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道
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い
ふりがな文庫
“
道
(
い
)” の例文
胃について
道
(
い
)
い得べき事は、
惣身
(
そうしん
)
についても道い得べき事である。惣身について道い得べき事は、精神についても
道
(
い
)
い得べき事である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかしことさらに「
道
(
い
)
う」という語を選んだところに、我々は言語による表現の重んぜられていることを看取しなくてはならぬ。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
湖山はこの行を送って、「莫道羊腸行路険。也勝百折世途難。」〔
道
(
い
)
フ莫カレ羊腸ノ行路険シク/
也
(
また
)
勝
(
まさ
)
ル百折ノ世途ノ
難
(
かた
)
キニト〕と言った。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
卿
(
いまし
)
が
道
(
い
)
ふ所の如くば、
其
(
そ
)
の勝たむこと必ず
然
(
しか
)
らむ。
但
(
た
)
だ
吾
(
わ
)
が
情
(
こころ
)
に
冀
(
ねが
)
ふは、十年百姓を
役
(
つか
)
はず、一身の故を以て、
豈
(
あ
)
に
万民
(
おほむたから
)
を
煩
(
わづら
)
はし
労
(
いたは
)
らしめむや。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
世俗
(
せぞく
)
、
稱
(
しよう
)
する
所
(
ところ
)
の
(一一二)
師旅
(
しりよ
)
は、
皆
(
みな
)
、
孫子
(
そんし
)
十三
篇
(
ぺん
)
・
呉起
(
ごき
)
の
兵法
(
へいはふ
)
を
道
(
い
)
ふ。
世
(
よ
)
多
(
おほ
)
く
有
(
あ
)
り、
故
(
ゆゑ
)
に
論
(
ろん
)
ぜず。
其行事
(
そのかうじ
)
と
施設
(
しせつ
)
する
所
(
ところ
)
の
者
(
もの
)
とを
論
(
ろん
)
ず。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
虁龍
(
きりゅう
)
高位に在りは建文帝をいう。山霊蔵するを
容
(
ゆる
)
さず以下数句、
燕王
(
えんおう
)
に
召出
(
めしいだ
)
されしをいう。神龍氷湫より起るの句は、燕王
崛起
(
くっき
)
の事をいう。
道
(
い
)
い得て
佳
(
か
)
なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
くど/\
二言
(
ふたこと
)
三言
(
みこと
)
云うかと思うと、「それじゃまた」とお
辞儀
(
じぎ
)
をして往ってしまった。「弟が発狂した」が彼の
口癖
(
くちぐせ
)
である。弟とは
蓋
(
けだし
)
夫子
(
ふうし
)
自
(
みずから
)
道
(
い
)
うのであろう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
蘭軒は平生大声で
談
(
はな
)
し、大声で笑つた。俗客の
門
(
かど
)
に来るときは、諸生をして不在と
道
(
い
)
はしめた。諸生が或は躊躇すると、蘭軒は奥より「留守だと道へ」と叫んだ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
而して又た、少しく禅道を謂ふものあらば、即ち
固陋
(
ころう
)
なりと罵り、少しく元禄文学を
道
(
い
)
ふものあらば、即ち
苟且
(
かりそめ
)
の復古的傾向なりと曰ふ。嗚呼不幸なるは今の国民かな。
国民と思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
東坡
固
(
もと
)
より牧之の詩を
窃
(
ぬす
)
む者に非ず、然かも
竟
(
つひ
)
に是れ前人已に之を
道
(
い
)
へるの句、何んすれぞ文潜之を愛するの深きや、豈に別に
謂
(
おも
)
ふ所あるか。
聊
(
いささ
)
か之を記し以て識者を
俟
(
ま
)
つ。(老学庵筆記、巻十)
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
『西遊記』第十三回〈虎穴に陥って金星厄を
解
(
とりのぞ
)
く〉といえる条に「〈伯欽
道
(
い
)
う風哬
是個
(
こ
)
の山猫来れり云々、只見る一隻の班爛虎〉」とあり云々」、これも伯欽が勇を
恃
(
たの
)
んで虎を山猫と蔑語したのだ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
門を出づれば禅林に
嘯
(
うそぶ
)
く風が、「
道
(
い
)
え
道
(
い
)
え」と言うが如く聞える。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
還って剣を収得するや否や?
道
(
い
)
え。道え。道わなければ、——
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
想ふに平生筆を
行
(
や
)
ることの極めて自在なるより、期せずして
道
(
い
)
ひ得たのであらう。
妹姪
(
まいてつ
)
は未だその誰々たるかを知らない。しかし井上氏
敬
(
きやう
)
が其中にあつたことは明である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
若
(
も
)
し我を以て天地を律すれば
一口
(
ひとくち
)
にして
西江
(
せいこう
)
の水を吸いつくすべく、
若
(
も
)
し天地を以て我を律すれば我は
則
(
すなわ
)
ち
陌上
(
はくじょう
)
の塵のみ。すべからく
道
(
い
)
え、天地と我と
什麼
(
いんも
)
の交渉かある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
これ
)
は是れ
伊川
(
いせん
)
みずから
此
(
この
)
説を造って禅学者を
誣
(
し
)
う、伊川が良心いずくにか
在
(
あ
)
る、と云い、
管
(
かん
)
を以て天を
窺
(
うかが
)
うが如しとは
夫子
(
ふうし
)
みずから
道
(
い
)
うなりと云い、
程夫子
(
ていふうし
)
崛強
(
くっきょう
)
自任
(
じにん
)
す、聖人の道を伝うる者
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
道得とは「
道
(
い
)
い得る」ことである。進んでは菩提の道を道い得ることである。従って真理の表現、真理の獲得の意味にもなる。ここでも道元は、これらのすべての意味を含めてこの語を使った。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
休道詩人無艶分
道
(
い
)
う
休
(
なか
)
れ
詩人
(
しじん
)
に
艶分
(
えんぶん
)
無
(
な
)
しと
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
簡潔にすぱすぱと
道
(
い
)
い
破
(
やぶ
)
ってくれるのがどこかにいればいいがと思った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“道”を含む語句
道理
道化
天道
大道
直道
隧道
道程
道具
道路
道中
街道
道楽
桟道
並木道
道徳
人道
坑道
非道
馬道
軌道
...