“櫨:はじ” の例文
“櫨:はじ”を含む作品の著者(上位)作品数
北原白秋5
岡本綺堂2
泉鏡太郎2
泉鏡花2
巌谷小波1
“櫨:はじ”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌0.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
崖の上のはじはもう充分に色づいて、どこからとなく聞えて来る百舌鳥もずの声が、何となく天気の続くのを告げるようである。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
はじかえでなんどの色々に染めなしたる木立こだちうちに、柴垣結ひめぐらしたる草庵いおりあり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
あこがれのひとみをなぶりて、かぜ音信おとづるともあらず、はら/\と、はじかき銀杏いてふ
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
くれたけの根岸の里の秋けて、片里が宿の中庭の、花とりどりなる七草に、はじの紅葉も色添えて、吹く風冷やけき頃とはなりました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それより共に手伝ひつつ、はじの弓に鬼蔦おにづたつるをかけ、生竹なまだけく削りて矢となし、用意やがてととのひける。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
筑紫の秋は、駅路の宿とまりごとに更けて、雑木の森にははじ赤くただれ、野には稲黄色く稔り、農家の軒には、この辺の名物の柿が真紅の珠を連ねていた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
さうして青い股引をつけたはじの實採りの男が靜かに暮れゆく卵いろの梢を眺めては無言に手を動かしてゐる外には、展望の曠い平野丈に何らの見るべき變化もなく
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
晴れながら、とげとげしいはじの梢が、眼に痛く空を刺してゐるのさへ、何となく肌寒い。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さうして青い股引をつけたはじの実採りの男が静かに暮れてゆく卵いろの梢を眺めては無言に手を動かしてゐる外には、展望の曠い平野丈に何らの見るべき変化もなく
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
をりからはじ眞紅しんくなるが、のまゝの肌着はだぎうつりて、竹堰たけせきはぎしもく、あゝ、つめたからん。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
丘のすそをめぐるかやの穂は白銀しろかねのごとくひかり、その間から武蔵野むさしのにはあまり多くないはじの野生がその真紅の葉を点出てんしゅつしている。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ふかみどりはじの木かげにつ見れば童女どうによかなし母によく似て
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とりでなすはじ木群こむらの深みどり我が水上みなかみはみ霧霽れつつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
日も暮れてはじの実とりのかへるころくるわの裏をゆけばかなしき
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はじの木にとををに白く積む雪は枝にもつめど実の房ごとに
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
水門をろす童子どうじあり。灘村なだむらに舟を渡さんとふなばたに腰かけて潮の来るを待つらん若者あり。背低きはじつつみの上にちて浜風に吹かれ、くれないの葉ごとに光を放つ。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
濁川に、向ふ河岸かしはじの實に、
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
子供の時からたびたび来ているので、僕もこの川筋の釣り場所は大抵心得ているから、堤の芒をかきわけて適当なところに陣取って、向う岸のはじの並木が夕日にいろどられているのを眺めながら、悠々と糸を垂れはじめた。
水鬼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
南支のはじの実を移入して、製蝋せいろうの法を開き、内地の夜の燈火をより明るくしたのも彼であり、海外の冶金術やきんじゅつを入れて改良を加え、いわゆる南蛮鉄の製錬せいれんもたらしたのも彼だといわれている。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこという確かなあてもないが、怪しい馬は水から出て来るらしいというのを頼りに、二人は多々良川に近いところに陣取って、一本の大きいはじの木を小楯こだてに忍んでいると、やがて一ときも過ぎたかと思われる頃に、どこからか大きい足音がきこえた。
馬妖記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
徐大盡じよだいじん眞前まつさきに、ぞろ/\とはひると、くらむやうな一面いちめんはじ緋葉もみぢもゆるがごとなかに、紺青こんじやうみづあつて、鴛鴦をしどりがする/\と白銀しろがねながしてうかぶ。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)