
苔
(
こけ
)
とで此方から見ると薄ツすり
青光
(
あをひかり
)
を放ツてゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それから五
人
(
にん
)
、
手分
(
てわけ
)
をして、
窟内
(
くつない
)
を
隈
(
くま
)
なく
調査
(
てうさ
)
して
見
(
み
)
ると、
遺骨
(
ゐこつ
)
、
遺物
(
ゐぶつ
)
、
續々
(
ぞく/″\
)
として
發見
(
はつけん
)
される。それを
過
(
あや
)
まつて
踏
(
ふ
)
みさうに
爲
(
す
)
る。
大騷
(
おほさは
)
ぎだ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
余は貝塚に於ける
遺物
(
ゐぶつ
)
に
就
(
つい
)
て動物性食物の
原料
(
げんれう
)
を
調査
(
てうさ
)
したり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
但
(
たゞ
)
し
斯
(
か
)
ういふ
話
(
はなし
)
の
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
は、
餘
(
あま
)
り
遺物
(
ゐぶつ
)
の
出
(
で
)
ない
時
(
とき
)
で、
土器
(
どき
)
の
顏
(
かほ
)
でも
貝層
(
かひさう
)
から
出
(
で
)
やうものなら、
呼吸
(
こきう
)
をするのさへ
忘
(
わす
)
れる
位
(
くらゐ
)
。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
活東子
(
くわつとうし
)
は
鼻
(
はな
)
を
蠢
(
うご
)
めかして『いや、
之
(
これ
)
は、
埴輪
(
はにわ
)
よりずツと
古
(
ふる
)
い
時代
(
じだい
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
です。
石器時代
(
せききじだい
)
の
土器
(
どき
)
の
破片
(
はへん
)
です』と
説明
(
せつめい
)
した。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
されば
余
(
よ
)
として、
終生
(
しふせい
)
忘
(
わす
)
るゝ
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ぬのは、この
權現臺
(
ごんげんだい
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
で、
其所
(
そこ
)
の
地
(
ち
)
を
踏
(
ふ
)
む
時
(
とき
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
遺物
(
ゐぶつ
)
の
一片
(
ひとひら
)
を
手
(
て
)
にしても、
直
(
す
)
ぐと
其當時
(
そのとうじ
)
を
思出
(
おもひいだ
)
すのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
初心
(
しよしん
)
の
發掘
(
はつくつ
)
としては
此
(
こ
)
の
權現臺
(
ごんげんだい
)
は
大成功
(
だいせいこう
)
であつた。
無論
(
むろん
)
遺物
(
ゐぶつ
)
が
豐富
(
ほうふ
)
でも
有
(
あ
)
つたのだが、
宅
(
たく
)
から
近
(
ちか
)
いので、
數々
(
しば/″\
)
行
(
ゆ
)
き
得
(
え
)
られたのと、
人手
(
ひとで
)
が
多
(
おほ
)
かつたのも
勝利
(
しやうり
)
の
原因
(
もと
)
であつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
今
(
いま
)
まで
注意
(
ちうい
)
せずに
何度
(
なんど
)
も/\
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
た
其路
(
そのみち
)
から、三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
を
幾個
(
いくこ
)
となく
發見
(
はつけん
)
するので、
何
(
な
)
んだか
金剛石
(
こんがうせき
)
がゴロ/\
足下
(
あしもと
)
に
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
る
樣
(
やう
)
な
氣持
(
きもち
)
までして、
嬉
(
うれ
)
しくて
溜
(
たま
)
らなかつた。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
當
(
あた
)
つたぞ/\』と
山頂
(
さんてう
)
は
大歡呼
(
だいくわんこ
)
である。
余等
(
よら
)
は
夢中
(
むちう
)
に
成
(
な
)
つて、
驅上
(
かけあが
)
つて
見
(
み
)
ると、
出
(
で
)
たのは
出
(
で
)
たが、
古墳
(
こふん
)
には
無關係物
(
むくわんけいぶつ
)
で、
石器時代
(
せきゝじだい
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
たる、
石棒頭部
(
せきぼうとうぶ
)
(
緑泥片岩
(
りよくでいへんがん
)
)
源平時代
(
げんぺいじだい
)
の五
輪塔
(
りんとう
)
の
頭部
(
とうぶ
)
。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
遺物
(
ゐぶつ
)
を
踏
(
ふ
)
み
掛
(
か
)
ける。
遺骨
(
ゐこつ
)
を
踏
(
ふ
)
み
掛
(
か
)
ける。
窮屈千萬
(
きうくつせんばん
)
だ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“遺物”の意味
《名詞》
遺物(いぶつ)
以前の時代から残されたもの。
遺跡などから出土したもので比較的小さいもの。
故人の遺品。形見。
忘れ物。遺失物。
(出典:Wiktionary)
“遺物”の解説
遺物(いぶつ)とは、過去の人類が残した土器や石器などの動産的なもの(動かすことのできるもの)の総称である。遺物には人工遺物と自然的遺物がある。さまざまな道具や装飾品のうち、過去より伝わり、現在は使われなくなったもの。
(出典:Wikipedia)
遺
常用漢字
小6
部首:⾡
15画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“遺物”で始まる語句
遺物分
遺物筐
遺物中
遺物包含地