豫定よてい)” の例文
新字:予定
それで一ぱん會計くわいけいには國債こくさい計上けいじやうしない、特別會計とくべつくわいけいでは國債こくさい豫定よてい半額はんがくげんずる、方針はうしんてたのであつた。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
すでたふ建立けんりつをはつたので、最早もはや歸途きとむか一方いつぽうである。往復わうふく五日いつか豫定よていが、その二日目ふつかめには首尾しゆびよく歸終きろくやうになつたのは、非常ひじやう幸運こううんである。
よる汽船きせんけたがどうしたのか途中とちう故障こしやう出來できたので土浦つちうらいたのは豫定よてい時間じかんよりははろかおくれてた。土浦つちうらまち勘次かんじいわし一包ひとつゝつて手拭てねぐひくゝつてぶらさげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
東京とうきやう出程ときから、諏訪すはに一ぱく豫定よていして、旅籠屋はたごやこゝろざした町通まちどほりの菊屋きくやであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「どうだか、またいつもの豫定よていだけなんでせう」
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
さうすると本年ほんねんの三ぐわつ年度末ねんどまつには日本にほん國債こくさいは六十億圓おくゑんになる、さうして特別會計とくべつくわいけい國債こくさい豫定よてい半額はんがく昭和せうわ年度ねんどには五千五百五十萬圓まんゑんであるが
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
其處そこ秘密藥品ひみつやくひん買入かひいれや、船舶せんぱく雇入やとひいれに五日間いつかかんついやすとして吾等われら橄欖島かんらんたうおもむこと出來できるのは、本月ほんげつの廿四から廿七八にちまであひだ豫定よていせらるゝから
まゝよ、一分いつぷんでも乘後のりおくれたら停車場ステエシヨンから引返ひきかへさう、それがい、と目指めざ大阪おほさかかたきつて、うもうはじめから豫定よてい退却たいきやく畫策くわくさくするとふのは、あんずるに懷中くわいちうのためではない。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見渡みわたかぎ雲煙うんゑん渺茫べうぼうたる大空おほぞら漂蕩へうたうして、西にしも、ひがしさだめなきいま何時いつ大陸たいりくたつして、何時いつ橄欖島かんらんたうおもむべしといふ目的あてもなければ、其内そのうち豫定よていの廿五にち
昭和せうわ年度ねんど豫算よさん編成へんせいたつては八千五百萬圓まんゑん國債こくさいが一ぱん會計くわいけい豫定よていされてつたのを一さいめることにして、一ぱん會計くわいけいには國債こくさいは一もん計上けいじやうしない豫算よさんつくつたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)