“大団扇”のいろいろな読み方と例文
旧字:大團扇
読み方割合
おおうちわ80.0%
おほうちは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、耳ぶくろへ入れては、ひとりのわっぱに、大団扇おおうちわで汗をあおがせながら、筆を執っていたという。まことに、おかしな風格をもっていた人物であった。
薬の看板を掛け、防火用の黒い異様な大団扇おおうちわそなえ付けてある表門のところには、時ならぬ紅白の花が掛かった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
だが実をいふと、火もまた凉しかつたのに無理はない、その折ふすまの蔭から、小僧の一人が皆に隠れて、両手に大団扇おほうちはをもつて、禅師をあふいでゐたのだから。