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失敗
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しっぱい
ふりがな文庫
“
失敗
(
しっぱい
)” の例文
男
(
おとこ
)
は、
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
り、
今度
(
こんど
)
は、
失敗
(
しっぱい
)
をしないつもりで、
手
(
て
)
の
欠
(
か
)
けた
仏像
(
ぶつぞう
)
をふろしきに
包
(
つつ
)
んで、
村
(
むら
)
の
金持
(
かねも
)
ちのところへ
持
(
も
)
って
出
(
で
)
かけました。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのため、いまにも
地面
(
じめん
)
にさわりそうです。ズルスケはこのガンめがけて、思いきり高く
跳
(
は
)
ねあがりました。が、またまた
失敗
(
しっぱい
)
です。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
もっともすこし
失敗
(
しっぱい
)
したところもあって、うまく
消
(
き
)
えうせてはしまわなかったがね。うまくいかなかったところは、ひとみと
爪
(
つめ
)
だ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
木戸銭
(
きどせん
)
をだしていない
大道芸
(
だいどうげい
)
のせいでもあろうが、とかく人間は、かれの
成功
(
せいこう
)
よりもかれの
失敗
(
しっぱい
)
をよろこぶ
傾向
(
けいこう
)
をたぶんにもっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたくし
)
の
岩屋
(
いわや
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
というのは、つまり
斯
(
こ
)
うした
失敗
(
しっぱい
)
とお
叱言
(
こごと
)
の
繰
(
く
)
りかえしで、
自分
(
じぶん
)
ながらほとほと
愛想
(
あいそ
)
が
尽
(
つ
)
きる
位
(
くらい
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
それでもわたしはこの旅行の
初
(
はじ
)
めから、親方を
笑
(
わら
)
わせるような
失敗
(
しっぱい
)
を
演
(
えん
)
じて、ポーに着くまで、そのためなぶられどおしになぶられるほかはなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
女の子は
泣
(
な
)
きながら、まま母のところへかけていって、とんでもない
失敗
(
しっぱい
)
をしたことを話しました。ところが、まま母は女の子をひどくしかりつけました。
ホレおばあさん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
平生
(
へいぜい
)
から
君
(
きみ
)
がよせといつたのをきけばよかつた。これは
私
(
わたし
)
の
失敗
(
しっぱい
)
。
甚
(
はなは
)
だすみませんでした。
謝
(
あやま
)
ります
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
これを要するに
維新
(
いしん
)
の際、
脱走
(
だっそう
)
の
一挙
(
いっきょ
)
に
失敗
(
しっぱい
)
したるは、氏が政治上の死にして、たといその肉体の身は死せざるも
最早
(
もはや
)
政治上に
再生
(
さいせい
)
すべからざるものと観念して
唯
(
ただ
)
一身を
慎
(
つつし
)
み
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「おい、
失敗
(
しっぱい
)
だよ。失敗だ。ひどくしくじった。
君
(
きみ
)
の
袋
(
ふくろ
)
にはまだ
沢山
(
たくさん
)
あるか。」
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
主人は
百方
(
ひゃっぽう
)
意
(
い
)
をつくして、この国で生まれた人間ですからというような
糸口
(
いとぐち
)
を引きだそうとこころみたが、いつでも
失敗
(
しっぱい
)
におわった。かれは主人に
対
(
たい
)
したときにも、ときをきらわず立ってしまう。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
失敗
(
しっぱい
)
すると、失敗の
本
(
もと
)
たりし理由を
人格視
(
パーソニファイ
)
して、あの
金
(
かね
)
のために
祟
(
たた
)
られたとか、あの機械のために一身を
亡
(
ほろ
)
ぼしたとか、ついにはこれを供給した人にこの
怨
(
うらみ
)
を
被
(
き
)
せ、
何
(
なん
)
の
某
(
なにがし
)
はあれほど
老練
(
ろうれん
)
であるから
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「いやだいやだ。僕がやれば、みんな助かるんだもの。僕はどうしてもやるよ。僕はね。あのファットマンの
背中
(
せなか
)
でする芸なら、なんでも
失敗
(
しっぱい
)
しないという
自信
(
じしん
)
があるんだからね。そんなに心配しないでやらせてくれよ。」
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
