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治
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なほ
ふりがな文庫
“
治
(
なほ
)” の例文
其
(
それ
)
から
煩
(
わづら
)
ひついて、
何時
(
いつ
)
まで
經
(
た
)
つても
治
(
なほ
)
らなかつたから、
何
(
なに
)
もいはないで
其
(
そ
)
の
内
(
うち
)
をさがつた。
直
(
たゞ
)
ちに
忘
(
わす
)
れるやうに
快復
(
くわいふく
)
したのである。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此男は何かにつけてカラン/\と玉盤を打つやうな響をさして笑ふのが常で、馬鹿に涙脆くつて腹も立てやすい代りに機嫌も
治
(
なほ
)
りやすい。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
「
治
(
なほ
)
つてからも一年位は、重いものを持つたり力仕事したりしてはようないと、お医者さんは言ははつたけれど、だいぜおまへんでせう。」
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
同期の連中が年月と共に次第に昇進した地位について行くのが、彼の最も不平とするところで、今に見い、頭さへ
治
(
なほ
)
つたらと口癖になつてゐた。
現代詩
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
傷は
治
(
なほ
)
りきつて居ないが、愚圖々々して居て、小判の瓶を移されては何んにもならぬ、——夜中にそつと忍んで行つて、小判の瓶の隱し場所を今度は間違ひもない見當で掘り始めた
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
この鳥我戀の病を歌ひ
治
(
なほ
)
しき。これある間は、よその鳥はその飛ぶに任せんのみ。その猶太廓より飛び去りしは事實なり。人の傳ふるが信ならば、今は羅馬にさへ居らぬやうなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ロミオ 二
度
(
ど
)
と
問
(
と
)
はれいでも
話
(
はな
)
しませう。
仇敵
(
かたき
)
の
家
(
いへ
)
で
酒宴
(
しゅえん
)
の
最中
(
さいちゅう
)
、だまし
撃
(
うち
)
に
予
(
わし
)
に
創
(
きず
)
を
負
(
お
)
はした
者
(
もの
)
があったを、
此方
(
こち
)
からも
手
(
て
)
を
負
(
お
)
はした。
二人
(
ふたり
)
の
受
(
う
)
けた
創
(
きず
)
は
貴僧
(
こなた
)
の
藥力
(
やくりき
)
を
借
(
か
)
れば
治
(
なほ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
治
(
なほ
)
す醫師なれば
食滯
(
しよくたい
)
と申し其座を
立退
(
たちのき
)
候病症見屆の醫師に候はゞ
大食滯
(
だいしよくたい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
腸の一部が
睾丸
(
かうぐわん
)
に下りて居る事で、何うかしてこの
大睾丸
(
おほきんたま
)
を
治
(
なほ
)
して
遣
(
や
)
る方法は無いかと、長野まで
態々
(
わざ/\
)
出懸けて、いろ/\医者にも掛けて見たけれど、まだ其頃は医術も開けて居らぬ時代の事とて
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
大丈夫ですよ、お母さん、××博士が、きつと
治
(
なほ
)
すと云ひました。
独断一束
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
いいわよ トマトが生へたら地球のお
医者
(
ゐしや
)
さんに
治
(
なほ
)
してもらふから
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
御夢想
(
ごむさう
)
の
藥
(
くすり
)
ぢやに……
何
(
なん
)
の
病疾
(
やまひ
)
も
速
(
すみや
)
かに
治
(
なほ
)
るで、
買
(
か
)
ひないな……
丁
(
ちやう
)
ど、
來合
(
きあ
)
はせたは、あなた
樣
(
さま
)
お
導
(
みちび
)
きぢや……
仇
(
あだ
)
には
思
(
おも
)
はれますな。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「——こりや、どうしても転地して徹底的に
治
(
なほ
)
さにや、他の者に伝染するからの」
現代詩
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
今では
御徒
(
おかち
)
町の吉田一學樣のところに居るが、奧方は毎日見舞ひ、弟の勇三郎も時々見舞つて居るが、いゝ鹽梅に持ち直して、二三日でけろりと
治
(
なほ
)
り、今では元の身體になつたといふことですよ
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
なに すぐ
治
(
なほ
)
るよ
火星
(
くわせい
)
の
医学
(
ゐがく
)
は
進歩
(
しんぽ
)
してゐるよ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
空
(
むなし
)
く
戻
(
もど
)
るが如き事ある可し因て
到底
(
たうてい
)
治
(
なほ
)
らずとも藥の
功驗
(
きゝめ
)
で二月三月起らずにゐれば其後に
假令
(
たとへ
)
發
(
はつ
)
する事ありとも
早
(
はや
)
夫
(
それ
)
までには
夫婦
(
ふうふ
)
の中に
人情
(
にんじやう
)
と云が
起
(
おこ
)
り來れば
癲癇
(
てんかん
)
ありとて
離縁
(
りえん
)
には成る
氣遣
(
きづかひ
)
も有まいからと云れて見れば其やうな物とも思ひ
上治
(
うはなほ
)
して致してやらねば其親子が
折角
(
せつかく
)
得たる
出世
(
しゆつせ
)
の道の
妨
(
さまた
)
げ爲やう思はるれば先の家へは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
隣
(
となり
)
の
方
(
かた
)
は
身代
(
みがは
)
りに
立
(
た
)
つて
下
(
くだ
)
すつたやうなものだから、
此方
(
こちら
)
が
治
(
なほ
)
つたら、お
墓
(
はか
)
を
尋
(
たづ
)
ねて、
私
(
わたし
)
も
參
(
まゐ
)
る、お
前
(
まへ
)
も
一所
(
いつしよ
)
に
日參
(
につさん
)
しようね。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「昨夜、御主人が惡かつたさうだが、今日は
治
(
なほ
)
つたので?」
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
駄目
(
だめ
)
だい 病気が
治
(
なほ
)
らなければかへれないや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
詣
(
まう
)
づる
人
(
ひと
)
があつて
神佛
(
しんぶつ
)
から
授
(
さづ
)
かつたものと
思
(
おも
)
へば、
屹
(
きつ
)
と
病氣
(
びやうき
)
が
治
(
なほ
)
りませう。
私
(
わたし
)
も
幸福
(
かうふく
)
なんです。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“治”の意味
《名詞》
(チ)平和であること。
(チ)政治。
(出典:Wiktionary)
治
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“治”を含む語句
政治
治療
治承
新治
療治
元治
治部大輔
小治田
退治
明治
治癒
灸治
不治
治世
安治川口
全治
揉療治
統治
占治茸
湯治
...