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私
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わたく
ふりがな文庫
“
私
(
わたく
)” の例文
夫だけでは
確
(
しか
)
と分らぬ何か是と云う格別な所が有そうな者だ女「有ますとも老人の室の掃除
向
(
むき
)
と給仕とは
私
(
わたく
)
しが引受けて居ましたもの、 ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
爲
(
なし
)
居
(
ゐ
)
たり然るに此時江戸へ
出訴
(
しゆつそ
)
の事
組頭
(
くみがしら
)
出府致すべき處
種々
(
いろ/\
)
取込
(
とりこみ
)
のことあるにより
飛脚
(
ひきやく
)
を村方より立ると云を九助は聞込何卒
私
(
わたく
)
しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私も驚ろいて
精
(
くわ
)
しく様子を聞いて見ますと、
私
(
わたく
)
しの逢ったその晩から急に発熱して、いろいろな
譫語
(
うわごと
)
を絶間なく
口走
(
くちばし
)
るそうで
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「はい、
私
(
わたく
)
しは当年五十七になりますが、
丁度
(
ちょうど
)
四十一の年からここに雇われて居ります」と云う。
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私
(
わたく
)
しばかりでありません、誰でもお米を食べる人が一度その事を聞いたらなるほどと感心して生涯忘れる事はありますまい。しかるに私どもは今まで
頓
(
とん
)
と知りませんでした。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
何
(
なに
)
ごとぞ
飽
(
あ
)
くまで
優
(
やさ
)
しき
孝行
(
かう/\
)
のこヽろに
似
(
に
)
す、
父君
(
ちヽぎみ
)
母君
(
はヽぎみ
)
が
苦勞
(
くらう
)
の
種
(
たね
)
の
嫁
(
よめ
)
いりの
相談
(
さうだん
)
かけ
給
(
たま
)
ふごとに、
我
(
わが
)
まヽながら
私
(
わたく
)
し
一生
(
いつしやう
)
ひとり
住
(
ず
)
みの
願
(
ねが
)
ひあり、
仰
(
おふ
)
せに
背
(
そむ
)
くは
罪
(
つみ
)
ふかけれど
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
のっそり十兵衛と
口惜
(
くや
)
しい
諢名
(
あだな
)
をつけられて居る
奴
(
やっこ
)
でござりまする、しかしお上人様、
真実
(
ほんと
)
でござりまする、
工事
(
しごと
)
は下手ではござりませぬ、知っております
私
(
わたく
)
しは馬鹿でござります
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
願
(
ねが
)
はれ
何卒
(
なにとぞ
)
私
(
わたく
)
し
儀
(
ぎ
)
御役
御免下
(
ごめんくだ
)
さるべしと
云
(
いは
)
れしかば何故
退役
(
たいやく
)
を
願
(
ねが
)
はるゝやと申さるゝに大岡殿
此度
(
このたび
)
煙草屋
(
たばこや
)
喜八
裁許
(
さいきよ
)
違
(
ちが
)
ひ
科
(
とが
)
なき者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたく
)
しが船頭の
仮色
(
こわいろ
)
を使って、ようやく調子づいてこれなら大丈夫と思って得意にやっていると、……つまり身振りがあまり過ぎたのでしょう
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
余所目
(
よそめ
)
にも
羨
(
うらや
)
まるゝほど
親
(
したし
)
げに彼れが首に手を巻きて別れのキスを移しながら「
貴方
(
あなた
)
、大事をお
取
(
とり
)
なさい、
内
(
うち
)
には
私
(
わたく
)
しが気遣うて待て居ますから」
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
別亭
(
はなれ
)
の
洒落
(
しやれ
)
たるがありて、
名物
(
めいぶつ
)
の
松
(
まつ
)
がありてと
父君
(
ちヽぎみ
)
の
自慢
(
じまん
)
にすがり、
私
(
わたく
)
し
年來
(
としごろ
)
我
(
わ
)
が
儘
(
まヽ
)
に
暮
(
くら
)
して、
此上
(
このうへ
)
のお
願
(
ねが
)
ひは
申
(
まうし
)
がたけれど、とてもの
世
(
よ
)
を
其處
(
そこ
)
に
送
(
おく
)
らしては
給
(
たま
)
はらぬか、
甚之助樣
(
じんのすけさま
)
成長
(
おうきう
)
ならば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
私
(
わたく
)
しの名は
越智東風
(
おちとうふう
)
ではありません、
越智
(
おち
)
こちですと必ず断りますよ」「妙だね」と
雲井
(
くもい
)
を腹の底まで
呑
(
の
)
み込む。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
見て
驚
(
おどろ
)
きたる
體
(
てい
)
なりしが其盜賊は
全
(
まつた
)
く
私
(
わたく
)
しなり
那
(
あ
)
の者は
御助
(
おんたす
)
け下さるべしと申けるを
聞
(
きゝ
)
伊兵衞は
喜
(
き
)
八に
對
(
むか
)
ひ汝は我が
先達
(
さきだつて
)
の
寸志
(
すんし
)
を
報
(
むくは
)
んとて命を
捨
(
すて
)
て我を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
目科は
最
(
い
)
と厳格に「はい警察署から送られました、
私
(
わたく
)
しは其筋の探偵です」と答う探偵との返事を聞き倉子は絶望せし人のごとく元の椅子に沈み込み殆ど
泣声
(
なみだごえ
)
を洩さんとせしも、
思直
(
おもいなお
)
してか又
起上
(
たちあが
)
り
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「ホホホホそうですか。あれは
私
(
わたく
)
しの
従弟
(
いとこ
)
ですが、今度戦地へ行くので、
暇乞
(
いとまごい
)
に来たのです」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“私”の意味
《人称代名詞》
(わたし、わたくし)一人称。
(出典:Wiktionary)
“私”の解説
私(し、わたくし)は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。
この意味における反対語は公(こう、おおやけ)である。例えば、「私用」は仕事に関係のない行動や物品を指し、「公用」はもっぱら仕事上の行動や仕事に用いる物品を指す。
(出典:Wikipedia)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
“私”を含む語句
私等
私語
私達
私通
私生児
私共
私宅
私室
私娼
私部
私刑
私窩子
歇私的里
私娼窟
私曲
私家
私怨
私事
私淑
私方
...