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フランス
ふりがな文庫
“
佛蘭西
(
フランス
)” の例文
新字:
仏蘭西
こないだ雜誌だか新聞だかでひよいと讀んだ話であるが、
佛蘭西
(
フランス
)
のある市のある家の一室である朝中年の紳士がピストルで顳顬を貫かれて死んでゐた。
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
蟋蟀
(
こほろぎ
)
が鳴く夏の
夜
(
よ
)
の
青空
(
あをぞら
)
のもと、神、
佛蘭西
(
フランス
)
の
上
(
うへ
)
に星の
盃
(
さかづき
)
をそそぐ。風は脣に夏の
夜
(
よ
)
の
味
(
あぢはひ
)
を傳ふ。
銀砂子
(
ぎんすなご
)
ひかり凉しき空の爲、われは盃をあげむとす。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
私
(
わたくし
)
は
三々五々
(
さん/\ごゞ
)
群
(
むれ
)
をなして、
其處此處
(
そここゝ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
る、
顏色
(
いろ
)
の
際立
(
きはだ
)
つて
白
(
しろ
)
い
白耳義人
(
ベルギーじん
)
や、「コスメチツク」で
鼻髯
(
ひげ
)
を
劍
(
けん
)
のやうに
塗
(
ぬ
)
り
固
(
かた
)
めた
佛蘭西
(
フランス
)
の
若紳士
(
わかしんし
)
や
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
内のお嬢さんは
麹町
(
こうじまち
)
の高等女学校へ通って居らしって、英語は勿論
佛蘭西
(
フランス
)
語もお出来になるし、外国の文学だの音楽だのを
嗜
(
たしな
)
んで居らっしゃるようだから
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
巴里
(
パリー
)
はどこの都ですか」とお
訊
(
たず
)
ねになった。すると「
佛蘭西
(
フランス
)
の都であります」と光子が
嬉
(
うれ
)
しそうに答えた。
先生の顔
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
▼ もっと見る
中
(
なか
)
の
町
(
ちやう
)
から
檜町
(
ひのきちやう
)
の高臺にあがると、
麻布
(
あざぶ
)
の龍土町である。そこの第一聯隊と第三聯隊との間に龍土軒と云ふ
佛蘭西
(
フランス
)
料理屋がある。そこが龍土會の會場であつた。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
佛蘭西
(
フランス
)
共和政府はフオンテンブロオ深林の老樹を保養するに醫藥の費を惜しまないといふ事である。
十年振:一名京都紀行
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
又
佛蘭西
(
フランス
)
なる諸作家バルザツク、ユウゴオ、ゾラ、ドオデエの徒は、或は人情派の
界
(
さかひ
)
を超えて、人間派に入れりともいふべからむが、これとてもまた近世の作家なり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
待合室では、眞赤に喰ひ醉うた金襴の袈裟の坊さんが、
佛蘭西
(
フランス
)
人らしい髯の長い宣教師を捉へて、色々管を捲いて居る。宣教師は笑ひながら好い加減にあしらつて居る。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
藤の花蔭に長い籐椅子に倚つて居る白衣の獨逸婦人などを美しく思つて過ぎた。伯林へ着く前に私は寢臺を作らせて寢た。十九日の朝
佛蘭西
(
フランス
)
の國境で汽車賃を十圓追加された。
巴里まで
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
『あァ
解
(
わか
)
つた
佛蘭西
(
フランス
)
の
鼠
(
ねずみ
)
だわ、ウィリアム
第
(
だい
)
一
世
(
せい
)
と一
緒
(
しよ
)
に
來
(
き
)
た』(
歴史
(
れきし
)
を
習
(
なら
)
つたけれども
愛
(
あい
)
ちやんは、
何
(
なに
)
が
何年位
(
なんねんぐらゐ
)
前
(
まへ
)
に
起
(
おこ
)
つた
事
(
こと
)
か
