“後金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとがね80.0%
あときん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それも考えておりますから、ご心配には及びません。……ですが旦那、首尾よく仕遂げた後で、後金あとがねはやれねえなんて苦情は出やしますまいね」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ところで、あの足音だ、——後金あとがねゆるんだ雪駄せつたを引摺り加減に歩くところは、女や武家や職人ぢやねえ、落魄おちぶれた能役者でなきア先づ思案に餘つたお店者たなものだ」
すなわちこの五十銭を置いてく。直ぐに後金あときんの二円を持って来るから受取っておいてくれい。熊手は預けてくぞ、誰もほかのものに売らんようになあ、と云われましたが、諸君。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
又「さア当金とうきん百円貸して、後金あときん千円位の資本を借りてもよかろう」