“左団扇”の読み方と例文
旧字:左團扇
読み方割合
ひだりうちわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも娘に婿を取れば、自分は左団扇ひだりうちわで暮らせるなどと大きなことを云っていた。殊に先ごろお酉にむかって、酔ったまぎれに、こんなことを云った。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
左団扇ひだりうちわで暮らしていたら、今日、この露西亜ロシアとの戦争には果たしてこのようにトントンと勝てていたかどうか。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
もとより左団扇ひだりうちわの気持はなかったから、十七のとき蝶子が芸者になると聞いて、この父はにわかに狼狽ろうばいした。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)