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角力
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すまふ
ふりがな文庫
“
角力
(
すまふ
)” の例文
ある新聞の取次店の前には、傘や
蝙輻傘
(
かうもりがさ
)
が押し合つて、
角力
(
すまふ
)
の勝負札を見てゐた。さま/″\な批評も人々の口から出てゐた。
仮面
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
角力
(
すまふ
)
だの
撃劍
(
げきけん
)
だの、喧嘩だの勝負事だのと、荒つぽい碌でもない事を教へるからで御座いませう。私はそれが心配でなりません
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕
(
ぼく
)
は
角力
(
すまふ
)
は
嫌
(
きら
)
ひだ、といふと、……
小
(
ちひ
)
さな
聲
(
こゑ
)
で、「
示威運動
(
じゐうんどう
)
だから、
式
(
かた
)
ばかりで
行
(
ゆ
)
くんだ。」よし
來
(
き
)
た、と
立
(
た
)
つと
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大英国は
羨
(
うらや
)
むべき国よなど
密
(
ひそ
)
かに思ひ申し
候
(
さふらふ
)
。この
甲板
(
かふばん
)
へ
藁蒲団
(
わらぶとん
)
敷き詰めて
角力
(
すまふ
)
の催しなどもありしよしに
候
(
さふらふ
)
。私の室
附
(
づき
)
の山中は五人抜きの勝利を得し
由
(
よし
)
に
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
時折車の音の聞ゆるばかり、春は
囘向院
(
えかうゐん
)
の
角力
(
すまふ
)
の太鼓夢の中に
聞
(
きい
)
て、夏は富士
筑波
(
つくば
)
の水彩畫を
天
(
てん
)
ねむの後景として、見あかぬ
住居
(
すまゐ
)
さりとて向島根岸の如き不自由は
無
(
なく
)
、娘が
望
(
のぞみ
)
かなひ
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
歓楽もやつた。
射御
(
しやぎよ
)
角力
(
すまふ
)
の技も学んだ。
波羅門
(
ばらもん
)
の徒のやうな苦行もやつた。すべて世間にありとあらゆることをやつて来た。何の故に? 世間に生れたが故に、かう世尊は言つてゐる。
孤独と法身
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
發掘
(
はつくつ
)
を
始
(
はじ
)
め(
其他
(
そのた
)
の
方面
(
はうめん
)
に
於
(
おい
)
て
角力
(
すまふ
)
を
取
(
と
)
つた)てからは、
身體
(
しんたい
)
の
健康
(
けんかう
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
良好
(
りやうかう
)
で、
普通
(
ふつう
)
の
土方
(
どかた
)
としても一
人
(
にん
)
前
(
まへ
)
の
業務
(
げふむ
)
が
取
(
と
)
れる
樣
(
やう
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
ると、
益々
(
ます/\
)
多
(
おほ
)
く
大
(
おほ
)
きく
遺跡
(
ゐせき
)
を
掘
(
ほ
)
り
得
(
う
)
る
樣
(
やう
)
になり
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
先生は、「私の精神と由松の精神と
角力
(
すまふ
)
をとつて、私の方が勝つたのだ。」
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
むかし三段目の
角力
(
すまふ
)
を悩ませし腕力たしかに見えたり。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
背負
(
せおひ
)
て一文貰ひの辨慶或は一人
角力
(
すまふ
)
の關取
烏
(
からす
)
の
聲色
(
こわいろ
)
何れも乞食渡世の
仲間
(
なかま
)
にて是等の類皆々長屋づきあひなれ
共
(
ども
)
流石
(
さすが
)
大橋文右衞門は
零落
(
れいらく
)
しても以前は越後家にて五百石取の物頭役なれば只今市之丞の長八に
對面
(
たいめん
)
なすに
屹
(
きつ
)
と状を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
偶
(
たま
)
には、
嚊
(
かゝ
)
ァと
角力
(
すまふ
)
をとつた
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「俺に開けられないものが、お前に開けられるわけはないよ、——錢形の親分さへ、この箱と二日
角力
(
すまふ
)
を取つたんだ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けだし
色
(
いろ
)
の
象徴
(
しやうちよう
)
ではないのだが、
春葉
(
しゆんえふ
)
の
羽織
(
はおり
)
は
何
(
ど
)
ういふものか、
不斷
(
ふだん
)
から、
件
(
くだん
)
の
素見山
(
すけんざん
)
の
手
(
て
)
の
風
(
ふう
)
があつた。——そいつをパツと
脱
(
ぬ
)
いで、
角力
(
すまふ
)
を
取
(
と
)
らうと
言
(
い
)
ふ。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
屋敷
(
やしき
)
が
兩方
(
りやうはう
)
に
跨
(
また
)
がつて
居
(
ゐ
)
るといふ
柄
(
がら
)
ではない。
汗
(
あせ
)
だらけの
浴衣掛
(
ゆかたが
)
けである。が、
實際
(
じつさい
)
余
(
よ
)
は
此時
(
このとき
)
、四十一
番地
(
ばんち
)
に
住
(
じう
)
し、
角力
(
すまふ
)
の
土俵
(
どへう
)
を
築
(
きづ
)
いたので、四十
番地
(
ばんち
)
をも
借
(
か
)
りて
居
(
ゐ
)
たのだ。
大分
(
だいぶ
)
茶番氣
(
ちやばんげ
)
がさして
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
八五郎は板戸と
角力
(
すまふ
)
を取つて暫くは手間取りましたが、フト氣が付いて敷居から外すと、棧はわけもなくケシ飛んで、嚴重らしい戸がガタリと外れました。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
投
(
なげ
)
る
方
(
はう
)
も、
投
(
なげ
)
られる
方
(
はう
)
も、へと/\になつてすわつたが、
醉
(
よ
)
つた
上
(
うへ
)
の
騷劇
(
さうげき
)
で、
目
(
め
)
がくらんで、もう
別嬪
(
べつぴん
)
の
顏
(
かほ
)
も
見
(
み
)
えない。
財産家
(
ざいさんか
)
の
角力
(
すまふ
)
は
引
(
ひき
)
つけで
取
(
と
)
るものだ。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
友次郎の妙に
絡
(
から
)
んだ物言ひが
癪
(
しやく
)
に障らないではありませんが、ガラツ八とは貫祿が違ひますから、腹を立てたところで、喧嘩にも
角力
(
すまふ
)
にもなるわけではありません。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“角力”で始まる語句
角力取
角力場
角力取草
角力戯
角力見物