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費
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つひえ
ふりがな文庫
“
費
(
つひえ
)” の例文
恰も好しフランチエスカの君は、臨時の
費
(
つひえ
)
もあるべく又日ごろの
勞
(
つかれ
)
をも忘れしめんとて、百「スクヂイ」の
爲換
(
かはせ
)
を送り給ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
讀者よ、彼等の形を
録
(
しる
)
さんとて我またさらに韻語を散らさじ、そは他の
費
(
つひえ
)
に
支
(
さ
)
へられてこの費を惜しまざること能はざればなり 九七—九九
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
四一
野伏等
(
のぶしら
)
はここかしこに
寨
(
さい
)
をかまへ、火を放ちて
財
(
たから
)
を奪ふ。
四二
八州
(
はつしう
)
すべて安き所もなく、浅ましき世の
費
(
つひえ
)
なりけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
夫婦は心を
協
(
あは
)
せて貫一の災難を
悲
(
かなし
)
み、何程の
費
(
つひえ
)
をも
吝
(
をし
)
まず
手宛
(
てあて
)
の限を加へて、
少小
(
すこし
)
の
瘢
(
きず
)
をも
遺
(
のこ
)
さざらんと祈るなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
水西荘の地は借地である。しかしそこに建ててある家は頼氏の所有である。里恵には
費
(
つひえ
)
を節して此家に住み、専ら幼女陽の保育に任じてもらひたい。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
(
阿加川
(
あかがは
)
を所にてはあが川といふ)さて此打切を作るは幾ばくの
費
(
つひえ
)
ある事ゆゑ、
漁師
(
れふし
)
ども
語
(
かた
)
らひあひてする事也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
創業費にしようが何にしようが結局
費
(
つひえ
)
たる事には變りはないのであるが成るべく此月の支出を少くして帳面上利益を見るやうにし度いと苦心したのであつた。
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
致さんと心能承知なしければ長兵衞は大いに
悦喜
(
よろこび
)
夫では私しも大いに
安堵
(
あんど
)
したり夫なら斯仕樣御前が行て
呉
(
くれ
)
ると
跡
(
あと
)
は女一人なれば
世帶
(
せたい
)
が
費
(
つひえ
)
るからとてもの事に世帶を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さすれば
無用
(
むよう
)
の
費
(
つひえ
)
を
節
(
せつ
)
せむ、
汝
(
なんぢ
)
一人
(
いちにん
)
の
奉公
(
ほうこう
)
にて
萬人
(
ばんにん
)
のためになりたるは、
多
(
おほ
)
く
得難
(
えがた
)
き
忠義
(
ちうぎ
)
ぞかし、
罪
(
つみ
)
無
(
な
)
き
汝
(
なんぢ
)
を
辱
(
はづか
)
しめつ、
嘸
(
さぞ
)
心外
(
しんぐわい
)
に
思
(
おも
)
ひつらむが、
予
(
よ
)
を
見棄
(
みす
)
てずば
堪忍
(
かんにん
)
して、また
此後
(
このご
)
を
頼
(
たの
)
むぞよ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
色
(
いろ
)
は
普通
(
ふつう
)
黒
(
くろ
)
であるが、
手加減
(
てかげん
)
次第
(
しだい
)
で
赤
(
あか
)
にも
青
(
あを
)
にもなるから
色刷
(
いろずり
)
抔
(
など
)
の
場合
(
ばあひ
)
には、
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を
乾
(
かわ
)
かす
時間
(
じかん
)
が
省
(
はぶ
)
ける
丈
(
だけ
)
でも
大變
(
たいへん
)
重寶
(
ちようはう
)
で、
是
(
これ
)
を
新聞
(
しんぶん
)
に
應用
(
おうよう
)
すれば、
印氣
(
インキ
)
や
印氣
(
インキ
)
ロールの
費
(
つひえ
)
を
節約
(
せつやく
)
する
上
(
うへ
)
に
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
是故に己が
價値
(
ねうち
)
によりていと重くいかなる
天秤
(
はかり
)
をも
引下
(
ひきさ
)
ぐる物にありては、他の
費
(
つひえ
)
をもて
償
(
つぐな
)
ふことをえざるなり 六一—六三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
(
掘
(
ほ
)
る処
図
(
づ
)
には
人数
(
にんず
)
を略してゑがけり)右は
大家
(
たいか
)
の事をいふ、小家の
貧
(
まづ
)
しきは
掘夫
(
ほりて
)
をやとふべきも
費
(
つひえ
)
あれば男女をいはず一家雪をほる。吾里にかぎらず雪ふかき処は
皆
(
みな
)
然
(
しか
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
太郎、いかでさる宝をくるる人此の
辺
(
あたり
)
にあるべき。
一三五
あなむつかしの
唐言
(
からこと
)
書きたる物を買ひたむるさへ、
一三六
世の
費
(
つひえ
)
なりと思へど、父の
黙
(
だま
)
りておはすれば、今までもいはざるなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
此日は飜訳の
代
(
しろ
)
に、旅費さへ添へて
賜
(
たま
)
はりしを持て帰りて、飜訳の代をばエリスに預けつ。これにて魯西亜より帰り来んまでの
費
(
つひえ
)
をば支へつべし。彼は医者に見せしに常ならぬ身なりといふ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
一とせの間の
費
(
つひえ
)
をば、われいかにともすべし。此館にありし間の我等の待遇には、おん身は或は
慊
(
あきたら
)
ざりしならん。されど又世間に出でゝは、誠の心もておん身を待つ人少きことを忘れ給ふな。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
此時いまひとりの癩を病める者かくいふをきゝてわが言に答へて曰ひけるは、
費
(
つひえ
)
を愼しむ
術
(
すべ
)
しれるストリッカ 一二四—
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
この日は飜譯の
代
(
しろ
)
に、旅費さへ添へて賜はりしを持て歸りて、飜譯の代をばエリスに預けつ。これにて魯西亞より歸り來んまでの
費
(
つひえ
)
をば支へつべし。彼は醫者に見せしに常ならぬ身なりといふ。
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其供廻の
費
(
つひえ
)
は阿部家が供給したさうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
費
常用漢字
小5
部首:⾙
12画
“費”を含む語句
費用
入費
浪費
冗費
消費
旅費
費消
費府
濫費
小費
物費
無駄費
経費
出費
生計費
失費
諸入費
徒費
放蕩費
金費
...