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破裂
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はれつ
ふりがな文庫
“
破裂
(
はれつ
)” の例文
前
(
まへ
)
のは
砲兵工廠
(
はうへいこうしやう
)
の
焚
(
や
)
けた
時
(
とき
)
で、
續
(
つゞ
)
いて、
日本橋
(
にほんばし
)
本町
(
ほんちやう
)
に
軒
(
のき
)
を
連
(
つら
)
ねた
藥問屋
(
くすりどひや
)
の
藥
(
くすり
)
ぐらが
破裂
(
はれつ
)
したと
知
(
し
)
つたのは、
五六日
(
ごろくにち
)
も
過
(
す
)
ぎての
事
(
こと
)
。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、おさくが、
廊下
(
ろうか
)
のそうじをしていると、
坊
(
ぼっ
)
ちゃんのほうの
室
(
しつ
)
で、
電球
(
でんきゅう
)
の
破裂
(
はれつ
)
したときのような、すさまじい
音
(
おと
)
がしました。
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何かが
破裂
(
はれつ
)
したのだ。客はギクリとしたようだったが、さすがは
老骨
(
ろうこつ
)
だ。
禅宗
(
ぜんしゅう
)
の
味噌
(
みそ
)
すり
坊主
(
ぼうず
)
のいわゆる
脊梁骨
(
せきりょうこつ
)
を
提起
(
ていき
)
した
姿勢
(
しせい
)
になって
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
同時につぶつぶした荒い霰が降り出して轟々たる
霹靂
(
へきれき
)
に和し天地を震動する様は雪峰も
破裂
(
はれつ
)
しようかという勢いであった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
たとへ
我
(
わが
)
船
(
ふね
)
が
全檣
(
ぜんしやう
)
に
帆
(
ほ
)
を
張
(
は
)
り
蒸滊機關
(
じようききくわん
)
の
破裂
(
はれつ
)
するまで
石炭
(
せきたん
)
を
焚
(
た
)
いて
逃
(
に
)
げやうとも
如何
(
いか
)
で
逃
(
に
)
げ
終
(
を
)
うする
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
やう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
銃猟は面白いものであろう。然しあの
遽
(
あわただ
)
しい羽音と、小さな
心臓
(
しんぞう
)
も
破裂
(
はれつ
)
せんばかり驚きおびえた悲鳴を聞いては……
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それは下にせまっている警官隊のまん中で大きな音をあげて
破裂
(
はれつ
)
した。警官たちは
将棋
(
しょうぎ
)
だおしになった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
金右衞門は下へドタリと落ちるはずみに、弱つて居た心の臟を破つたんだ(心臟
破裂
(
はれつ
)
)、それつきりさ。死骸の
喉
(
のど
)
の跡が薄かつたのも首の伸びてゐないのもその爲だ
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
筒の中の
火薬
(
かやく
)
が
破裂
(
はれつ
)
して、ドーン! とすさまじい火と
灰
(
はい
)
と
炸裂
(
さくれつ
)
した
物体
(
ぶったい
)
の
破片
(
はへん
)
を
舞
(
ま
)
いあげた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日は煙突に火薬を
填
(
つ
)
めて
破裂
(
はれつ
)
させた。その為めに座敷の道具が大分壊れた。お父さんもお母さんも乃公を叱るけれど、実際乃公が悪いか
如何
(
どう
)
か、少し
道理
(
わけ
)
の分る人に判断をして貰いたい。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「さア來た! 遊廓の逃亡がばれやがつた! 爆彈が
破裂
(
はれつ
)
しやがつたぞ!」
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
ところへ野だがすでに
紀伊
(
き
)
の国を済まして、かっぽれを済まして、
棚
(
たな
)
の
達磨
(
だるま
)
さんを済して
丸裸
(
まるはだか
)
の
越中褌
(
えっちゅうふんどし
)
一つになって、
棕梠箒
(
しゅろぼうき
)
を小脇に
抱
(
か
)
い込んで、日清談判
破裂
(
はれつ
)
して……と座敷中練りあるき出した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
うわーい
破裂
(
はれつ
)
したい
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
でつかんしよに、
愉快
(
ゆくわい
)
ぶし、
妓夫臺
(
ぎふだい
)
談判
(
だんぱん
)
破裂
(
はれつ
)
して——
進
(
すゝ
)
めツ——いよう、
御壯
(
ごさかん
)
、どうだい
隊長
(
たいちやう
)
と、
喚
(
わめ
)
き
合
(
あ
)
ふ。——どうも
隊長
(
たいちやう
)
。……まことに
御壯
(
ごさかん
)
。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
無※
(
ばか
)
なツ。』と
私
(
わたくし
)
は
勃然
(
むつ
)
としてしまつた。
日頃
(
ひごろ
)
から
短氣
(
たんき
)
は
私
(
わたくし
)
の
持病
(
やまひ
)
、
疳癪玉
(
かんしやくだま
)
が
一時
(
いちじ
)
に
破裂
(
はれつ
)
したよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「笑っていろ、笑っていろ、そして、いまに見ているがいい、この下の
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
が
破裂
(
はれつ
)
して、やぐらもきさまもおいらも、一しょくたに、
木
(
こ
)
ッ
葉
(
ぱ
)
みじんに吹ッ飛ばされるから」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
府中の町を出はなれたかと思うと、
追
(
おい
)
かけて来た黒雲が彼の
頭上
(
ずじょう
)
で
破裂
(
はれつ
)
した。
突然
(
だしぬけ
)
に天の
水槽
(
たんく
)
の底がぬけたかとばかり、雨とは云わず
瀑布落
(
たきおと
)
しに
撞々
(
どうどう
)
と落ちて来た。紫色の光がぱッと射す。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
事
(
こと
)
の
成敗
(
せいばい
)
は
豫期
(
よき
)
し
難
(
がた
)
いが、
萬一
(
まんいち
)
氣球
(
ききゆう
)
が
空中
(
くうちう
)
に
破裂
(
はれつ
)
するとか、
其他
(
そのた
)
の
異變
(
ゐへん
)
の
爲
(
ため
)
に、
使命
(
しめい
)
を
果
(
はた
)
す
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なければ
夫迄
(
それまで
)
の
事
(
こと
)
、
此方
(
こなた
)
電光艇
(
でんくわうてい
)
は、
約束
(
やくそく
)
の
日
(
ひ
)
に
本島
(
ほんたう
)
を
發
(
はつ
)
し、
橄欖島
(
かんらんたう
)
に
赴
(
おもむ
)
いて、
數日
(
すうじつ
)
待
(
ま
)
つても
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“破裂”の解説
久坂部羊の小説
『破裂』(はれつ、RUPTURE)は、久坂部羊による日本の小説、及びそれを原作とする2015年のテレビドラマ。
(出典:Wikipedia)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“破裂”で始まる語句
破裂弾