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自覚
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じかく
ふりがな文庫
“
自覚
(
じかく
)” の例文
旧字:
自覺
で、
自然
(
しぜん
)
私達
(
わたくしたち
)
の
対話
(
はなし
)
は
死
(
し
)
んでから
後
(
のち
)
の
事柄
(
ことがら
)
に
限
(
かぎ
)
られることになりました。
私
(
わたくし
)
が
真先
(
まっさ
)
きに
訊
(
き
)
いたのは
良人
(
おっと
)
の
死後
(
しご
)
の
自覚
(
じかく
)
の
模様
(
もよう
)
でした。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
勇蔵
(
ゆうぞう
)
も、
近所
(
きんじょ
)
の
人
(
ひと
)
たちも、
同情
(
どうじょう
)
をしてくれたけれど、
生
(
い
)
きる
道
(
みち
)
は、
畢竟
(
ひっきょう
)
、
自分
(
じぶん
)
が
働
(
はたら
)
くよりもほかにないということを
彼
(
かれ
)
は
自覚
(
じかく
)
したのです。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かれが
行動
(
こうどう
)
の
確信
(
かくしん
)
あるがごとくにして、その
確信
(
かくしん
)
の
底
(
そこ
)
がぬけているところ、かれが変人たるゆえんではあるが、しかしながらかれは
確信
(
かくしん
)
という
自覚
(
じかく
)
があるかどうか
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
四人の少年はぼうぜんとして
甲板
(
かんぱん
)
に立った。かれらはいよいよ
絶望
(
ぜつぼう
)
の期がせまったと
自覚
(
じかく
)
した。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
もっと
緩慢
(
かんまん
)
なる麻痺性のものでないといけぬ。わしの作った神経瓦斯は、全然当人に
自覚
(
じかく
)
がないような性質のものだ。
臭気
(
しゅうき
)
はない、色もなくて透明だ、もちろん味もない、
刺戟
(
しげき
)
もない。
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
脳髄
(
のうずい
)
や、
視官
(
しかん
)
、
言語
(
げんご
)
、
自覚
(
じかく
)
、
天才
(
てんさい
)
などは、
終
(
つい
)
には
皆
(
みな
)
土中
(
どちゅう
)
に
入
(
はい
)
ってしまって、やがて
地殻
(
ちかく
)
と
共
(
とも
)
に
冷却
(
れいきゃく
)
し、
何百万年
(
なんびゃくまんねん
)
と
云
(
い
)
う
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
、
地球
(
ちきゅう
)
と一
所
(
しょ
)
に
意味
(
いみ
)
もなく、
目的
(
もくてき
)
も
無
(
な
)
く
廻
(
まわ
)
り
行
(
ゆ
)
くようになるとなれば
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
選挙
(
せんきょ
)
に一
票
(
ぴょう
)
を
投
(
とう
)
じてから、
社会人
(
しゃかいじん
)
になれたという、
強
(
つよ
)
い
自覚
(
じかく
)
をもつと
同時
(
どうじ
)
に、
自然
(
しぜん
)
の
観察
(
かんさつ
)
から、また
仕事
(
しごと
)
のうえにも
大
(
だい
)
なる
自信
(
じしん
)
を
得
(
え
)
ました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
死
(
し
)
の
自覚
(
じかく
)
が
頭脳
(
あたま
)
の
内部
(
なか
)
ではっきりすると
同時
(
どうじ
)
に、
私
(
わたくし
)
は
次第
(
しだい
)
に
激
(
はげ
)
しい
昂奮
(
こうふん
)
の
暴風雨
(
あらし
)
の
中
(
なか
)
にまき
込
(
こ
)
まれて
行
(
ゆ
)
きました。
私
(
わたくし
)
が
先
(
ま
)
ず
何
(
なに
)
よりつらく
感
(
かん
)
じたのは、
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
した、
老
(
お
)
いたる
両親
(
りょうしん
)
のことでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それで男も女も
恋愛
(
れんあい
)
に
関
(
かん
)
する
趣味
(
しゅみ
)
にはなんらの
自覚
(
じかく
)
もなかった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
天職
(
てんしょく
)
を
自覚
(
じかく
)
せず、また、それにたいする
責任
(
せきにん
)
を
感
(
かん
)
ぜず、
上
(
うえ
)
のものは、
下
(
した
)
のものに
好悪
(
こうお
)
の
感情
(
かんじょう
)
を
露骨
(
ろこつ
)
にあらわして
平気
(
へいき
)
だった、いまよりは、もっと
暗
(
くら
)
かった
時代
(
じだい
)
の
話
(
はなし
)
であります。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたくし
)
は
良人
(
おっと
)
の
素朴
(
そぼく
)
な
物語
(
ものがたり
)
を
大
(
たい
)
へんな
興味
(
きょうみ
)
を
以
(
もっ
)
てききました。
殊
(
こと
)
に
私
(
わたくし
)
の
生存中
(
せいぞんちゅう
)
の
心
(
こころ
)
ばかりの
祈願
(
きがん
)
が、
首尾
(
しゅび
)
よく
幽明
(
ゆうめい
)
の
境
(
さかい
)
を
越
(
こ
)
えて
良人
(
おっと
)
の
自覚
(
じかく
)
のよすがとなったというのが、
世
(
よ
)
にもうれしい
事
(
こと
)
の
限
(
かぎ
)
りでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“自覚”の解説
自覚(じかく)とは、自分自身の置かれている状態や自分の価値を知ること。本来は仏教用語である。自覚は単に意識の有る無しを意味するほかに、文字通り自ら覚ることを指す。「覚る」とは気付くことであり、気がつかないことを反対語として不覚(ふかく)という。分裂状態も意識が統一を成し、純粋経験を経験するためには、「見られる意識」と「見ている意識」という主観と対象の対立を克服する必要がある。
(出典:Wikipedia)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“自覚”で始まる語句
自覚性
自覚症