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だいだい
若い頃の自分には
親代々の薄暗い質屋の店先に坐って
麗かな春の日を
外に働きくらすのが、いかに辛くいかに
情なかったであろう。
青い
玉は、ずうっと
昔、
先祖のだれかが、この
海べのすなの
中からほり
出して、それが
代々家につたわったのだということでありました。
何にしろ
婦女の
亀鑑として
世に
知られた
御方の
霊場なので、
三浦家でも
代々あそこを
大切に
取扱って
居たらしいのでございます。
信玄公のご
在世まで、
代々武田家より
社領のご
寄進もあったこの山のことゆえ、もしや、ご
承知もあろうかと、おうかがいにでましたしだいで
ある
村の
真ん
中に、大きな川が
流れていました。その川は
大へん
流れが
強くて
速くて、
昔から
代々、
村の人が
何度橋をかけても、すぐ
流されてしまいます。
「なんでもいいから早く出して来う。
俺家は、
代々、
駆落者なんか出したことのねえ家だ。犬共め!」
かならず身のこなしや足の運びように、
祖母から母への
代々の練習が、積み重なっているのである。
「あの志保田の家には、
代々気狂が出来ます」
木の
芽は、
鳥をいちばんおそれていたのです。それは、
代々からの
神経に
伝わっている
本能的のおそれのようにも
思われました。
私の
生家でございますか——
生家は
鎌倉にありました。
父の
名は
大江廣信——
代々鎌倉の
幕府に
仕へた
家柄で、
父も
矢張りそこにつとめて
居りました。
仲麻呂が
死んでからは、
日本に
残った
子孫も
代々田舎にうずもれて、
田舎侍になってしまいました。
天下一
品といいますので、
安くて千
両だと、あのりこう
者がいいました。なにしろ
先祖代々の
宝物でございまして、なるたけ
売りたくはないと、
思っています。
いかにも
遠い
昔のこと、
所の
名も
人の
名も、
急には
胸に
浮びませぬ。——
私の
生れたところは
安芸の
国府、
父は
安藝淵眞佐臣……
代々この
国の
司を
承って
居りました。
悪右衛門が
驚いて
振り
返ると、それは
同じ
河内国の
藤井寺というお
寺の
和尚さんでした。そのお
寺は
石川の
家代々の
菩提所で、
和尚さんとは
平生から大そう
懇意な
間柄でした。
昔、ある
国に
有名な
陶器師がありました。
代々陶器を
焼いて、その
家の
品といえば、
遠い
他国にまで
名が
響いていたのであります。
代々の
主人は、
山から
出る
土を
吟味いたしました。