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雪道
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ゆきみち
ふりがな文庫
“
雪道
(
ゆきみち
)” の例文
このとき、
盲目
(
もうもく
)
の
母親
(
ははおや
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
きながら、十五、六の
娘
(
むすめ
)
が、
雪道
(
ゆきみち
)
を
歩
(
ある
)
いていきました。
母親
(
ははおや
)
は
三味線
(
しゃみせん
)
を
抱
(
かか
)
えていました。
旅芸人
(
たびげいにん
)
です。
雪消え近く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
吹雪
(
ふゞき
)
の
中
(
なか
)
の、
雪道
(
ゆきみち
)
に、
白
(
しろ
)
く
續
(
つゞ
)
いた
其
(
そ
)
の
宮
(
みや
)
を、さながら
峰
(
みね
)
に
築
(
きづ
)
いたやうに、
高
(
たか
)
く
朦朧
(
もうろう
)
と
仰
(
あふ
)
ぎました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
雪道
(
ゆきみち
)
と
地道
(
じみち
)
との過渡期なるこの季節のこととて、例の家根から掻き落した雪が、まだそのままに高く積もって峻しい山となっていたり、すでに一部分それが除かれて、深い谷となっていたりして
春雪の出羽路の三日
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
太郎
(
たろう
)
は、もしや、おじいさんが、この
真夜中
(
まよなか
)
に
雪道
(
ゆきみち
)
を
迷
(
まよ
)
って、あちらの
広野
(
ひろの
)
をうろついていなさるのではなかろうかと
心配
(
しんぱい
)
しました。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
は、たいせつなものでも
握
(
にぎ
)
ったように、それを
抱
(
だ
)
くようにして、さびしい、
雪道
(
ゆきみち
)
の
上
(
うえ
)
を、
自分
(
じぶん
)
の
家
(
いえ
)
のある
村
(
むら
)
の
方
(
ほう
)
を
指
(
さ
)
して、とぼとぼと
歩
(
ある
)
いてゆきました。
赤い手袋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
どこからともなく、たくさんの
怪
(
あや
)
しげなふうをした
人間
(
にんげん
)
が、
城下
(
じょうか
)
へ
集
(
あつ
)
まってまいりました。
毎日
(
まいにち
)
、
毎日
(
まいにち
)
、
雪道
(
ゆきみち
)
をあるいて、
遠
(
とお
)
くから、ぞろぞろと
入
(
はい
)
ってきました。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、その
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
でありました。
空
(
そら
)
は
曇
(
くも
)
って、
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いていました。あまり
人通
(
ひとどお
)
りもない、
雪道
(
ゆきみち
)
の
上
(
うえ
)
に、二つの
赤
(
あか
)
い
手袋
(
てぶくろ
)
がいっしょに
落
(
お
)
ちていました。
赤い手袋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「よく
星明
(
ほしあ
)
かりで、
雪道
(
ゆきみち
)
がわかりましたね。」と、
太郎
(
たろう
)
のお
父
(
とう
)
さんはいって、びっくりしていました。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どこを
見
(
み
)
ても、
雪
(
ゆき
)
の
野原
(
のはら
)
で
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
でした。だんだん
町
(
まち
)
が
近
(
ちか
)
づくにつれて、
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
に
人通
(
ひとどお
)
りが
多
(
おお
)
くなりました。
雪道
(
ゆきみち
)
の
上
(
うえ
)
を
歩
(
ある
)
いていくものもあれば、そりに
乗
(
の
)
っていくものもあります。
からすとうさぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
達夫
(
たつお
)
くんは、さむい
星
(
ほし
)
ばれのした
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
て、
戸口
(
とぐち
)
に
立
(
た
)
っていました。やがて、あわれな
黒
(
くろ
)
いかげがとぼとぼと
雪道
(
ゆきみち
)
をちょうちんの
火
(
ひ
)
でたどってくると、もう
恐
(
おそ
)
ろしいなどということを
忘
(
わす
)
れて
つじうら売りのおばあさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それよりか、
男
(
おとこ
)
は、もう
二日
(
ふつか
)
もなにも
食
(
た
)
べずにいました。
腹
(
はら
)
が
空
(
す
)
いて、
頭
(
あたま
)
がぼんやりとして、どこをどう
歩
(
ある
)
いているやらわからずに、
前
(
まえ
)
へのめりそうなかっこうをして
雪道
(
ゆきみち
)
をたどっていました。
おかしいまちがい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
をはなれると、さすがに、
町
(
まち
)
から
村
(
むら
)
の
方
(
ほう
)
へいく
人影
(
ひとかげ
)
は
見
(
み
)
えなかったのです。おじいさんは、
独
(
ひと
)
り
雪道
(
ゆきみち
)
を
月
(
つき
)
の
明
(
あ
)
かりで、とぼとぼと
歩
(
ある
)
いて
帰
(
かえ
)
りました。ものすごいような
青
(
あお
)
みを
帯
(
お
)
びた
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
です。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、だれも
人
(
ひと
)
の
通
(
とお
)
らない、
雪道
(
ゆきみち
)
の
上
(
うえ
)
に、
不
(
ふ
)
しあわせの
人形
(
にんぎょう
)
は
落
(
お
)
ちていました。そして、もうその
顔
(
かお
)
の
上
(
うえ
)
にも、
体
(
からだ
)
の
上
(
うえ
)
にも
粉雪
(
こなゆき
)
のかかっているのが、ちょうちんの
光
(
ひかり
)
に
照
(
て
)
らされて
見
(
み
)
られました。
気まぐれの人形師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“雪”で始まる語句
雪
雪崩
雪駄
雪洞
雪隠
雪解
雪白
雪踏
雪舟
雪沓