“キャタストロフ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大団円25.0%
大異変25.0%
破局25.0%
終局25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのちょっとした発見から、たちまち偏見が湧き起って、その人間は遮二無二最後の頁を開け、大団円キャタストロフを見てしまうんだ。現に、その展覧狂めいたものが、あの流血には現われているじゃないか。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
が、それは、要するに、バビロンの架空塔だった。だから、ついに大異変キャタストロフは来た。はるか西境ばびろんの高山に、道路圧固機ステイム・ロウラーの余剰蒸気のようなもうもうたる一団の密雲が横に倒れた。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「ねえ熊城君、これでいよいよ、第二幕が終ったのだよ。もちろん、文字どおりの迷宮混乱紛糾さ。だがしかしだ、たぶん次の幕の冒頭しょっぱなにはレヴェズが登場して、それから、この事件は、急降的に破局キャタストロフへ急ぐことだろうよ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
常に審美性を忘れない法水の捜査法が、ここにもまた、火術初期の宗教戦争で飾り立てた、華麗きわまりない終局キャタストロフを作り上げたのだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)