釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕 (新字新仮名) / 林不忘(著)
典型的なお店者で、物柔かな調子や、蒼白い顏や、物を正視することのできない臆病な態度など、岡つ引に取つては、くみし易い方ではありません。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今までたしかに日傘の中に忍ばされていたと思われたあのお店者からすり取った紙入れが、もういつのまにか位置を換えて伝六の懐中にねじ込まれていたものでしたから
右門捕物帖:06 なぞの八卦見 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
ちょうど夕食の時間ではあるが、この辺はお店者の縄ばりで、彼らはお店で食事をいただくから、こういう飲み屋を利用するのは夜更けに限るらしく、あんまり客はいなかった。
明治開化 安吾捕物:17 その十六 家族は六人・目一ツ半 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
夕刻から夜に掛けてお店者並びに職人のわいわい連中が押して来て非常な騒ぎとなる。
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし (新字新仮名) / 高村光雲(著)
銭形平次捕物控:132 雛の別れ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
右門捕物帖:06 なぞの八卦見 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
半七捕物帳:31 張子の虎 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
右門捕物帖:09 達磨を好く遊女 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
かれは店者の習いとして夜なかに早帰りをしなければならなかった。
半七捕物帳:31 張子の虎 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
中肉中背で、あまり陽に當らない蒼白い顏もお店者らしく、悧巧さうな眼、赤い唇など、何んとなく女性的な感じはするが、いかにも好い男振りです。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
旅仕度に身をかためたお店者らしい若い男が、振分けの小荷物を肩に、道中差しの短い刀をめちゃくちゃにふりまわしながら鼠のようにこっちへ飛んでくる
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そうだ、そうだ。いいところへ気がついた。小僧がいつまでも帰らなけりゃあ、新次郎は心配して出て来るに相違ねえ。だが、相手は店者だから、そう早くは出られめえ。今夜は夜ふかしと覚悟して、今のうちに腹を
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
早耳三次捕物聞書:01 霙橋辻斬夜話 (新字新仮名) / 林不忘(著)
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
これは典型的なお店者で、少々輕薄らしくはあるが、色白で顏の道具が華奢で、なか/\の好い男でした。
銭形平次捕物控:205 権三は泣く (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:280 華魁崩れ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:150 槍の折れ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:150 槍の折れ (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
万一そんなことが知れちゃ、お店者は一代の恥っかきだ。——八五郎が帰って来て幾松が一と晩安宅を動かなかったと解れば、小三郎を縛ってまず間違いはあるまい。
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)