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維新
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いしん
ふりがな文庫
“
維新
(
いしん
)” の例文
〔評〕死を決するは、
薩
(
さつ
)
の長ずる所なり。公義を説くは、土の
俗
(
ぞく
)
なり。
維新
(
いしん
)
の初め、一公卿あり、南洲の所に往いて
復古
(
ふくこ
)
の事を説く。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
丁度お前達の方のご
維新
(
いしん
)
前ね、
日詰
(
ひづめ
)
の近くに源五沼という沼があったんだ。そのすぐ
隣
(
とな
)
りの草はらで、僕等は五人でサイクルホールをやった。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
かかる
大切
(
たいせつ
)
の場合に
臨
(
のぞ
)
んでは
兵禍
(
へいか
)
は恐るるに
足
(
た
)
らず、天下後世国を立てて外に交わらんとする者は、
努〻
(
ゆめゆめ
)
吾
(
わが
)
維新
(
いしん
)
の
挙動
(
きょどう
)
を学んで
権道
(
けんどう
)
に
就
(
つ
)
くべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ちょうど
維新
(
いしん
)
前後の変動に
遭遇
(
そうぐう
)
しているのだから、母が身売りをした新町九軒の粉川と云う家も、
輿入
(
こしい
)
れの前に一時
籍
(
せき
)
を入れていた今橋の浦門と云う養家も
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「此処は直接東京の影響を受けますから、割合に田舎らしくないです。東京へ出て成功している連中の多いことは
維新
(
いしん
)
以来
芋蔓
(
いもづる
)
の関係で此処が一番ですからね」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
維新
(
いしん
)
の
變
(
へん
)
に
彼
(
か
)
れは
靜岡
(
しづをか
)
のお
供
(
とも
)
、これは
東臺
(
とうだい
)
の
五月雨
(
さみだれ
)
にながす
血汐
(
ちしほ
)
の
赤
(
あか
)
き
心
(
こヽろ
)
を
首尾
(
しゆび
)
よく
顯
(
あら
)
はして
露
(
つゆ
)
とや
消
(
き
)
えし、
水
(
みづ
)
さかづきして
別
(
わか
)
れし
限
(
ぎ
)
りの
妻
(
つま
)
へ
形見
(
かたみ
)
が
此美人
(
このびじん
)
なり
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、大体を明かにすれば、伝吉は
維新
(
いしん
)
後材木商を営み、失敗に失敗を重ねた
揚句
(
あげく
)
、とうとう精神に異状を来した。死んだのは
明治
(
めいじ
)
十年の秋、
行年
(
ぎょうねん
)
はちょうど五十三である。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
昔
(
むかし
)
は
苗字
(
めうじ
)
は
武士階級
(
ぶしかいきふ
)
以上
(
いじやう
)
に
限
(
かぎ
)
られたが、
維新
(
いしん
)
以來
(
いらい
)
百
姓
(
しやう
)
町人
(
ちやうにん
)
總
(
すべ
)
て
苗字
(
めうじ
)
を
許
(
ゆる
)
されたので、
種々雜多
(
しゆ/″\ざつた
)
な
苗字
(
めうじ
)
が
出現
(
しゆつげん
)
し、
苗字
(
めうじ
)
を
氏
(
うぢ
)
とも
姓
(
せい
)
とも
呼
(
よ
)
ぶ
事
(
こと
)
になつて
今日
(
こんにち
)
にいたつたのである。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
ですが明治の
維新
(
いしん
)
は古い江戸を新しい東京に変えました。大きな歴史がこの時からこの都に始まりました。皇居がここに
遷
(
うつ
)
されてから、もとより政治や学藝の中心地になりました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
明治
維新
(
いしん
)
ごろまでは
乞食
(
こじき
)
部落とまでいわれた山間の小部落が、今では近代的な組合の組織を完成し、堂々たる事務所や倉庫や産業道路などをもつに至ったその過去は、塾生たちにとって
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
その恐れ入ってる先生が真面目に幽霊談をするとなると、余もこの問題に対する態度を義理にも改めたくなる。実を云うと幽霊と
雲助
(
くもすけ
)
は
維新
(
いしん
)
以来永久廃業した者とのみ信じていたのである。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕は
子供心
(
こどもごころ
)
に、
維新
(
いしん
)
のころ世に名高き
遊女
(
ゆうじょ
)
の
談
(
はなし
)
を敬服して聞いたことがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
明治
維新
(
いしん
)
のとき、徳川幕府のご用金をこの山の中にかくしたという、いいつたえがあり、そのかくし場所をおしえる暗号文を手にいれた人が、ばくだいな費用をかけて、こんなあなを、ほったのです。
仮面の恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この事情に
従
(
したがっ
)
て
維新
(
いしん
)
の際に至り、ますます下士族の権力を
逞
(
たくまし
)
うすることあらば、或は人物を
黜陟
(
ちゅっちょく
)
し或は
禄制
(
ろくせい
)
を変革し、なお
甚
(
はなはだ
)
しきは
所謂
(
いわゆる
)
要路の
因循吏
(
いんじゅんり
)
を殺して
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
薩人黒田・大山諸氏長に至り、長人木戸・品川諸氏薩に
往
(
ゆ
)
き、而て後
和
(
わ
)
成り、
維新
(
いしん
)
の
鴻業
(
こうげふ
)
を
致
(
いた
)
せり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
維新
(
いしん
)
の頃より今日に至るまで、諸藩の有様は現に
今人
(
こんじん
)
の
目撃
(
もくげき
)
するところにして、これを
記
(
しる
)
すはほとんど
無益
(
むえき
)
なるに
似
(
に
)
たれども、
光陰
(
こういん
)
矢のごとく、今より五十年を過ぎ
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
〔評〕南洲
嘗
(
かつ
)
て東湖に從うて學ぶ。
當時
(
たうじ
)
書する所、今猶民間に
存
(
そん
)
す。曰ふ、「
一寸
(
いつすん
)
の
英心
(
えいしん
)
萬夫
(
ばんぷ
)
に
敵
(
てき
)
す」と。
蓋
(
けだ
)
し
復古
(
ふくこ
)
の
業
(
げふ
)
を以て
擔當
(
たんたう
)
することを爲す。
維新
(
いしん
)
征東の
功
(
こう
)
實に此に
讖
(
しん
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
これを要するに
維新
(
いしん
)
の際、
脱走
(
だっそう
)
の
一挙
(
いっきょ
)
に
失敗
(
しっぱい
)
したるは、氏が政治上の死にして、たといその肉体の身は死せざるも
最早
(
もはや
)
政治上に
再生
(
さいせい
)
すべからざるものと観念して
唯
(
ただ
)
一身を
慎
(
つつし
)
み
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これまたその功名の
価
(
あたい
)
を損ずるところのものにして、要するに二氏の富貴こそその身の功名を
空
(
むなし
)
うするの
媒介
(
ばいかい
)
なれば、今なお
晩
(
おそ
)
からず、二氏共に
断然
(
だんぜん
)
世を
遁
(
のが
)
れて
維新
(
いしん
)
以来の非を
改
(
あらた
)
め
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“維新”の意味
《名詞》
あらゆることが改まり、新しくなること。特に政治や社会に関して。
明治維新のこと。
(出典:Wiktionary)
“維新”の解説
維新(いしん)とは、すべて改まり新しくなること。和訓では「これあらた」と読む。古くは「惟新」とも書いた。
(出典:Wikipedia)
維
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
“維新”で始まる語句
維新前
維新後
維新前後
維新功臣
維新政府