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辱
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はづかし
ふりがな文庫
“
辱
(
はづかし
)” の例文
何故、新平民ばかり
其様
(
そんな
)
に
卑
(
いやし
)
められたり
辱
(
はづかし
)
められたりするのであらう。何故、新平民ばかり普通の人間の仲間入が出来ないのであらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
おん身は衰運に乘じて人を
辱
(
はづかし
)
めんとはし給はざるべし。むかし交らひ侍りし時より、おん身の心のさる殘忍なる心ならざるを知る。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
しかれども富貴を得て、天が下の事一
回
(
たび
)
は此の人に
一四五
依
(
よ
)
ざす。
一四六
任ずるものを
辱
(
はづかし
)
めて
命
(
いのち
)
を
殞
(
おと
)
すにて見れば、文武を兼ねしといふにもあらず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
チッバ
叔父上
(
をぢうへ
)
、あれは
敵方
(
てきがた
)
のモンタギューでござる。
今夜
(
こんや
)
の
祝典
(
しゅくてん
)
を
辱
(
はづかし
)
めん
惡意
(
あくい
)
を
抱
(
いだ
)
いて
來
(
き
)
をったのでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
学生中からその方は勉強しをつた君達の事ぢやから、今後は実に
想遣
(
おもひや
)
らるるね。ええ、肩書を
辱
(
はづかし
)
めん限は遣るも
可
(
よ
)
からうけれど、注意はしたまへよ、本当に
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
それだけで十一年の間
玉
(
たま
)
のやうに私の思つて来た子は無名の富豪の
僕
(
ぼく
)
に罵られたのです。
辱
(
はづかし
)
められたのです。
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
學院
(
がくゐん
)
に
遣
(
つか
)
はして
子弟
(
してい
)
に
件
(
ともな
)
はしむれば、
愚
(
ぐ
)
なるが
故
(
ゆゑ
)
に
同窓
(
どうさう
)
に
辱
(
はづかし
)
めらる。
更
(
さら
)
に
街西
(
がいせい
)
の
僧院
(
そうゐん
)
を
假
(
か
)
りて
獨
(
ひと
)
り
心靜
(
こゝろしづ
)
かに
書
(
しよ
)
を
讀
(
よ
)
ましむるに、
日
(
ひ
)
を
經
(
ふ
)
ること
纔
(
わづか
)
に
旬
(
じゆん
)
なるに、
和尚
(
をしやう
)
のために
其
(
そ
)
の
狂暴
(
きやうばう
)
を
訴
(
うつた
)
へらる。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
演じて夫人の跨下を出づるに至るや、両人覚えず
大哭
(
たいこく
)
して曰、「名節地を
掃
(
はら
)
ふこと
此
(
ここ
)
に至る。夫れ
復
(
また
)
何をか言はん。然れども
孺子
(
じゆし
)
の為に
辱
(
はづかし
)
めらるること此に至る。必ず殺して以て
忿念
(
ふんねん
)
を
洩
(
も
)
らさん」
八宝飯
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ジョン・リードの罵倒には、
慣
(
な
)
れつこになつてゐたので、私は、返答なぞしようとは思はなかつた。私の心配なのは、
辱
(
はづかし
)
められた後に、きつとやつて來る
打擲
(
ちやうちやく
)
に、どうして耐へるかと云ふことだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
おん身若し彼夕もろひとに
辱
(
はづかし
)
められんには、われ深く
憾
(
うらみ
)
とすべし。その事なくして
畢
(
をは
)
りしは、まことに自他の幸なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
地
(
ち
)
を
呪
(
のろ
)
ふのぢゃ?
生
(
せい
)
と
天
(
てん
)
と
地
(
ち
)
と
此
(
この
)
三
(
み
)
つが
相合
(
あひあ
)
うて
出來
(
でき
)
た
身
(
み
)
をば、つい
無分別
(
むふんべつ
)
に
棄
(
す
)
てうでな?
馬鹿
(
ばか
)
な、
馬鹿
(
ばか
)
な!
姿
(
すがた
)
を、
戀
(
こひ
)
を、
分別
(
ふんべつ
)
を
辱
(
はづかし
)
むる
振舞
(
ふるまひ
)
といふものぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そこで、
金銭
(
かね
)
ゆゑに売られもすれば、
辱
(
はづかし
)
められもした、金銭の無いのも謂はば無念の一つです。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
破
(
やぶ
)
れ
傘
(
がさ
)
の
車
(
くるま
)
では、
別
(
べつ
)
に
侮
(
あなど
)
られ
辱
(
はづかし
)
められるとも
思
(
おも
)
はなかつたが、
今
(
いま
)
牛
(
うし
)
の
背
(
せ
)
に
懸
(
か
)
けられたのを
見
(
み
)
ると、
酷
(
むごた
)
らしくて
我慢
(
がまん
)
が
出来
(
でき
)
ない!
木
(
き
)
を
刻
(
きざ
)
んだものではあるが、
節
(
ふし
)
から
両岐
(
ふたまた
)
に
裂
(
さ
)
かれさうに
思
(
おも
)
はれて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ジエンナロの面は血色全く失せて、さてはおん身は立聞せしか、おん身は我を
辱
(
はづかし
)
めたり、我と決鬪せよといふ。其聲
極
(
きはめ
)
て
冷
(
ひやゝか
)
に、極てあらゝかなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼は競争者の
金剛石
(
ダイアモンド
)
なるを聞きて、
一度
(
ひとたび
)
は
汚
(
けが
)
され、
辱
(
はづかし
)
められたらんやうにも
怒
(
いかり
)
を
作
(
な
)
せしかど、既に勝負は
分明
(
ぶんめい
)
にして、我は手を
束
(
つか
)
ねてこの弱敵の自ら
僵
(
たふ
)
るるを
看
(
み
)
んと思へば、心
稍
(
やや
)
落ゐぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
辱
常用漢字
中学
部首:⾠
10画
“辱”を含む語句
恥辱
侮辱
凌辱
屈辱
耻辱
醜辱
忍辱
汚辱
辱知
侮辱的
穢辱
屈辱的
御恥辱
栄辱
雪辱
国辱
寵辱
慈悲忍辱
柔和忍辱
國辱
...