“撞々”の読み方と例文
読み方割合
どうどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
府中の町を出はなれたかと思うと、おいかけて来た黒雲が彼の頭上ずじょう破裂はれつした。突然だしぬけに天の水槽たんくの底がぬけたかとばかり、雨とは云わず瀑布落たきおとしに撞々どうどうと落ちて来た。紫色の光がぱッと射す。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
やがて雷鳴電光よろしくあって、錨索大いかりづなだいの雨の棒が瀑布落たきおとしに撞々どうどうと来る。さあ、今だ。総員あひるの如くきゃッ/\笑い騒いで、大急ぎで石鹸を塗る、洗う。大洋の真中で大無銭湯が開かれるのだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)