探検たんけん)” の例文
旧字:探檢
「それまでは干渉かんしょうされたくないよ、小さい人たちを上陸さしたのでは役にたたない、まずぼくが先にいって陸地を探検たんけんする」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
誠太郎は、代助のすはる大きな椅子いすこしけて、洋卓テーブルまへで、アラスカ探検たんけん記を読んでゐた。洋卓テーブルうへには、蕎麦饅そばまん頭と茶ぼんが一所に乗つてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あらそふて之をしよくす、探検たんけん勇気ゆうき此に於てさうさうきたる、相謂て曰く前途ぜんと千百の蝮蛇まむし応に皆此の如くなるべしと。
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
さなきだに不思議ふしぎ妖精界ようせいかい探検たんけんに、こんな意外いがい景物けいぶつまでもえられ、こころからおどろることのみおおかったせいか、そのわたくしはいつに疲労つかれおぼ
こうして、若者わかもの無事ぶじしま探検たんけんしてかえると、はたして、みんなから、だい二のうみおうさまとばれたのでした。
一本の銀の針 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう、海賊かいぞく島の探検たんけんどころではない。日本へ帰ろうとすれば、この大西風にさからって、千カイリ以上も、大風と大波とをあいてに、折れた帆柱、ゆるんだ索具の小帆船が、戦わなければならない。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
「僕、探検たんけんして来ます」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
探検たんけんはじまる
骸骨館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
先づ饅頭笠にて汚水をいだし、さら新鮮しんせんなる温泉をたたゆ、温たかき為め冷水を調合てうごうするに又かさもちゆ、笠為にいたむものおほし、抑此日や探検たんけんの初日にして
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
天狗界てんぐかい探検たんけんきつづいて、わたくし指導役しどうやくのおじいさんから、竜神りゅうじん修行場しゅぎょうば探検たんけんめいぜられました。——
「だが船は、ふたたび波にさらわれるかもしれない、とにかく、さしむき、ちいさい人たちの住まいを、きめなきゃならんね、きみとふたりで探検たんけんしようじゃないか」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ケーはこうして、このまちなか探検たんけんしていますうちに、いつともなしにからだつかれてきました。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
じつに一行が首尾しゆび探検たんけん目的もくてきを達するを得たるは、忠実ちうじつ勇壮ゆうさうなる人夫の力大にあづかつてちからありとす。
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
白瀬大尉しらせたいいや、アムンゼンや、シャツルトンらの探検たんけんした南極なんきょくや、北極ほっきょくには、いつも三十メートル以上いじょう暴風ぼうふういているそうだ。その氷原ひょうげん探検隊たんけんたいは、自分じぶんたちの国旗こっきをたてたんだ。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
するところは同じだが、このまえ、富士男が探検たんけんした話をきみは忘れはしまい。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
あまり面会談めんかいだんばかりつづいたようでございますから、今度こんどすこ模様もようをかえて、そのころ修行しゅぎょうめにわたくしがこちらで探検たんけんまいりました、めずらしい境地ところのおはなしをすることにいたしましょう。
「どうせ、このみちとおるのですもの、つれてきますとも。それに、きょうの仕事しごとは、もうおわったのだから。」と、おじさんは、ちょっとした探検たんけんにも、ひじょうな興味きょうみをもっているようでした。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どこか、あちらにみんなのらないくにがあるにちがいない。また、発見はっけんされないようなしまがあるにちがいない。それには、もっといいふねつくって、探検たんけんかけることだ。」などとかんがえていました。
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)