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珍事
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ちんじ
ふりがな文庫
“
珍事
(
ちんじ
)” の例文
大喝一声
(
だいかついっせい
)
、金博士は相手の
頤
(
あご
)
をぐわーンと一撃やっつけた。とたんにあたりは
大洪水
(
だいこうずい
)
となったという暁の
珍事
(
ちんじ
)
であった。
不沈軍艦の見本:――金博士シリーズ・10――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その年
閏
(
うるう
)
五月五日、
咸臨丸
(
かんりんまる
)
は
無事
(
ぶじ
)
に
帰朝
(
きちょう
)
し、
艦
(
かん
)
の
浦賀
(
うらが
)
に
達
(
たっ
)
するや、予が家の
老僕
(
ろうぼく
)
迎
(
むかい
)
に
来
(
きた
)
りし時、先生
老僕
(
ろうぼく
)
に向い、
吾輩
(
わがはい
)
留守中
(
るすちゅう
)
江戸において何か
珍事
(
ちんじ
)
はなきやと。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
なにしろ会場における
不満連
(
ふまんれん
)
の総大将
兼
(
けん
)
黒幕
(
くろまく
)
としてはルーズヴェルト氏
自
(
みずか
)
ら
采配
(
さいはい
)
を取っているという
始末
(
しまつ
)
であるから、我々の考えでは
珍事
(
ちんじ
)
なしには終らぬと
気遣
(
きづか
)
ったのも
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
長屋の者の一同は
捨置難
(
すておきがた
)
き二つの
珍事
(
ちんじ
)
中
(
なか
)
にも家主庄兵衞が殺されたるは
大變
(
たいへん
)
なりと其の
兄
(
あに
)
山田元益の許へも斯と
報知
(
しらせ
)
るに元益驚き
駈
(
はせ
)
來り家内を改め見たる所ろ何一つだに
紛失
(
ふんじつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
領主
朝
(
あさ
)
まだきに
如何
(
いか
)
なる
珍事
(
ちんじ
)
が
出來
(
しゅったい
)
したのぢゃ、
予
(
よ
)
が
夢
(
ゆめ
)
を
驚
(
おどろ
)
かして
呼出
(
よびい
)
だすは?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
其
(
その
)
恨
(
うら
)
み
骨髓
(
こつずい
)
に
徹
(
とほ
)
りてそれよりの
見
(
み
)
る
目横
(
めよこ
)
にか
逆
(
さか
)
にか、
女髮結
(
をんなかみゆひ
)
の
留
(
とめ
)
を
捉
(
と
)
らへて
珍事
(
ちんじ
)
唯今
(
たゞいま
)
出來
(
しゆつたい
)
の
顏
(
かほ
)
つきに、
例
(
れい
)
の
口車
(
くちぐるま
)
くる/\とやれば、
此
(
この
)
電信
(
でんしん
)
の
何處
(
いづく
)
までかゝりて、一
町
(
てう
)
毎
(
ごと
)
に
風説
(
うはさ
)
は
太
(
ふと
)
りけん
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
実に今回のバッタ事件及び
咄喊
(
とっかん
)
事件は
吾々
(
われわれ
)
心ある職員をして、ひそかに
吾
(
わが
)
校将来の
前途
(
ぜんと
)
に
危惧
(
きぐ
)
の念を
抱
(
いだ
)
かしむるに足る
珍事
(
ちんじ
)
でありまして、吾々職員たるものはこの際
奮
(
ふる
)
って自ら省りみて
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あゝ
人間
(
にんげん
)
の
運命
(
うんめい
)
程
(
ほど
)
不思議
(
ふしぎ
)
な
者
(
もの
)
はない。
此
(
この
)
珍事
(
ちんじ
)
のあつた
翌日
(
よくじつ
)
は
私
(
わたくし
)
は、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
と
唯
(
たゞ
)
二人
(
ふたり
)
で、
長
(
なが
)
さ卅
呎
(
フヒート
)
にも
足
(
た
)
らぬ
小端艇
(
せうたんてい
)
に
身
(
み
)
を
委
(
ゆだ
)
ねて、
水
(
みづ
)
や
空
(
そら
)
なる
大海原
(
おほうなばら
)
を
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
るのであつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
思うに当時
人心
(
じんしん
)
激昂
(
げきこう
)
の際、敵軍を城下に
引受
(
ひきう
)
けながら一戦にも及ばず、徳川三百年の政府を
穏
(
おだやか
)
に
解散
(
かいさん
)
せんとするは武士道の
変則
(
へんそく
)
古今の
珍事
(
ちんじ
)
にして、これを
断行
(
だんこう
)
するには非常の
勇気
(
ゆうき
)
を要すると共に
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
害
(
がい
)
せし土地へは歸り難しと
推
(
すゐ
)
して斯は言しなるべし忠相ぬし又も忠兵衞に
打向
(
うちむか
)
ひ此度は
珍事
(
ちんじ
)
忽地
(
たちまち
)
にして斯善惡を分ちし事一は
糊賣
(
のりうり
)
お金が
親切
(
しんせつ
)
と
丁稚
(
でつち
)
和吉の忠義に
依
(
よれ
)
ば和吉は此まゝ引連歸りて目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その二には、
后
(
きさき
)
御産の行事として、御殿の棟から
甑
(
こしき
)
を落す習慣があり、皇子の時は南、皇女の時は北と決まっていたが、この時には間違って北に落してしまい、慌てて落し直すという
珍事
(
ちんじ
)
があった。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“珍”で始まる語句
珍
珍重
珍品
珍味
珍奇
珍物
珍客
珍碩
珍車
珍宝