トップ
>
直樣
>
すぐさま
ふりがな文庫
“
直樣
(
すぐさま
)” の例文
新字:
直様
私は
直樣
(
すぐさま
)
丼
(
どんぶり
)
の蓋を取つておつゆ一滴餘さず掻込んで謝つたが、Z・K氏の機嫌は直りさうもなく、明日出直して來いと私を突き返した。
足相撲
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
扨
(
さて
)
も越前守には紀州より兩臣
歸着
(
きちやく
)
にて
逐一
(
ちくいち
)
穿鑿
(
せんさく
)
行屆たれば
直樣
(
すぐさま
)
沐浴
(
もくよく
)
なし登城の
觸出
(
ふれだ
)
し有て御
供揃
(
ともそろひ
)
に及び
御役宅
(
おやくたく
)
を出で松平伊豆守殿御役屋敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我
(
お
)
れが
饀
(
あん
)
この
種
(
たね
)
なしに
成
(
な
)
つて
最
(
も
)
う
今
(
いま
)
からは
何
(
なに
)
を
賣
(
う
)
らう、
直樣
(
すぐさま
)
煮
(
に
)
かけては
置
(
お
)
いたけれど
中途
(
なかたび
)
お
客
(
きやく
)
は
斷
(
ことは
)
れない、
何
(
ど
)
うしような、と
相談
(
そうだん
)
を
懸
(
か
)
けられて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
多分彼は私が乞食ではなくて、
好事家
(
かうずか
)
の婦人が自分の黒パンに興味を
唆
(
そゝ
)
られたものとでも思つたらしかつた。で、私は彼の家が見えなくなると
直樣
(
すぐさま
)
、坐り込んで食べ初めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
列車が動き出すと共に
直樣
(
すぐさま
)
自分は止せばよかつたと後悔した。丁度夕日の悲しく照す品川の入海と水田の
間々
(
あひだ/\
)
に冬枯れした雜木の林をば、自分は遣瀬のない心持で眺め遣つた。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
三
人
(
にん
)
の
園丁
(
えんてい
)
は
直樣
(
すぐさま
)
各自
(
てんで
)
に
平伏
(
ひれふ
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
さし無念は
晴
(
はら
)
したれど今は此地に住居は
成
(
なら
)
じと
直樣
(
すぐさま
)
此處を
立去
(
たちさ
)
り是よりは名を
嘉傳次
(
かでんじ
)
と
改
(
あらた
)
め大坂へ出夫より九州へ赴き所々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
母
(
はゝ
)
さまに
直樣
(
すぐさま
)
お出下さるやう、今朝よりのお苦るしみに、潮時は午後、初産なれば旦那とり止めなくお騷ぎなされて、お
老人
(
としより
)
なき家なれば混雜お話しにならず、今が今お出でをとて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
呼出し其方兩人は是より
直樣
(
すぐさま
)
紀州表和歌山へ赴き大黒屋源左衞門
榎本屋
(
えのもとや
)
三藏の
兩人
(
りやうにん
)
を調べ澤の井が宿を尋ね天一坊の身分を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
母
(
はゝ
)
さまに
直樣
(
すぐさま
)
お
出
(
いで
)
下
(
くだ
)
さるやう、
今朝
(
けさ
)
よりのお
苦
(
く
)
るしみに、
潮時
(
しほどき
)
は
午後
(
ごゞ
)
、
初産
(
ういざん
)
なれば
旦那
(
だんな
)
とり
止
(
と
)
めなくお
騷
(
さわ
)
ぎなされて、お
老人
(
としより
)
なき
家
(
いゑ
)
なれば
混雜
(
こんざつ
)
お
話
(
はな
)
しにならず、
今
(
いま
)
が
今
(
いま
)
お
出
(
い
)
でをとて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今日
(
けふ
)
より
直
(
すぐ
)
にお
借
(
か
)
り
申
(
まを
)
しまする、
敷金
(
しきゝん
)
は
唯今
(
たゞいま
)
置
(
お
)
いて
參
(
まゐ
)
りまして、
引越
(
ひきこ
)
しは
此
(
この
)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
、いかにも
急速
(
きふそく
)
では
御座
(
ござ
)
りますが
直樣
(
すぐさま
)
掃除
(
さうぢ
)
にかゝりたう
御座
(
ござ
)
りますとて、
何
(
なん
)
の
仔細
(
しさい
)
なく
約束
(
やくそく
)
はとゝのひぬ。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いろいろの
人
(
ひと
)
が
鳥渡
(
ちよつと
)
好
(
い
)
い
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
せて
直樣
(
すぐさま
)
つまらない
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
つて
仕舞
(
しま
)
ふのだ、
傘屋
(
かさや
)
の
先
(
せん
)
のお
老婆
(
ばあ
)
さんも
善
(
い
)
い
人
(
ひと
)
であつたし、
紺屋
(
こうや
)
のお
絹
(
きぬ
)
さんといふ
縮
(
ちゞ
)
れつ
毛
(
け
)
の
人
(
ひと
)
も
可愛
(
かあい
)
がつて
呉
(
く
)
れたのだけれど
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あとで
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
に
直樣
(
すぐさま
)
仕
(
し
)
かへしに
行
(
ゆ
)
かうと
言
(
い
)
つたら、
親父
(
とつ
)
さんに
頭
(
あたま
)
から
小言
(
こゞと
)
を
喰
(
く
)
つて
其時
(
そのとき
)
も
泣寢入
(
なきねいり
)
、
一昨年
(
おととし
)
はそらね、お
前
(
まへ
)
も
知
(
し
)
つてる
通
(
とほ
)
り
筆屋
(
ふでや
)
の
店
(
みせ
)
へ
表町
(
おもてまち
)
の
若衆
(
わかいしゆ
)
が
寄合
(
よりあつ
)
て
茶番
(
ちやばん
)
か
何
(
なに
)
かやつたらう
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
樣
部首:⽊
15画
“直”で始まる語句
直
直接
直々
直衣
直様
直垂
直截
直参
直義
直段