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しんぴ
ふりがな文庫
“
神秘
(
しんぴ
)” の例文
私は本日、全く
予期
(
よき
)
せざる
心霊現象
(
しんれいげんしょう
)
にぶつかりました。それは信じられないほど
神秘
(
しんぴ
)
であり、またおどろくべき
明確
(
めいかく
)
なる現象であります。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのおんばここそ、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
神秘
(
しんぴ
)
を
解
(
と
)
いてみせる
力
(
ちから
)
がありました。
神
(
かみ
)
さまは、たまたまこうして、
草木
(
くさき
)
に、
自分
(
じぶん
)
の
力
(
ちから
)
を
示
(
しめ
)
すというのです。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
名まえだけわかって、それがどこにあるかは、ぜったいにわからない
神秘
(
しんぴ
)
のなぞというやつだよ。ウフフフフ……。
奇面城の秘密
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
天
(
てん
)
が
命
(
めい
)
じて、
我
(
われ
)
をして
為
(
な
)
さしむる、
我
(
わ
)
が
作
(
な
)
す
美女
(
たをやめ
)
の
立像
(
りつざう
)
は、
其
(
そ
)
の
掌
(
てのひら
)
に
采
(
さい
)
を
包
(
つゝ
)
んで、
作
(
さく
)
の
神秘
(
しんぴ
)
を
胸
(
むね
)
に
籠
(
こ
)
めやう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
君の方ではこしらえとおせるかも知れないが、僕の方や
窯業
(
ようぎょう
)
の方の、火の芸術にたずさわるものは、おのずと、芸術は出来るものであると信じがちだ。火のはたらきは
神秘
(
しんぴ
)
霊奇
(
れいき
)
だ。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
己は
先
(
さっき
)
、「恋いしい
彼
(
か
)
の
女
(
じょ
)
」と書いたが、正直を云うと己の彼の
女
(
おんな
)
に対する感情は普通の意味の恋愛でないかも知れない。それは恋愛と云うよりも、もっと
激
(
はげ
)
しい、もっと
神秘
(
しんぴ
)
な、
憧憬
(
どうけい
)
の
情
(
じょう
)
である。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
わたしは
黙
(
だま
)
っていた。彼女は
神秘
(
しんぴ
)
めいた
狡
(
ずる
)
そうな
微笑
(
びしょう
)
を
浮
(
うか
)
べていたが、やがて、「ね、どうしたの?」とささやいた。わたしは赤くなって、ふふと笑っただけで、顔をそむけ、じっと息を殺していた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
乳ぶさおさへ
神秘
(
しんぴ
)
のとばりそとけりぬここなる花の
紅
(
くれなゐ
)
ぞ濃き
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
おそらく今、世界でいちばん
貴重
(
きちょう
)
な物が、そこに生まれようとしているのです。
荘厳
(
そうごん
)
と
神秘
(
しんぴ
)
とにつつまれたその部屋です。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その
間
(
あいだ
)
に、おたよりをいただいたとき、
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
の
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
が、
青
(
あお
)
いということが
重
(
かさ
)
ねて
書
(
か
)
いてありました。そして、
雪
(
ゆき
)
の
凍
(
こお
)
る
寒
(
さむ
)
い
静
(
しず
)
かな
夜
(
よる
)
の、
神秘
(
しんぴ
)
なことが
書
(
か
)
いてありました。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
父
(
ちゝ
)
が
以前
(
いぜん
)
持帰
(
もちかへ
)
つた、
其
(
そ
)
の
神秘
(
しんぴ
)
な
木像
(
もくざう
)
の
跡
(
あと
)
の、
心当
(
こゝろあた
)
りを
捜
(
さが
)
す
処
(
ところ
)
、——
気
(
き
)
にも
掛
(
か
)
けないまで
忘
(
わす
)
れて
了
(
しま
)
つて、
温泉宿
(
をんせんやど
)
の
亭主
(
ていしゆ
)
を
呼
(
よ
)
んで、
先
(
ま
)
づ
尋
(
たづ
)
ねたのが、
世
(
よ
)
に
伝
(
つた
)
へた
双六谷
(
すごろくだに
)
の
事
(
こと
)
だつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはひじょうに
神秘
(
しんぴ
)
な力をもっていて、ほんのちょっとした力でもってすごい爆発をおこし、御本人を運命の舞台へ、ドーンとほうりあげるのだ。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
此
(
こ
)
の
度
(
たび
)
の
密月
(
みつゞき
)
の
旅
(
たび
)
の
第一夜
(
だいいちや
)
から、
附絡
(
つきまと
)
ふて、
隣
(
となり
)
の
部屋
(
へや
)
に
何時
(
いつ
)
も
宿
(
やど
)
る……
其
(
それ
)
さへも
恐
(
おそ
)
ろしいのに、つひ
言葉
(
ことば
)
のはづみから、
双六谷
(
すごろくだに
)
に
分入
(
わけい
)
つて、
二世
(
にせ
)
の
契
(
ちぎり
)
を
賭
(
か
)
けやうとする、
聞
(
き
)
けば
名高
(
なだか
)
い
神秘
(
しんぴ
)
の
山奥
(
やまおく
)
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そうだ、それよりも、もっともっと
神秘
(
しんぴ
)
な奇蹟だ。メリー号がロンドンにかえってくると、これはまた見物人で、たいへんなさわぎがはじまるよ」
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ああ、なんという
神秘
(
しんぴ
)
な夜であろう。——だが一体、ここは、ばかにいいところだ。こんないいところを放っておかないで、家でも建てたらいいだろうに、おしいことだ
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
治明博士は、アクチニオ四十五世の
神秘
(
しんぴ
)
な声に
威圧
(
いあつ
)
せられて、はッと、それにひれ
伏
(
ふ
)
した。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
(ふん、
邪宗教
(
じゃしゅうきょう
)
の連中が、いつも使うおどかしの一手だ、なにが
神秘
(
しんぴ
)
だ。わらわせる)
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さっきは、同室内に乗合わせているノールウェー船(シンガポール沖で
撃沈
(
げきちん
)
された船)の乗組員にインタビューし、その
神秘
(
しんぴ
)
な
遭難
(
そうなん
)
談を原稿にとった。いずれ明日までに整理のうえ、送稿する。
沈没男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
カンノ博士は
神秘
(
しんぴ
)
な火星人説を信じないと
明言
(
めいげん
)
した。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かくされた
神秘
(
しんぴ
)
の大洞窟にねむる怪船である。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
力の
神秘
(
しんぴ
)
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“神秘”の解説
神秘(しんぴ)とは、人間の知恵では計り知れない不思議、普通の認識や理論を超えたこと。
古くは「じんぴ」とも。英語では「mystery(ミステリー)」「secret(シークレット)」と表される。
(出典:Wikipedia)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
秘
常用漢字
小6
部首:⽲
10画
“神秘”で始まる語句
神秘的
神秘捏造
神秘美
神秘攸在
神秘数理術