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小児
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せうに
ふりがな文庫
“
小児
(
せうに
)” の例文
旧字:
小兒
小児
(
せうに
)
の如くタワイなく、
意気地
(
いくぢ
)
なく、
湾白
(
わんぱく
)
で、ダヾをこねて、
遊
(
あそ
)
び
好
(
ずき
)
で、
無法
(
むはふ
)
で、
歿分暁
(
わからずや
)
で、
或時
(
あるとき
)
はお
山
(
やま
)
の
大将
(
たいしやう
)
となりて
空威張
(
からゐばり
)
をし
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
帯
(
おび
)
もせざる女
片手
(
かたて
)
に
小児
(
せうに
)
を
背負
(
せおひ
)
、
提灯
(
ちやうちん
)
を
提
(
さげ
)
て
高処
(
たかきところ
)
へ
逃
(
にげ
)
のぼるは、
近
(
ちか
)
ければそこらあらはに見ゆ、
命
(
いのち
)
とつりがへなればなにをも
恥
(
はづか
)
しとはおもふべからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
愛くるしい三歳
位
(
ぐらゐ
)
の
小児
(
せうに
)
の裸の石像が無邪気な姿勢をして立ち
乍
(
なが
)
ら手で軽く支へた前の物から、細い噴水が勢ひよく円を描いて流れて落ちるのである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
這麽
(
こんな
)
社会だから、赤裸々な、堂々たる、
小児
(
せうに
)
の心を持ツた、声の太い人間が出て来ると、鼠賊共、大騒ぎだい。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
恐
(
おそ
)
れながら
御前
(
ごぜん
)
さまはお
大名
(
だいみやう
)
の
御身
(
おみ
)
で
有
(
あ
)
りながら、お月さまと
仰
(
おほ
)
せられましては、
小児
(
せうに
)
童子
(
わらべ
)
の
言
(
こと
)
の
葉
(
は
)
にて、
歌俳諧
(
うたはいかい
)
にでも月は月で事は
足
(
た
)
り
居
(
ゐ
)
ますやう
存
(
ぞんじ
)
ます。
昔の大名の心意気
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
殊
(
こと
)
に、支那にありては人参に関して荒唐な伝説があり、「
抱朴子
(
はうぼくし
)
」には「人参千歳
化
(
くわ
)
して
小児
(
せうに
)
となる」
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
伊勢物語に、「二人して結びし紐を一人して相見るまでは解かじとぞ思ふ」思ふに
下裳
(
したも
)
は
小児
(
せうに
)
の附紐の如く肌着に着けたる紐なるべし。或は今下じめといふものの如く結びたるものならむか。
当世女装一斑
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
教会
(
けうくわい
)
は
草木
(
さうもく
)
又
(
また
)
は
動物
(
どうぶつ
)
の如き
自然物
(
しぜんぶつ
)
にあらず、草木は
時期
(
じき
)
を
定
(
さだ
)
めて
花
(
はな
)
を
有
(
も
)
ち
菓
(
み
)
を
結
(
むす
)
び、
小児
(
せうに
)
は
或
(
あ
)
る
時期
(
じき
)
を
経過
(
けいくわ
)
すれば
成人
(
せいじん
)
して
智力
(
ちりよく
)
の
啓発
(
けいはつ
)
に至るべし、
然
(
しか
)
れども
教会
(
けうくわい
)
は
人為的
(
じんゐてき
)
なり、
復興
(
ふくこう
)
せんと
欲
(
ほつ
)
せば
明日
(
めうにち
)
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
又
男子
(
なんし
)
にも、
六八
隋
(
ずゐ
)
の
煬帝
(
やうだい
)
の
臣家
(
しんか
)
に
六九
麻叔謀
(
ましゆくぼう
)
といふもの、
小児
(
せうに
)
の肉を
嗜好
(
この
)
みて、
潜
(
ひそか
)
に民の小児を
偸
(
ぬす
)
み、これを
蒸
(
む
)
して
喫
(
くら
)
ひしも
七〇
あなれど、是は浅ましき
七一
夷
(
えびす
)
心にて、
主
(
あるじ
)
のかたり給ふとは
異
(
こと
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
之
(
これ
)
と同じ姿勢をした木彫の
小児
(
せうに
)
を
巴里
(
パリイ
)
のクルニイの
博物館
(
ミユウゼ
)
で観た事を
思
(
おもひ
)
出したが、
此
(
この
)
奇抜な放尿の噴水に
如何
(
いか
)
なる由来があるかは
早速
(
さつそく
)
繰返して見た
案内書
(
ヹヂカア
)
にも見当ら無い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
且つ又
聖経
(
バイブル
)
の教ふる
処
(
ところ
)
に
依
(
よ
)
れば
天国
(
てんこく
)
に
行
(
ゆ
)
かんとすれば
是非
(
ぜひ
)
とも
小児
(
せうに
)
の
心
(
こゝろ
)
を
有
(
も
)
たざるべからず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
其年九月のはじめ
安産
(
あんざん
)
してしかも男子なりければ、
掌中
(
てのうち
)
に
珠
(
たま
)
を
得
(
え
)
たる
心地
(
こゝち
)
にて
家内
(
かない
)
悦
(
よろこ
)
びいさみ、
産婦
(
さんふ
)
も
健
(
すこやか
)
に
肥立
(
ひだち
)
乳汁
(
ちゝ
)
も一子に
余
(
あま
)
るほどなれば
小児
(
せうに
)
も
肥太
(
こえふと
)
り
可賀名
(
めでたきな
)
をつけて
千歳
(
ちとせ
)
を
寿
(
ことぶき
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
小児
(
せうに
)
の顔を
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“小児”で始まる語句
小児等
小児心
小児衆
小児性
小児頭大
小児帯
小児病
小児達
小児瞞
小児科