たまたま手がさはつたと思へば、衣桁や鏡台ばかりである。平中はだんだん胸の動悸が、高まるやうな気がし出した。
中には不景氣な鏡臺と衣桁と火鉢、脱ぎ散らした着物の中に、眞珠太夫は立ちすくんだまゝ少し顫へて居ります。
「これから御勉強でございますか。」と、おくみは後で、衣桁にかけてあつた袴を下して畳んだ。
“衣桁”の意味
《名詞》
屋内で着物を掛けておく移動式の家具。衣紋掛け。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“衣桁”の解説
衣桁(いこう)とは、着物を掛けておくために用いる、鳥居のような形をした家具をいう。1枚の衝立式のものと、中央の蝶番で2枚に折りたたむ屏風式のもの(衣桁屏風)とがある。高さは2mほどで、和室の隅に置く。黒や朱の漆塗りのもの、また蒔絵を施したもの、帽子掛けが付けられたものもある。古くは「衣架(いか)」などと称した。
衣桁は室内装飾を兼ね、着物をかけて「衣桁飾り」とすることもあり、その様子は「誰が袖図屏風」の画題となっている。
福井県の嶺北地方では嫁入り道具とされ、そのなかでも衣桁は最初に家に運び入れるものとされていた。
一般家庭で使用される機会はとぼしくなり、「お見立て会」などと銘打ち、店舗その他で商品陳列のために、また博物館などで収蔵品の陳列のために利用されるのを目にするくらいになっている。
(出典:Wikipedia)
衣桁は室内装飾を兼ね、着物をかけて「衣桁飾り」とすることもあり、その様子は「誰が袖図屏風」の画題となっている。
福井県の嶺北地方では嫁入り道具とされ、そのなかでも衣桁は最初に家に運び入れるものとされていた。
一般家庭で使用される機会はとぼしくなり、「お見立て会」などと銘打ち、店舗その他で商品陳列のために、また博物館などで収蔵品の陳列のために利用されるのを目にするくらいになっている。
(出典:Wikipedia)