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昼夜
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ちゅうや
ふりがな文庫
“
昼夜
(
ちゅうや
)” の例文
旧字:
晝夜
昼夜
(
ちゅうや
)
をわかたず
看病
(
かんびょう
)
した、このゆきとどいた
慈母
(
じぼ
)
の愛は、かれんな病人にとっては、医薬よりもなによりもまさるものであった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
もちろんこちらの
世界
(
せかい
)
には
昼夜
(
ちゅうや
)
の
区別
(
くべつ
)
も、
歳月
(
つきひ
)
のけじめもありませぬから、
私
(
わたくし
)
はただ
神
(
かみ
)
さまから
伺
(
うかが
)
って、
成
(
な
)
るほどそうかと
思
(
おも
)
う
丈
(
だけ
)
のことに
過
(
す
)
ぎませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ただ
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
な
荒寥
(
こうりょう
)
とした
鉛色
(
なまりいろ
)
に
光
(
ひか
)
る
氷
(
こおり
)
の
波濤
(
はとう
)
が
起伏
(
きふく
)
していて
昼夜
(
ちゅうや
)
の
区別
(
くべつ
)
なく、
春夏秋冬
(
はるなつあきふゆ
)
なく、ひっきりなしに
暴風
(
ぼうふう
)
の
吹
(
ふ
)
いている
光景
(
こうけい
)
が
目
(
め
)
に
浮
(
う
)
かぶのでした。
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
別封第一 片側は濃き納戸地に茶色の模様ある友禅モスリン地片側は黒色の毛繻子地よりなる
昼夜
(
ちゅうや
)
女帯の一部
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
ステーションまでの二百ヴェルスタの
道
(
みち
)
を二
昼夜
(
ちゅうや
)
で
過
(
す
)
ぎたが、その
間
(
あいだ
)
馬
(
うま
)
の
継場々々
(
つぎばつぎば
)
で、ミハイル、アウエリヤヌイチは、やれ、
茶
(
ちゃ
)
の
杯
(
こっぷ
)
の
洗
(
あら
)
いようがどうだとか
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
幸にして医師の診断によればわが病はかかる恐しきものにてはなかりしかど、
昼夜
(
ちゅうや
)
絶
(
たゆ
)
る
間
(
ひま
)
なく
蒟蒻
(
こんにゃく
)
にて腹をあたためよ。
肉汁
(
ソップ
)
とおも湯の
外
(
ほか
)
は何物も
食
(
くら
)
ふべからず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
黒襟かけた三
条
(
すじ
)
縦縞
(
たてじま
)
の濃いお
納戸
(
なんど
)
の糸織に包んで、帯は白茶の博多と
黒繻子
(
くろじゅす
)
の
昼夜
(
ちゅうや
)
、伊達に結んだ
銀杏返
(
いちょうがえ
)
しの根も切れて雨に叩かれた黒髪が顔の半面を覆い、その二
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
時は
昼夜
(
ちゅうや
)
を
舎
(
す
)
てず流れる。過去のない時代はない。——諸君誤解してはなりません。吾人は無論過去を有している。しかしその過去は
老耄
(
ろうもう
)
した過去か、幼稚な過去である。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その後
暴人
(
ぼうじん
)
江戸
市街
(
しがい
)
に
横行
(
おうこう
)
し、
良家
(
りょうか
)
に
闖入
(
ちんにゅう
)
して金銭を
掠
(
かすむ
)
るの
噂
(
うわさ
)
ありし時も、先生
頗
(
すこぶ
)
る予が家を
憂慮
(
ゆうりょ
)
せられ、特に
塾員
(
じゅくいん
)
に
命
(
めい
)
じ、
来
(
きたっ
)
て予が家に
宿泊
(
しゅくはく
)
せしめ、
昼夜
(
ちゅうや
)
警護
(
けいご
)
せられたることあり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
項中には去る日曜日に六十九歳をもって
逝
(
ゆ
)
かるとあるから、指を折って
勘定
(
かんじょう
)
して見ると、ちょうど院長の
容体
(
ようだい
)
がしだいに悪い方へ傾いて、
傍
(
はた
)
のものが
昼夜
(
ちゅうや
)
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
めている頃である。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
戸口
(
とぐち
)
から
第
(
だい
)
一の
者
(
もの
)
は、
瘠
(
や
)
せて
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
い、
栗色
(
くりいろ
)
に
光
(
ひか
)
る
鬚
(
ひげ
)
の、
眼
(
め
)
を
始終
(
しじゅう
)
泣腫
(
なきは
)
らしている
発狂
(
はっきょう
)
の
中風患者
(
ちゅうぶかんじゃ
)
、
頭
(
あたま
)
を
支
(
ささ
)
えてじっと
坐
(
すわ
)
って、一つ
所
(
ところ
)
を
瞶
(
みつ
)
めながら、
昼夜
(
ちゅうや
)
も
別
(
わ
)
かず
泣
(
な
)
き
悲
(
かなし
)
んで、
頭
(
あたま
)
を
振
(
ふ
)
り
太息
(
といき
)
を
洩
(
もら
)
し
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
私
(
わたくし
)
として
真先
(
まっさ
)
きに
工夫
(
くふう
)
したことは一
日
(
にち
)
の
区画
(
くぎり
)
を
附
(
つ
)
けることでございました、
本来
(
ほんらい
)
からいえばこちらの
世界
(
せかい
)
に
昼夜
(
ちゅうや
)
の
区別
(
くべつ
)
はないのでございますが、それでは
現界
(
げんかい
)
の
人達
(
ひとたち
)
と
接
(
せっ
)
するのにひどく
勝手
(
かって
)
が
悪
(
わる
)
く
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
来往無
二
昼夜
一
来往
(
らいおう
)
すること
昼夜
(
ちゅうや
)
を
無
(
なみ
)
するや
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
われらはただ二つの
眼
(
め
)
を
有
(
も
)
っている。そうしてその二つの眼は二つながら、
昼夜
(
ちゅうや
)
ともに前を望んでいる。そうして足の眼に及ばざるを恨みとして、
焦慮
(
あせり
)
に
焦慮
(
あせっ
)
て、汗を流したり
呼息
(
いき
)
を切らしたりする。
マードック先生の『日本歴史』
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“昼夜”の意味
《名詞》
昼夜(ちゅうや)
昼と夜。
昼も夜も。日夜。副詞的に用いる。
「昼夜帯」の略。
(出典:Wiktionary)
昼
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
“昼夜”で始まる語句
昼夜帯
昼夜兼行
昼夜勤労
昼夜時計
昼夜用心記