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へいみん
ふりがな文庫
“
平民
(
へいみん
)” の例文
「いや、わたしはごめんだね。
役人
(
やくにん
)
にはなりたくないし、
役人
(
やくにん
)
で
出世
(
しゅっせ
)
したいなど、一どもかんがえたことはない。わたしは
平民
(
へいみん
)
、ただの
国民
(
こくみん
)
でいいのだ。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
平民
(
へいみん
)
かと
問
(
と
)
へば
何
(
ど
)
うござんしようかと
答
(
こた
)
ふ、そんなら
華族
(
くわぞく
)
と
笑
(
わら
)
ひながら
聞
(
き
)
くに、まあ
左樣
(
さう
)
おもふて
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
され、お
華族
(
くわぞく
)
の
姫樣
(
ひいさま
)
が
手
(
て
)
づからのお
酌
(
しやく
)
、かたじけなく
御受
(
おう
)
けなされとて
波々
(
なみ/\
)
とつぐに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
臺所
(
だいどころ
)
から
縁側
(
えんがは
)
に
出
(
で
)
て
仰山
(
ぎやうさん
)
に
覗
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
む
細君
(
さいくん
)
を「これ
平民
(
へいみん
)
の
子
(
こ
)
はそれだから
困
(
こま
)
る……
食
(
た
)
べものではないよ。」とたしなめて「
何
(
ど
)
うだい。」と、
裸體
(
らたい
)
の
音曲師
(
おんぎよくし
)
、
歌劇
(
オペラ
)
の
唄
(
うた
)
ひ
子
(
こ
)
と
言
(
い
)
ふのを
振
(
ふ
)
つて
見
(
み
)
せて
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
も
周三
(
しうざう
)
は、
畫架
(
ぐわか
)
に
向
(
むか
)
ツて、
何
(
どう
)
やらボンヤリ
考込
(
かんがへこ
)
むでゐた。モデルに
使
(
つか
)
ツてゐる
彼
(
かれ
)
の
所謂
(
いわゆる
)
『
平民
(
へいみん
)
の
娘
(
むすめ
)
』は、
小
(
こ
)
一
時間
(
じかん
)
も
前
(
まへ
)
に
歸
(
かへ
)
ツて
行
(
い
)
ツたといふに、周三は
尚
(
ま
)
だ畫架の前を
動
(
うご
)
かずに考へてゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
露國
(
ロコク
)
は
政治上
(
せいぢぜう
)
に
立
(
たち
)
て
世界
(
せかい
)
に
雄視
(
ゆうし
)
すと
雖
(
いへど
)
もその
版圖
(
はんと
)
の
彊大
(
きようだい
)
にして
軍備
(
ぐんび
)
の
充實
(
じゆうじつ
)
せる
丈
(
だけ
)
に、
民人
(
みんじん
)
の
幸福
(
こうふく
)
は
饒
(
ゆたか
)
ならず、
貴族
(
きぞく
)
と
小民
(
せうみん
)
との
間
(
あいだ
)
に
鐵柵
(
てつさく
)
の
設
(
もう
)
けらるゝありて、
自
(
おのづ
)
からに
平等
(
びようどう
)
を
苦叫
(
くけう
)
する
平民
(
へいみん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
起
(
おこ
)
し
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
ト僕ガ言つてはヤツパリ
広目屋臭
(
ひろめやくさ
)
い、
追
(
おい
)
て
悪言
(
あくげん
)
を
呈
(
てい
)
するこれは
前駆
(
ぜんく
)
さ、
齷齪
(
あくせく
)
するばかりが
平民
(
へいみん
)
の能でもないから、今一段の
風流
(
ふうりう
)
気
(
き
)
を
加味
(
かみ
)
したまへ
但
(
たゞ
)
し
風流
(
ふうりう
)
とは
墨斗
(
やたて
)
、
短冊
(
たんざく
)
瓢箪
(
へうたん
)
の
謂
(
いひ
)
にあらず(十五日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
此
(
こ
)
の
東京
(
とうきやう
)
の
四萬
(
よまん
)
の
數
(
かず
)
は
多
(
おほ
)
いやうだけれども、
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
にしろ
府下
(
ふか
)
一帶
(
いつたい
)
の
人口
(
じんこう
)
に
較
(
くら
)
べては、
辻駕籠
(
つじかご
)
ほどにも
行渡
(
ゆきわた
)
るまい、
然
(
しか
)
も
一
(
いつ
)
ヶ
月
(
げつ
)
税銀
(
ぜいぎん
)
八匁
(
はちもんめ
)
の
人力車
(
じんりきしや
)
である。なか/\
以
(
もつ
)
て
平民
(
へいみん
)
には
乘
(
の
)
れさうに
思
(
おも
)
はれぬ。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、いかにも
平民
(
へいみん
)
らしい
答
(
こた
)
えかたをしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
……どうも
平民
(
へいみん
)
は、すぐに
勘定
(
かんぢやう
)
にこだはるやうでお
恥
(
はづ
)
かしいけれども、
何事
(
なにごと
)
も
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
が
早分
(
はやわか
)
りがする。……
豆府
(
とうふ
)
一挺
(
いつちやう
)
の
値
(
ね
)
が、
五厘
(
ごりん
)
から
八厘
(
はちりん
)
、
一錢
(
いつせん
)
、
乃至
(
ないし
)
二錢
(
にせん
)
の
頃
(
ころ
)
の
事
(
こと
)
である。……
食
(
く
)
つたな!
何
(
ど
)
うも。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“平民”の意味
《名詞》
平 民(へいみん)
官位・爵位などを持たない普通の人民。
明治2年に設定された身分制度で、士族の下の者。
古代ローマにおける社会階級プレブスに対する定訳。
(出典:Wiktionary)
“平民”の解説
平民(へいみん)は、官位や爵位を持たない普通(一般)の人民、市民のこと。貴族と対比されることが多い。
(出典:Wikipedia)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
民
常用漢字
小4
部首:⽒
5画
“平民”で始まる語句
平民的
平民論
平民新聞
平民社界