判然
(
はツきり
)
と
知
(
し
)
りませんでした)
乃
(
そこ
)
で
又
(
また
)
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ふには
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
けふは何の新しき事を
齎
(
もたら
)
し給ふ。
佛蘭西
(
フランス
)
新聞には何の記事かありし。昨夜はいづくにてか時を過し給ひしと問ひぬ。ジエンナロ。新聞には珍らしき事も候はず。昨夜は劇場にまゐりぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
然
(
さ
)
りとも
知
(
し
)
らぬミハイル、アウエリヤヌヰチは、
大得意
(
だいとくい
)
で、
佛蘭西
(
フランス
)
は
早晩
(
さうばん
)
獨逸
(
ドイツ
)
を
破
(
やぶ
)
つて
了
(
しま
)
ふだらうとか、モスクワには
攫客
(
すり
)
が
多
(
おほ
)
いとか、
馬
(
うま
)
は
見掛計
(
みかけばか
)
りでは、
其眞價
(
そのしんか
)
は
解
(
わか
)
らぬものであるとか。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何も
伊太利
(
イタリー
)
とばかりは限らない。
佛蘭西
(
フランス
)
でも、英国でも
乃至
(
ないし
)
は
印度
(
インド
)
だの
波斯
(
ペルシャ
)
だの
埃及
(
エジプト
)
だの
亜剌比亜
(
アラビヤ
)
だのと云う国でも、まだ日本よりは遥かに増しのように感ぜられる。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私
(
わたくし
)
が
世界
(
せかい
)
漫遊
(
まんゆう
)
の
目的
(
もくてき
)
をもつて、
横濱
(
よこはま
)
の
港
(
みなと
)
を
出帆
(
ふなで
)
したのは、
既
(
すで
)
に
六年
(
ろくねん
)
以前
(
いぜん
)
の
事
(
こと
)
で、はじめ
亞米利加
(
アメリカ
)
に
渡
(
わた
)
り、それから
大西洋
(
たいせいよう
)
の
荒浪
(
あらなみ
)
を
横斷
(
よこぎ
)
つて
歐羅巴
(
エウロツパ
)
に
遊
(
あそ
)
び、
英吉利
(
イギリス
)
、
佛蘭西
(
フランス
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
英吉利
(
イギリス
)
離
(
はな
)
れて
佛蘭西
(
フランス
)
に
近
(
ちか
)
く——
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
敏子ガ部屋借リヲシテイル家ノ名前モ、ソレガ日本人ヲ夫ニ持ツ
佛蘭西
(
フランス
)
婦人ノ家デ、ソノ人ハ同志社大学ノ佛語教師デアルヿハ分ッテイタガ、名前ハドウシテモ出テ来ナカッタ。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
鐵車
(
てつしや
)
深林
(
しんりん
)
を
行
(
ゆ
)
くには、
一層
(
いつそう
)
巧妙
(
こうめう
)
なる
器械
(
きかい
)
がある、それは
鐵車
(
てつしや
)
の
前方
(
ぜんぽう
)
木牛頭
(
もくぎうとう
)
の
上下
(
じやうか
)
より
突出
(
とつしゆつ
)
して、二十一の
輪柄
(
りんぺい
)
を
有
(
いう
)
する
四個
(
しこ
)
の
巨大
(
きよだい
)
なる
旋廻圓鋸機
(
せんくわいゑんきよき
)
と、むかし
佛蘭西
(
フランス
)
の
革命時代
(
かくめいじだい
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
早い話が、映画を見ても、アメリカのものと、
佛蘭西
(
フランス
)
や
独逸
(
ドイツ
)
のものとは、
陰翳
(
いんえい
)
や、色調の工合が違っている。演技とか脚色とかは別にして、写真面だけで、何処かに国民性の差異が出ている。
陰翳礼讃
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
佛
部首:⼈
7画
蘭
漢検準1級
部首:⾋
19画
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
“佛蘭西”で始まる語句
佛蘭西語
佛蘭西人
佛蘭西機
佛蘭西人等