“大団円”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいだんえん85.0%
デヌウマン5.0%
カターストロフ5.0%
キャタストロフ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罪悪に伴なふ悲劇中の苦悶、女主人公ルイザの熱誠なる執着、四百ページ大団円だいだんえんはラブの成功に終はる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
……金剛石と山木が絡み合う件は、まア、これで大団円デヌウマンてえことになりましょう。腑に落ちぬ点なんざ一つだってありゃしない。いわば、三鞭酒の壜のように透明です。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
女の一生の悲劇の大団円カターストロフであった。啓吉は暗然として、じむなみだを押えながら面をそむけてそこを去った。
死者を嗤う (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そのちょっとした発見から、たちまち偏見が湧き起って、その人間は遮二無二最後の頁を開け、大団円キャタストロフを見てしまうんだ。現に、その展覧狂めいたものが、あの流血には現われているじゃないか。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)