兄
(
にい
)
さん、なにが
幸福
(
しあわせ
)
になり、なにが
不幸福
(
ふしあわせ
)
になるか、わかったものでありません。あれから
私
(
わたし
)
は、
事業
(
じぎょう
)
を
起
(
おこ
)
して
失敗
(
しっぱい
)
しました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だめだ、また
失敗
(
しっぱい
)
だ。どうもうまくいかんぞ。三十万かな、いや、四十万かな、なにしろたいした
数
(
かず
)
だ。おれはだまされたのかな? こんなことを
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
確
(
たし
)
かなものであったから、花が当日におくれたり早すぎたりするなどという
失敗
(
しっぱい
)
はなかったが、それだけにめんどうな手数のかかることはしかたがなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
けれど、冬じゅうおなかのへっていたことも、きょう一日の
失敗
(
しっぱい
)
にくらべれば、なんでもありません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「ああ、あっちにもみちがあるのか。そっちへも
制札
(
せいさつ
)
をしておかなかったのは
失敗
(
しっぱい
)
だった。ねえ、
君
(
きみ
)
。」と云いながらあとからしなびたメリケン
粉
(
こ
)
の
袋
(
ふくろ
)
をかついで来た黒服に云いました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それから、
幾
(
いく
)
たびも
失敗
(
しっぱい
)
して、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
かかって、やっと、
彼
(
かれ
)
は、
鉄
(
てつ
)
と
銀
(
ぎん
)
とを
混合
(
こんごう
)
することによって、ついに、
愉快
(
ゆかい
)
な
音色
(
ねいろ
)
を
出
(
だ
)
すことに
成功
(
せいこう
)
しました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのためある
音楽師
(
おんがくし
)
を二、三人やくそくしたが、まぎわになってだめになったので、あしたの
興行
(
こうぎょう
)
は
失敗
(
しっぱい
)
になるのではないかと心配していたところであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ペテロは
失敗
(
しっぱい
)
したけれども、気をおとさずに、かえって、神さまをなぐさめようとして
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
石切り場にねむろうとして
失敗
(
しっぱい
)
して、それからあとの始末を一とおり話しかけて、やっと五分たつかたたないうちに、
園
(
その
)
に向かっているドアを引っかく音が聞こえた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
男
(
おとこ
)
は、
失敗
(
しっぱい
)
してしまいました。その
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
ると、
彼
(
かれ
)
は、
残念
(
ざんねん
)
でたまりませんでした。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、
事業
(
じぎょう
)
に
失敗
(
しっぱい
)
をして、いまさら
故郷
(
こきょう
)
へは
帰
(
かえ
)
れません。
私
(
わたし
)
の
故郷
(
こきょう
)
は、ここから
遠
(
とお
)
うございます。どこかへ
出
(
で
)
かせぎでもして、
身
(
み
)
を
立
(
た
)
てたいと
思
(
おも
)
って、あてもなく、やってきたのです。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うまくゆけば二つで二千三百
両
(
りょう
)
になるものをと
思
(
おも
)
いますと、ほんとうに
取
(
と
)
り
返
(
かえ
)
しのつかない、
失敗
(
しっぱい
)
をしたと
気
(
き
)
づきました。
彼
(
かれ
)
は、どうかしてこの
埋
(
う
)
め
合
(
あ
)
わせをしなければならぬと
思
(
おも
)
いました。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、いちばん
困
(
こま
)
ったことには、なにか
自分
(
じぶん
)
の
不注意
(
ふちゅうい
)
で、
失敗
(
しっぱい
)
をしたものが、
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
たからといって、ほんとうは、
見
(
み
)
もしないのに、すべての
過失
(
かしつ
)
を
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
に
帰
(
き
)
してしまったことでありました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“失敗”の解説
失敗(しっぱい)
失敗
(出典:Wikipedia)
失
常用漢字
小4
部首:⼤
5画
敗
常用漢字
小4
部首:⽁
11画
“失敗”で始まる語句
失敗話
失敗者
失敗談
失敗譚
失敗箇所