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団
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だん
ふりがな文庫
“
団
(
だん
)” の例文
旧字:
團
ここは外夷に、屋島は内海の乱に、常時、
防人
(
さきもり
)
の
団
(
だん
)
がおかれていたものであろう。だから壇ノ浦のそばには
火山
(
ひのやま
)
(のろし山)の名もある。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて、みんなが、一
団
(
だん
)
となって、ペスをさがしにゆきました。その
中
(
なか
)
に、
小
(
ちい
)
さい
政
(
まさ
)
ちゃんもはいっていました。
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お父さんは余程以前からこういう
目論見
(
もくろみ
)
をしていたと見えて、旅行日程の書いてある手帳を持って来た。そうして二人がなお話しているところへ
団
(
だん
)
さんがノソッと姿を現した。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
けれども、
返事
(
へんじ
)
をしようと思っているうちに、このカラスの一
団
(
だん
)
のおかしららしい、さっきの大ガラスが、ニールスの耳もとで、「
目玉
(
めだま
)
のことを忘れるな!」と、しかりつけました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
命
(
みこと
)
の
手
(
て
)
にかかって
滅
(
ほろ
)
ぼされた
賊徒
(
ぞくと
)
の
数
(
かず
)
は
何万
(
なんまん
)
とも
知
(
し
)
れぬ。で、それ
等
(
ら
)
が一
団
(
だん
)
の
怨霊
(
おんりょう
)
となって
隙
(
すき
)
を
窺
(
うかが
)
い、たまたま
心
(
こころ
)
よからぬ
海神
(
かいじん
)
の
援
(
たすけ
)
けを
獲
(
え
)
て、あんな
稀有
(
けう
)
の
暴風雨
(
あらし
)
をまき
起
(
おこ
)
したのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
... 八
代目
(
だいめ
)
団
(
だん
)
十
郎
(
らう
)
や
市村羽左衛門
(
いちむらうざゑもん
)
の
怪談
(
くわいだん
)
、
沢村宗
(
さはむらそう
)
十
郎
(
らう
)
の
御殿女中
(
ごでんぢよちう
)
の
怪談
(
くわいだん
)
、
岩井半
(
いはゐはん
)
四
郎
(
らう
)
の
怪談
(
くわいだん
)
、
其他
(
そのた
)
聞いた事見た事を
種々
(
いろ/\
)
集めてゐるんですが」と
云
(
い
)
ふと、
是真翁
(
ぜしんをう
)
が「
円朝
(
ゑんてう
)
さん、
妙
(
めう
)
な
怪談
(
くわいだん
)
の
種子
(
たね
)
がある。 ...
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼
(
かれ
)
は、そう
思
(
おも
)
うと、
憤然
(
ふんぜん
)
として、すきを
見
(
み
)
て、このサーカス
団
(
だん
)
から
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
そうと
苦心
(
くしん
)
したのであります。
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
蛾次郎
(
がじろう
)
もにわかにあわてだして、半助のからだを
背負
(
せお
)
って、
一目散
(
いちもくさん
)
にそこを立ちさった。すると、たった
一足
(
ひとあし
)
ちがいに、
嵐
(
あらし
)
のように殺到した一
団
(
だん
)
の軍馬があった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「時々来ます。
突如
(
いきなり
)
引き合せて、誰だと訊いてやりましょうか? 面白いですな、これは。妻も喜びますよ。家で同窓会が出来ます。然う/\、会社では
団
(
だん
)
さんが同窓の先輩です」
冠婚葬祭博士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
石
(
いし
)
の
上
(
うえ
)
に
腰
(
こし
)
をおろして、
前方
(
ぜんぽう
)
を
見
(
み
)
ていると、ちょうど、
日
(
ひ
)
があちらの
山脈
(
さんみゃく
)
の
間
(
あいだ
)
に
入
(
はい
)
りかかっています。
金色
(
こんじき
)
にまぶしくふちどられた
雲
(
くも
)
の一
団
(
だん
)
が、その
前
(
まえ
)
を
走
(
はし
)
っていました。
手風琴
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見るまに沖の明るみは一
団
(
だん
)
の火の玉となって、金粉のごとき火の
粉
(
こ
)
を空にふきあげた。夜の
潮
(
うしお
)
は
燦爛
(
さんらん
)
と
染
(
そ
)
められて、あたかも龍宮城が焼けおちているかのような
壮観
(
そうかん
)
を現じた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もんぺを
穿
(
は
)
き、白の
髪止
(
かみど
)
めをしめた一
団
(
だん
)
の少女たちが、ひとりの
童
(
わらべ
)
の手足をもってたすけあい、
森
(
もり
)
から
沢
(
さわ
)
へ、沢から
渓流
(
けいりゅう
)
へ、
浅瀬
(
あさせ
)
をわたってザブザブと峡の向こうへよじのぼる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから、二、三
年
(
ねん
)
もたった、
後
(
のち
)
のことです。
少年
(
しょうねん
)
は、あるサーカス
団
(
だん
)
に
加
(
くわ
)
わって、
諸国
(
しょこく
)
を
流浪
(
るろう
)
していました。
自分
(
じぶん
)
の
姉
(
あね
)
が、サーカス
団
(
だん
)
に
加
(
くわ
)
わっているようなうわさを
聞
(
き
)
いたからでもありました。
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いわれてみれば、古記に“
豊浦
(
とよら
)
ノ
団
(
だん
)
”などという文字もある。「玉葉」の著者九条兼実は、清盛嫌いで、反平家派の巨頭だが、さすがにこの人は、団ノ浦と書いて、檀とは書いていない。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そう難しく
穿鑿
(
せんさく
)
するなら、ダンは
団
(
だん
)
で、団ノ浦でなければ、正確ではない。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
団
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
“団”を含む語句
集団
蒲団
団欒
団子
団十郎
大団円
座蒲団
布団
一団
羽団扇
団栗眼
団々
煮団子
団長
十団子
団体
団扇
炭団
地団駄
渋団扇
...