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事情
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じじょう
ふりがな文庫
“
事情
(
じじょう
)” の例文
これを
聞
(
き
)
いて、
事情
(
じじょう
)
の
知
(
し
)
らぬ
人
(
ひと
)
たちは、
金持
(
かねも
)
ちや、
家主
(
やぬし
)
にありそうなことだと、
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
した
青服夫婦
(
あおふくふうふ
)
へ、
同情
(
どうじょう
)
したかもしれません。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勝氏は
真実
(
しんじつ
)
の攘夷論者に非ざるべしといえども、
当時
(
とうじ
)
の
勢
(
いきおい
)
、
止
(
や
)
むを得ずして攘夷論を
装
(
よそお
)
いたるものならん。その
事情
(
じじょう
)
以
(
もっ
)
て知るべし。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
でもあとになって、それはある悲しい
事情
(
じじょう
)
から
初
(
はじ
)
めてわかった。いずれわたしの話の進んだとき、それを言うおりがあるであるう。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたくし
)
は
其
(
そ
)
の
後
(
ご
)
幾度
(
いくたび
)
も
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
に
参
(
まい
)
り、そして
幾度
(
いくたび
)
も
御両方
(
おふたかた
)
にお
目
(
め
)
にかかって
居
(
お
)
りますので、
幾分
(
いくぶん
)
その
辺
(
へん
)
の
事情
(
じじょう
)
には
通
(
つう
)
じて
居
(
い
)
るつもりでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
無論内面の
事情
(
じじょう
)
を批判したのでもなく、それを不当と思うのでもなく、一種の偶然を
容認
(
ようにん
)
しただけである。ところが妻は中々あきらめ切れない。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
神官たちが垢離堂へ
迎
(
むか
)
えに立ったあとで、右近はやっと一学のまえへでてきた。そして、あからさまに
事情
(
じじょう
)
をのべて謝罪のとりなしをたのむのだった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ツルがかくしたようにみせかけたあの花についての
事情
(
じじょう
)
と何か
似
(
に
)
ていてあわれである。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
夕方父が帰って
炉
(
ろ
)
ばたに
居
(
い
)
たからぼくは思い切って父にもう一
度
(
ど
)
学校の
事情
(
じじょう
)
を云った。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
誰方
(
どなた
)
にも、只今、一日五千フラン限りとなっていますので、
事情
(
じじょう
)
御諒承
(
ごりょうしょう
)
ねがいます」
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
発見者
(
はっけんしゃ
)
は、
老人
(
ろうじん
)
の
家
(
うち
)
のすぐとなりに
住
(
す
)
んでいて、
去年
(
きょねん
)
あたり
開業
(
かいぎょう
)
した
島本守
(
しまもとまもる
)
という
医学士
(
いがくし
)
だつたが、
島本医師
(
しまもといし
)
は、
警察
(
けいさつ
)
へ
事件
(
じけん
)
を
通報
(
つうほう
)
すると
同時
(
どうじ
)
に、
大要
(
たいよう
)
次
(
つぎ
)
のごとく、その
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじょう
)
を
述
(
の
)
べた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
蓋
(
けだ
)
し論者のごとき当時の
事情
(
じじょう
)
を
詳
(
つまびら
)
かにせず、
軽々
(
けいけい
)
他人の言に
依
(
よっ
)
て事を
論断
(
ろんだん
)
したるが
故
(
ゆえ
)
にその論の全く事実に
反
(
はん
)
するも
無理
(
むり
)
ならず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
このことは、その
日
(
ひ
)
その
日
(
ひ
)
を
働
(
はたら
)
いて
暮
(
く
)
らさなければならぬものには、どういう
事情
(
じじょう
)
があっても、
万
(
まん
)
は、
無心
(
むしん
)
をたのむ
気
(
き
)
になれなかったのでしょう。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
右
(
みぎ
)
の
事情
(
じじょう
)
が
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんから
伝
(
つた
)
えられた
時
(
とき
)
に
私
(
わたくし
)
はびっくりして
了
(
しま
)
いました。
私
(
わたくし
)
は
真紅
(
まっか
)
になって
御辞退
(
ごじたい
)
しました。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ところでそれがひょんな
事情
(
じじょう
)
から、この女の人が、じつは
養
(
やしな
)
い
親
(
おや
)
でしかなかったということがわかったのだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
で、こんどは
如才
(
じょさい
)
なく、はなしの
鉾先
(
ほこさき
)
をかえて、なんでぶっそうなのか、
事情
(
じじょう
)
をさぐってみようと考えた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外国の
事情
(
じじょう
)
に通ぜざる日本人はこれを見て、本国政府の
意向
(
いこう
)
も
云々
(
うんぬん
)
ならんと
漫
(
みだり
)
に
推測
(
すいそく
)
して
恐怖
(
きょうふ
)
を
懐
(
いだ
)
きたるものありしかども
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
けれど、
良吉
(
りょうきち
)
の一
家
(
か
)
は
事情
(
じじょう
)
があって、その
明
(
あ
)
くる
年
(
とし
)
にこの
村
(
むら
)
からほかの
村
(
むら
)
へ
移
(
うつ
)
らなければならなくなりました。
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
え、まだ
私
(
わたくし
)
の
臨終
(
りんじゅう
)
の
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじょう
)
がはっきりしていないと
仰
(
お
)
っしゃるか……そういえばホンにそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
こんなふうにして
煮
(
に
)
えきれずにいるうちに、とうとうぐうぜんの
事情
(
じじょう
)
が、わたしに思い切ってできなかったことをさせることになった。それはこうであった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「——見うけるところ、良人もあろうし、
幾人
(
いくにん
)
かの子供もあろう
人妻
(
ひとづま
)
ではないか。なぜそんな
短気
(
たんき
)
なことをいたす。
苦
(
くる
)
しい
事情
(
じじょう
)
があろうにもしろ、
浅慮千万
(
せんりょせんばん
)
……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ひいてしまったのか? しかし、
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじょう
)
を
聞
(
き
)
けばしかたがないことだ。」と、
高等官
(
こうとうかん
)
はいいました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでついわたしの
好奇心
(
こうきしん
)
を
満
(
み
)
たすことなしに、この町を去ろうとしていたとき、ひょんな
事情
(
じじょう
)
から、わたしは
坑夫
(
こうふ
)
のさらされているあらゆる
危険
(
きけん
)
を知るようになった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ところが
事情
(
じじょう
)
がそういうわけでは、わたしはおくびょうにならずにはいられなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
事情
(
じじょう
)
を
聞
(
き
)
いたら、いずれも、
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なものばかりのように
思
(
おも
)
われる。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それからかれは
事情
(
じじょう
)
を
説明
(
せつめい
)
して、ふぶきの中に
閉
(
と
)
じこめられたことや、おおかみにこわがってジョリクールがかしの木にとび上がったこと、そこで死ぬほどこごえたことを話した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
その
間
(
あいだ
)
にどういう
複雑
(
ふくざつ
)
な
事情
(
じじょう
)
があったことかしれません。
ある冬の晩のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“事情”の解説
事情
(出典:Wikipedia)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
“事情”で始まる語句
事情合