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後金
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あとがね
ふりがな文庫
“
後金
(
あとがね
)” の例文
「それも考えておりますから、ご心配には及びません。……ですが旦那、首尾よく仕遂げた後で、
後金
(
あとがね
)
はやれねえなんて苦情は出やしますまいね」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ところで、あの足音だ、——
後金
(
あとがね
)
の
緩
(
ゆる
)
んだ
雪駄
(
せつた
)
を引摺り加減に歩くところは、女や武家や職人ぢやねえ、
落魄
(
おちぶ
)
れた能役者でなきア先づ思案に餘つたお
店者
(
たなもの
)
だ」
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
わたしは一旦家へ帰って、
後金
(
あとがね
)
を都合してから追っ掛けて行く。なに、嘘じゃあない、きっと行く
半七捕物帳:31 張子の虎
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こいつが焼跡へ忍んで行くから、その通りついて行って見ると、その焼跡を鉄の棒でほじくって、そこで金目になりそうなものは、
雪駄
(
せった
)
の
後金
(
あとがね
)
であろうとも、鎌の前金であろうとも
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
後金
(
あとがね
)
五両、たしかずらな?」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「ところで、あの足音だ、——
後金
(
あとがね
)
の緩んだ
雪駄
(
せった
)
を引摺り加減に歩くところは、女や武家や職人じゃねえ、
落魄
(
おちぶ
)
れた能役者でなきゃアまず思案に余ったお
店者
(
たなもの
)
だ」
銭形平次捕物控:038 一枚の文銭
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「金はいまねえが、
後金
(
あとがね
)
ということもあるんだ。とにかく生きた人間を斬ッて、この通りだという値打ちを先に見せるがいいや。それとも、四つン這いに手をついて
謝罪
(
あやま
)
るか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それからどうしたね。その男は
後金
(
あとがね
)
を持って来たらしいかえ」と、半七はまた訊いた。
半七捕物帳:17 三河万歳
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
後金
(
あとがね
)
五両フイになる
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“後金”の解説
後金(こうきん、1616年 - 1636年、満洲語:ᠠᡳ᠌ᠰᡳᠨ
ᡤᡠᡵᡠᠨ aisin gurun、金國)は、17世紀前半に満洲に興った満洲人(女真人、jušen)の国家で、清の前身。
1588年までに女真の建州女直を統一し、マンジュ国(ᠮᠠᠨᠵᡠ
ᡤᡠᡵᡠᠨ manju gurun、滿洲國)を建てていた愛新覚羅氏のヌルハチによってヘトゥアラ(後の興京)に置かれた。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世