しう)” の例文
しうることになつてました、かれわたしどもに懶聲なまけごゑすことゝ、びをすることゝ、それから蜷局とぐろくことゝををしへました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それから、くる/\といてポケツトにさし込んで來たしう雜誌ざつしをひろげて、この春に來る外國えい畫のスチルをながめはじめた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
しかれども白晝はくちう横行わうぎやう惡魔あくまは、四時しじつねものにはあらず。あるひしうへだててかへり、あるひつきをおきてきたる。そのとききたとき進退しんたいつねすこぶなり。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
宗助そうすけ御米およねは一しうばかり宿屋やどや住居ずまひをして、それからいまところうつつた。其時そのとき叔父をぢ夫婦ふうふ色々いろ/\世話せわいてれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
病院びやうゐんには一しうに二づつかよつて、外來患者ぐわいらいくわんじや診察しんさつしたり、各病室かくびやうしつまはつたりしてゐたが、防腐法ばうふはふこゝではまつたおこなはれぬこと、呼血器きふけつきのことなどにいて、かれすこぶ異議いぎつてゐたが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あいちやんは其處そこ彼等かれらまはるのをて、偶々たま/\自分じぶん以前まへしうに、數多あまた金魚鉢きんぎよばちくりかへしたときざまおもおこしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
つぎ日曜にちえうになると、宗助そうすけれいとほり一しうに一ぺん樂寐らくねむさぼつたため、午前ひるまへ半日はんにちをとう/\くうつぶして仕舞しまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「なにうちてだものだから、毎日々々まいにち/\るものをあたらしく發見はつけんするんで、一しうに一二へん是非ぜひみやこまでしにかなければならない」とひながら安井やすゐわらつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)