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『おばあさん』
ふりがな文庫
『
おばあさん
(
)
』
「おばあさんがいよいよ來るんですとさ。」 私はひとごとのやうに云つて、彼の顏色をチラと窺つた。 「來られるのかね。」 「來るときめてゐるらしいわ。」 私達夫婦は何事につけてもあまり多くを語らない。大きな卓の向うで、彼は僅かな言葉を洩らす間も …
著者
ささきふさ
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「苦樂」1947(昭和22)年1月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約29分(500文字/分)
朗読目安時間
約49分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
染
(
うつ
)
間
(
あひだ
)
窺
(
のぞ
)
前
(
さき
)
樣
(
さま
)
遺物
(
ゐぶつ
)
開
(
ひら
)
二間
(
ふたま
)
反
(
そ
)
楊梅
(
やまもも
)
歪
(
ゆが
)
苦
(
にが
)
針孔
(
めど
)