“ひだりうちわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
左団扇100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然るべきお金持の妾にして左団扇ひだりうちわと母親が子供の頃から先をたのしみに育てたのも水の泡、忿懣ふんまんやる方なく因業爺を呪つてゐるが、ことの真相は奈辺にあるやら分りはしない。
母の上京 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
あんな縹緻きりょうのいい娘を持ってサ、おれならお絹物かいこぐるみの左団扇ひだりうちわ、なア、気楽に世を渡る算段をするのに、なんぼ男がよくっても、ああして働きのねえ若造にお艶坊をあずけて
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)